なかなか寝付けなかったり、よく眠れないというお悩みを抱える人は多いはず。眠りの専門家がおすすめするベストな方法は、就寝前のルーティーンを確立することなのだとか。

シルクの寝具を使う、キャンドルをつけて入浴する、ヨガや瞑想の時間をとる…などの方法も人気だけれど、エッセンシャルオイルを使うことでアロマテラピーに似た効果が得られるのだそう。

今回は心身ともにリラックスできる、寝る前におすすめのエッセンシャルオイルの香りと使い方をお届け。注意点を守って、毎晩のルーティーンに取り入れてみて。

【INDEX】

エッセンシャルオイルの効果

睡眠や健康を専門とする臨床科学者のカーリアラ・ワイス博士によると、エッセンシャルオイルは嗅覚器を通って鼻と脳に届くそう。

「エッセンシャルオイルは総じて、脳にセロトニンやエンドルフィンの分泌を促す生物学的反応をもたらすもの。どちらにもリラックス効果があります」

さらに特定の香りには心を落ち着かせる効果があり、リラックスのためのルーティーンには重要な要素だと、ジョンズ・ホプキンズ大学で睡眠と健康について研究するレイチェル・サラス医師も加えます。

アメリカ国立睡眠財団の研究によると、71%の人々が洗い立てのシーツのにおいがすると良く眠れる、と回答。においは特定の記憶と結びつくことがあるので、寛ぎの時間や穏やかな状態を思い出させるようなにおいも役立つのだといいます。

おすすめのエッセンシャルオイル

ラベンダー

よく知られた睡眠におすすめのエッセンシャルオイル。ラベンダーの香りを吸い込むことは軽度の睡眠障害に効果があるとの研究があり、ワイス博士によれば、不安の軽減にも役立つそう。

カモミール

オイルの香りを楽しむのはもちろん、カモミールティーを飲むのも◎。ある研究によると、カモミールにはアピゲニンという抗酸化物質が含まれているため、炎症を抑え、筋肉のリラックスをたすける効果が。

イランイラン

イランイランノキの花からとったオイルで、血圧を下げ、不安を軽減するとの研究も。心を落ち着かせるイランイランの香りは、睡眠の質を上げることにもつながるはず。

バレリアン

古代ギリシアおよび古代ローマの時代から薬草として使われてきたバレリアン。「ラベンダーと似ていて、寝つきがよくなるなど、眠りの質を全体的に上げる効果があります」とワイス博士。

ユーカリ

厳密に言えば睡眠に役立つとは言えないものの、2015年の研究によると、ユーカリには呼吸をたすけてくれる効果が。

ワイス博士によると、ユーカリオイルは鼻詰まりを緩和し、快眠のための気道を確保するのに役立つとのこと。ユーカリの枝を浴室に吊るしておき、湯気で香りが立った頃に深呼吸するのもおすすめ。

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エッセンシャルオイルの正しい使い方

使う前に、エッセンシャルオイルは快眠のための「治療薬」ではないことは覚えておいて。以下に挙げるのは、正しくエッセンシャルオイルを使用する際の注意点なので、必ず守りましょう。

原料をチェックする

原料にアレルギー反応を引き起こすようなものが含まれていないかを確認するまで、寝具にエッセンシャルオイルを使うのは止めましょう。また、エッセンシャルオイルを自分で作ることは避け、必ず信頼できる小売業者から購入すること。

肌に直接塗らない

「肌にエッセンシャルオイルを塗ることで眠りに何らかの効果があるという、十分な研究はありません」とサラス医師。

シーツにスプレーしたり、垂らしたりするのはOKだけど、やり過ぎは禁物。量によっては、時間が経つにつれて油分や他のアレルゲンによってマットレスや枕が傷み、それが睡眠の質を下げることにもなりかねないそう。

就寝前のルーティーンにアロマテラピーを組み込む

スマホをスクロールするのをやめ、テレビを消して、少なくとも就寝の30分前にはオイルディフューザーをオン。心も体もリラックスして、気持ちよく眠りにつけるはず。

※この翻訳は、抄訳です。
Translation:mayuko akimoto
COSMOPOLITAN US