マスクにエッセンシャルオイルを数滴つけるというリフレッシュ方法があるけれど、実際に肌にはどんな影響があるのでしょうか。

本記事では、イェール大学医学大学院モナ・ゴハラ臨床准教授による、エッセンシャルオイルをマスクに着けるときの注意点を解説します。

アレルギーを誘発することも

「エッセンシャルオイルは皮膚を刺激し、アレルギーを誘発するものとして知られています」と、ゴハラ医師。

「エッセンシャルオイルは植物の純粋なかたちにかぎりなく近いものなので、高度に濃縮されたエッセンシャルオイルを直接肌につけることは、強い刺激となります。そのため、かゆみ、赤み、発疹、腫れなどの症状が出ることもあります」

では、エッセンシャルオイルをキャリアオイル(エッセンシャルオイルを希釈するための植物油)で希釈し、それからマスクにたらした場合ではどうなるのでしょうか。ゴハラ医師によれば、これでも刺激性があるとのこと。

「希釈した場合でも、エッセンシャルオイルには刺激性があります。敏感肌や皮膚に炎症がある人、純度の低い金属アクセサリーにかぶれる人には特にそうですね。フェイクゴールドやフェイクジュエリーに反応する人は、エッセンシャルオイルへの反応も強い傾向があります」

フィルター効果を減少させる可能性も

肌のトラブルがなく、アレルギーの心配もなければ大丈夫かと言うと、それでも注意すべき点があるそう。

というのは、使用しているマスクや、エッセンシャルオイルを塗布する場所によっては、エッセンシャルオイルが繊維に影響を及ぼし、必要なフィルター効果を減少させることがあるのだとか。

とはいえ、マスクの外側の端、一番厚くてフィルターがついていない部分につける分には大きな問題にはならないと言います。注意したいのは、マスクの内側や、フィルター部分につけた場合。

「肌のことが心配なら、メリットとデメリットをはかりにかけてみることです。セラピー的な効果を求めているなら、エッセンシャルオイルのリラックス作用は魅力的ですが、もし肌がとにかく敏感で、ニキビができやすく、荒れやすいとしたら、リスキーな選択だと言えるでしょう」

エッセンシャルオイルが空気中に放散されると、アレルギーのある人はそれだけで反応することも。つまり、肌に直接触れなくても、エッセンシャルオイルによって炎症がおきたり、かゆくなったりすることがある、ということ。

そのため、どうしてもエッセンシャルオイルをマスクにつけるとしたら「自宅で楽しむのが最適解」ということになりそう。その際に気をつけたいことは、以下のとおり。

エッセンシャルオイルをつけたい時の注意点

  1. 小さなボウルかマグに、お気に入りのエッセンシャルオイルを1、2滴と、小さじ1杯のキャリアオイル(ココナッツオイルかオリーブオイルなら最適)を混ぜる。
  2. 綿棒を使って、希釈したオイルを少しだけマスクの外側の縫い目に軽く塗る(たとえば、鼻梁のあたりの端にトントンと。まちがっても、マスクをとおして肌にしみたりしないように)。
  3. もし肌にかゆみが出たり、炎症がおきたりしたら、香りのない洗剤でマスクをしっかり洗い、二度と試さないこと。

リスクを知ったうえで、正しく活用するようにしましょう。

※この翻訳は、抄訳です。
Translation:mayuko akimoto
COSMOPOLITAN US