「マスカラを1本しか持っていない」や「マスカラを塗ってからビューラーを使っている」、「いつ買ったか覚えていないようなマスカラを使っている」--実はこれらはすべて、マスカラを使う上でのNGパターン。

本記事では、メイクのプロによる「マスカラの上手な使い方」をお届け。普段のマスカラメイクを振り返りながら、改善点をチェックしてみて。


【INDEX】

  1. マスカラは上まつげから塗っている
  2. マスカラブラシを出し入れしすぎている
  3. 使っているマスカラが古い
  4. ビューラーを使っていない、または、ビューラーを持っていない
  5. マスカラを塗ってからビューラーを使っている
  6. マスカラを1種類しか使っていない
  7. 自分の目に合わせた塗り方をしていない

マスカラは上まつげから塗っている

まぶたや目の下に、マスカラが点々とついてしまう経験、ありますよね? 上まつげにマスカラを塗った直後は、目を伏せたりすることで、周りに汚れがつく場合が。そうならないためにも、下まつげから先に塗るのがオススメなのだとか。

また、上まつげに塗るときは「まっすぐ前を見たまま、まつげの根元にブラシを当て、そこからブラシを左右にジグサグと動かしながら、まつげの先に向かって上げていきましょう」とアドバイスをしてくれたのは、メイクアップの総合サイト<Makeup Geek>の創設者であり、CEOを務めるマリーナさん。

「この塗り方は、まつげにカール効果ももたらしてくれるところがポイント。自分の好みの濃さになるまで繰り返してみてください。たいてい2、3回で大丈夫。そして、下まつげを塗るときは、少しあごを引くと、マスカラが目の下に触れにくくなると思います」

マスカラがあちこちにつかないように、カードや名刺、メモ用紙などでガードしても◎。

マスカラブラシを出し入れしすぎている

マスカラを塗っている時間より、塗った後にダマだらけになってしまったまつげと格闘する時間のほうが長かったりしない? これには簡単な解決方法があると、マリーナさん。

「マスカラのブラシを何度も出し入れしないことです。これをすると容器に空気を送り込むことになり、マスカラの乾燥が早まって、ダマになったり、ぱさぱさになったりする原因になります」
「ブラシを抜くときは、やさしく左右に回しながら、ブラシについてくるマスカラ液の量を調整するようにしてみてください」

それでもダマになるときは、マスカラコームなどを使うといいそう。

マスカラコーム
Kseniya Ovchinnikova//Getty Images

使っているマスカラが古い

雑菌などとの接触を避けるためにも、目に触れるものは定期的に新しくするべき、と解説するのは、ニューヨーク市で皮膚科医として活躍するデブラ・ジャリマン医学博士。

目安として、マスカラは6カ月で新しいものに替えるべきとのこと。液が乾燥しはじめていたら、それより早めに替えてもOK。まつげをダマで汚さないためにも、古くなる前の買い換えがおすすめのようです。

ビューラーを使っていない

目を大きく見せてくれるのは、カールしたまつげ。「マスカラを塗るなら、まず目をぱっちりさせることが大事です。ビューラーとマスカラは、あくまでセットと考えて」と、メイクアップアーティストのソニア・カシュクさんは言います。

ビューラーの効果的な使い方

  1. 目元の皮膚を挟まないように気をつけながら、まつげの根元にビューラーをあてる
  2. まつげを挟んだら、10秒ほどそのままキープ
  3. ビューラーをゆるめ、まつげの先の方へ少し動かす
  4. ①~③を繰り返す

マスカラを塗ってからビューラーを使っている

カシュクさんいわく、これは絶対にダメなパターンなのだとか。まつげを長く、濃く見せたいのなら、この方法は逆効果。

マスカラが乾くと、まつげは固まりカールがつきにくくなるし、カールをさせようとすれば、逆に今度はマスカラがはがれることに。さらに、ビューラーにマスカラがくっついて、まつげが抜けやすくなる危険性も…。

ビューラーは何も塗っていないまつげに当てること。そして、マスカラはビューラーでカールさせてから塗ること。このルールをしっかり守るようにして!

young woman bending eyelashes in bathroom
Klaus Vedfelt//Getty Images

マスカラを1種類しか使っていない

マスカラを使うのなら、実は1本より2本がベター。

「広告でいろいろ謳われているように、マスカラにはそれぞれの目的があります」と話すのは、プロのメイクアップアーティストであり、オンラインでメイクなどの予約ができるサイト<Book Your Look>の創設者であるララミーさん。

「まつげの長さを出してくれるマスカラもあれば、濃さやボリュームを与えてくれるものもあります。2本を使うのと、1本しか使わないのでは差は歴然です」

自分の目に合わせた塗り方をしていない

マスカラは「みんなと同じように塗ればいい」というものではないのだそう。カシュクさんは、両目の間隔の広さに合わせて使い分けることをおすすめしているんだそう。

  • 目と目の間隔が広い人
    目頭側のまつ毛にマスカラを多めに塗る
  • 目と目の間隔が狭い人
    目尻側にアクセントがくるようにマスカラを塗る

また、まつげを長く見せたいのか、濃く見せたいのか、カールを強調したいのか、それとも控えめに仕上げたいのか、それによっても塗り方は変わってくるもの。自分が求めているイメージに合った塗り方を研究してみて!

※この翻訳は、抄訳です。

Translation:中尾眞樹(Office Miyazaki Inc.)

Good Housekeeping UK