5月5日(現地時間)、米ニューヨークのソーホーでシンガーソングライターのエド・シーラン(32歳)がサプライズで路上ライブを決行!
先週リリースされた新アルバム『 -(サブトラクト)』を記念して行われたイベントに登場したエド。帰り際に車の上に飛び乗って、「行く前に一曲歌ってもいい?」と観客たちに問いかけ、新曲「Boat」のアコースティック・ナンバーを披露しました。
多くの観客に囲まれ、マイクもなしにパワフルな歌声を届けたエド。前日の5月4日(現地時間)には、2016年のグラミー賞で最優秀楽曲賞を受賞した「Thinking Out Loud」にまつわる著作権裁判の勝訴判決が下されたばかりです。
2017年に故マーヴィン・ゲイの曲「Let’s Get It On」と同曲が類似しているとして、マーヴィンと共作したエド・タウンゼントの娘であるキャサリン・グリフィン・タウンゼントに盗作疑惑で訴えられていました。
判決の後、ニューヨークの裁判所で<PEOPLE>誌のインタビューに答えたエドは「(裁判では)真実が聞かれ、信用を得られたような気がする」とコメントし、長きにわたった裁判について自身の思いを語りました。
「僕はもちろん、この裁判の結果にとても満足しています。引退する必要はなくなりました。しかし同時に、このような根拠のない主張が裁判にかけられることに、信じられないほどの苛立ちを覚えています」
「僕たちはこの8年間、歌詞もメロディーも大きく異なる2つの曲について、また世界中のソングライターが日々使っている4つのコードについて、話し合いを重ねてきました」
「これらのコードは、『Let's Get It On』が作られるずっと前から音楽を作るために使われてきた世界共通の要素であり、私たち全員が亡くなった後もずっと音楽を作るために使われるでしょう。これらはシンガーソングライターの『アルファベット』であり、私たちのツールキット。私たち全員が使用できるようにそこにあるべきです。青という色が誰のものでもないのと同じように、これらの曲や演奏方法は誰のものでもありません」
また陪審員、弁護団、同曲の共同作曲者に感謝した後、エドは音楽界に“常識”を取り戻すために団結することを促しました。
「クリエイティビティを発揮しつづけられるように、そして私たち全員が音楽を作ることに戻れるように、これらの訴えは止める必要があります。同時に、著作権保護のプロセスをサポートする信頼できる個人、本物の専門家が絶対に必要です」
新アルバムのリリース前にブルックリンのキングス・シアターで、2歳の長女ライラちゃんのことを歌った曲「Dusty」を披露。「親になることは明らかにワイルドで、素晴らしいこと」と語った彼は、ライラちゃんとの愛おしいエピソードも明らかにしました。
昨年2月に亡くなった友人ジャマル・エドワーズの壁画を夜遅くまで見た後、ベッドに入って泣きながら眠ったというエドは、朝6時に目が覚めるとエネルギーの塊のような娘のライラちゃんが飛びついてきて、「音楽を聴いてお粥を食べよう!」と言ってきたと説明。
「私と娘は朝レコードを選んで、それを聴きながら朝食を食べるという習慣があって、それが私の楽しみでした。本当に暗くて悲しい夜を過ごして目が覚めたら、ただ幸せな小さな女の子がいるんです」
著作権問題の渦中にいたときには引退の可能性についても言及していたエドですが、これからも彼の歌が聞けるようで一安心。これからの活躍も楽しみですね!