“キング・オブ・ポップ”ことマイケル・ジャクソンの死去から今年で早10年。彼のパフォーマンスや生き様については、これまでにも数々のドキュメンタリー作品が制作されてきたけれど、新たに俳優のジョニー・デップがミュージカル版の伝記作品をプロデュースしていることが明らかに。

映画『ボヘミアン・ラプソディー』 のプロデューサーがマイケルの伝記映画に着手したことが話題を呼んでいる中、ジョニー・デップが手がけているのが、非公認ミュージカル「For the Love of a Glove: An Unauthorized Musical Fable About the Life of Michael Jackson, as told by his Glove(原題)」。

テーマは「マイケル・ジャクソンという人物を形成させた“奇妙な力”と彼の評判を落としたスキャンダル」で、そのストーリーを伝える主役的な存在となるのが、マイケルの象徴ともなっているクリスタル飾りの手袋! 作中に登場する手袋は、話すだけでなく歌うシーンもあるんだそう。

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ポスターと見られる画像には、顔のついた生き生きとした姿のグローブが。

また「ジャクソン5」のメンバーは、等身大のパペットとして登場する予定だという。

「まだ多くは明かせないけれど、パペットマイケルは一日中インタビューに応えていたよ」というキャプションが。投稿には「楽しみ!」や「マイケルの名誉を傷つけないような作品であってほしい」など賛否両論のコメントが。

マイケル自身でなく、その手袋にスポットライトを当てるというユニークな構成となる同作品。脚本を担当したジュリアンが、そのコンセプトを思いついた背景を告白。

「ある大手テレビ局にマイケルの映画脚本を頼まれたことがあるんです。その時にマイケルの児童への性的虐待問題をどのように扱うかが課題になりました。だから、僕は『じゃあマイケルが責められている事件は、すべて宇宙からやってきたエイリアンである手袋が犯したということにするのは?』と提案したんだけど、もっと普通のストーリーを求められたんだ」
「僕は普通のストーリーを手がけるのは嫌だったから、高額な報酬にも関わらずお断りすることにしました。それからしばらくして僕が出したミュージカル案が戻ってきたんだけど、初めは融資に困っていたんです」

融資先を探していた彼らに声をかけてきたのが、以前から関係値のあったジョニー・デップのプロダクション会社「Infinitum Nihil」だったという。同ミュージカルは、2020年1月末よりロサンゼルスで幕開け予定。