2015年に結婚するも、翌年にジョニー・デップのDVを理由に離婚を申請した女優のアンバー・ハード。アンバーはDVが原因で負ったとされる傷を公開したものの、ジョニーは完全否定し離婚は泥沼化。ジョニーは、DVを報じた英メディア『The Sun』を名誉毀損で訴え、7月20日、その裁判にアンバーが証人として出廷した。

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Jason Merritt/TERM//Getty Images

アンバーが証言したのは、2015年のオーストラリアでのこと。ジョニーから、精神的にも身体的にも虐待を受け、「3日間人質の状態」だったという。

私たちは3日間、それぞれで過ごす予定でした。しかし、私は離れた場所に閉じ込められ、そこを離れる方法がなかったんです。そのとき彼はすでにドラッグを使用していて、バッグの中にも入れていました
「この3日間、心理的、身体的、感情的…いろんな形でのひどい虐待を受けたんです。これまで経験した中で、本当に最悪でした」

またオーストラリアでの滞在中、アンバーがジョニーの顔にタバコを押し付けたことや、ビンを投げてジョニーの指を切断させたという彼の証言を否定。そのときの状況も「気が狂っていて、制御不能だった」そう。

証言の中では、アンバーは「特に結婚生活の終盤は、殺すと何度も脅迫された」とも発言。こういった行動や言動は、自分ではなく“モンスター”という別人格がしているものだ、ともジョニーは言っていたという。

こうした暴行などの原因のひとつが、アンバーの浮気をジョニーが疑ったこと。

「彼は、私が映画に出演する度に共演者と浮気していると非難しました。エディ・レッドメイン、ジェームズ・フランコ、ジム・スタージェス、ケビン・コスナー、リアム・ヘムズワース、ビリー・ボブ・ソーントン、チャニング・テイタム…ケリ・ガーナーのような女性キャストまでも疑いました」

共演者だけではなく、オーディションで一緒だったというレオナルド・ディカプリオとの浮気も批判。さらにジョニーが酔っているときやドラッグを使用しているときには、浮気相手になりそうなアンバーの共演者に対して中傷的なニックネームをつけていたそう。

「レオナルド・ディカプリオは『パンプキンヘッド(能無し)』、チャニング・テイタムは『ポテトヘッド(バカなやつ)』、ジム・スタージェスは『ジム・タード(のろま)・スタージェス』でした」

もちろんアンバーは、すべての浮気疑惑を否定。ジョニーとアンバーの食い違う証言や、明らかになった衝撃的な告発…一層泥沼化しているこの裁判は、3週間続くという。果たして真実は…? これからも注目したい。