たった1日で1キロ近く体重が増えている…なんて経験はありませんか? そんな場合に考えられるのが、いわゆる「水太り」。本記事では、専門家に聞いた、身体の余分な水分を減らすためのコツを<ウーマンズ・デイ>と<ランナーズ・ワールド>からご紹介します。
【INDEX】
- 「水太り」とは?
- 「水太り」の原因は?
- どんな症状がある?
- 健康上の問題は?
- どんなサインが危険?
- 水太りを解消する5つの方法
- 1.激しいワークアウト後にはケアを
- 2.もっと水分を摂る…!?
- 3.塩分を控える
- 4.炭水化物を置き換える
- 5.生理中にマグネシウムを摂取する
「水太り」とは?
「水太り」は、体内の水分量が一定より多くなり、体重の重さに影響する状態を指します。『The Secret Life of Fat(原題)』の著者であるシルビア・タラ博士によると、脂肪が蓄積するには時間が必要なため、1日や2日で体重が増えた場合、原因が脂肪であるとは考えられないとのこと。
タラ博士によると、何かを食べるたび、グルコースと共にその3〜4倍の水分が肝臓や筋肉に蓄えられるのだそう。そのタイミングで体重計に乗ることで、大きな数値を示すように。
「水太り」の原因は?
水分の過剰な接種はもちろんのこと、水分不足でも体の機能を維持するために水分を保持したり循環が悪くなって老廃物が溜まることで水太りの原因に。
その他にも、塩分の多い食生活や月経周期によるホルモンバランス、薬による副作用など、様々なことが要因となると<HealthTestingCenters.com>で監修を務めるアリシア・シェリー先生は説明します。
生理痛や頭痛などの鎮静作用や熱を下げるイブプロフェンの常飲も、体内での水分保持の原因となることも。
どんな症状がある?
水太りは、お腹まわりや手足、そして顔のむくみや腫れの症状が出やすいと、<Active Eating Advice>の創設者であるレズリー・ボンチ氏は説明します。
以下が主な症状なので、当てはまるかチェック!
- 腹部の膨満感
- 下半身のむくみ(ふくらはぎや足首など)
- 顔のむくみ
- 関節のこわばり
- 皮膚のふやけ
健康上の問題は?
体のむくみは日常的に起こりうることで、基本的に健康上の問題につながることはありません。特に女性にとっては生理中に体内の水分量が増加するのはごく自然なことだとシェリー先生は説明します。
しかしボンチ氏は、水太りの状態がおさまらない状態は体に異変が起こっている可能性も考えられるとします。
「水分の過剰摂取による水中毒は、それは低ナトリウム血症に繋がったり、肺や脳に水が溜まり脳浮腫や肺水腫を引き起こし、致命的となる可能性があります」
どんなサインが危険?
シェリー先生によると、水中毒によって心不全が引き起こされる可能性もあると指摘します。多くの水分を摂取した後に息切れやめまい、不整脈の症状がある場合は水中毒のサインかも。
また、指を体のむくんだ部分に押し込み、数秒間くぼんだ状態が続くようであれば、医療機関や専門医に連絡しましょう。
水太りを解消する5つの方法
1.激しいワークアウト後にはケアを
ハードなトレーニングを連続して行うと、筋肉を修復するプロセスにおいて、水分の保持量が一気にふくれあがる可能性が。
一方で、ゆっくり時間をかけて行うトレーニングは、血流を刺激し、手足に起きるリンパ液のむくみをとりやすくしてくれるとのこと。
HIITトレーニングなど激しいワークアウトの翌日に、ちょっとむくんでいるなと感じたら、クールダウンする必要があると考えて。筋肉修復のためのルーティンとして、ヨガを行うのも良さそうです。
2.もっと水分を摂る…!?
矛盾しているように感じるかもしれませんが、大丈夫! 水太りを解消したかったら、もっと水を飲みましょう。
ただし、砂糖の入った炭酸飲料やジュース、アルコール飲料を、水に置き換えて。これが何よりの水太り解消法だとタラ博士は言います。
また、毎日2リットルの水を飲むことで、1日あたり95キロカロリーのエネルギー消費が期待できるとの研究も。つまり、水を飲めば代謝が良くなり、減量につながるというわけです。
3.塩分を控える
ナトリウムは身体に水をため込もうとする性質があるため、水太りを解消したければ、真っ先におすすめしたいのは塩分のカット!
ただし、塩分は目に見えているだけではありません。パスタソースやシリアル、サラダのドレッシングにもたっぷり潜んでいますから、できる範囲で注意して!
4.炭水化物を置き換える
白いパンやパスタなど、塩分が含まれていることが多い加工済みの炭水化物のかわりに、繊維質が豊富に含まれる野菜や果物を摂るようにするのも、水太りを早く解消できる方法。
急激に減らすのではなく、少しずつ、毎日の食事から100グラムの炭水化物を減らすことから始めてみるのがおすすめ。
5.生理中にマグネシウムを摂取する
エストロゲンが減少し、黄体ホルモンがピークに達する生理の後半、女性は脂肪と炭水化物を摂りたくなることが多いそう。
その影響で水太りするのを抑えるために、タラ博士がおすすめするのは、毎日のサプリメントに酸化マグネシウム(200ミリグラム)を追加すること。
研究によると、酸化マグネシウムを摂取することで体内の水分の循環が改善されるそう。水分を十分摂取した上で、利尿作用のあるタンポポコーヒーやブラックコーヒー、お茶を飲むのも効果的。
ただし何を取り入れるにせよ、すでに投薬の処方を受けている人は、必ずかかりつけの医師に相談してから始めてくださいね。
※この翻訳は抄訳です。
Translation:中尾眞樹(Office Miyazaki Inc.)、ARI