紫外線や花粉、乾燥など、何もせずとも毎日のようにストレスを受けている私たちの肌。スキンケアに気をつけていても、肌トラブルが絶えない…という人も少なくないはず。実はその肌荒れの原因に、何気なくやっている日々の悪い習慣があるかもしれません。
そこで本記事では、「健やかな肌を保つために今すぐやめるべき8つの習慣」をご紹介。マイアミを拠点としている皮膚科医のロレッタ・シラルド博士による解説でお届けします。
【INDEX】
ニキビを触る
「皮膚科医になって40年以上の間に、私が目にしたすべてのニキビ跡の90%以上が、皮膚を自分でいじった結果であると推測しています」とロレッタ博士は言います。
「ニキビをいじりたいという衝動に駆られたら、覚えておいてください。そのままにしておけば、数日後…あるいは数週間後には治ります。一方で、自分でむやみにいじった場合、跡が一生残る可能性があるんです」
いじりたくなったときは、毛穴をきれいにする製品を探すなど、別の方向に意識を向けて衝動を抑える時間を設けましょう。
過度な角質ケア
角質除去したばかりのお肌の感触は最高ですが、「少ないほど豊かになる」という言葉を頭に入れておくことも重要です。
「過度な角質除去は皮膚を刺激し、乾燥させ、赤くしてしまいます。また、それによってあなたの皮膚は、失った水分を補うために油分を過剰に分泌し、吹き出物を引き起こす可能性もあるのです」
スクラブを使いすぎる傾向がある人は、使用を週1~2回に制限し、やさしく洗うようにしましょう。AHA(アルファヒドロキシ酸)やBHA(ベータヒドロキシ酸)といった、化学的な酸ベースの角質除去剤を使うのも手。
ザラザラとしたスクラブビーズでマッサージするよりも、やさしく顔の角質を取り除き、同じように輝きのある肌が得られるそうです。
睡眠時間が8時間以下
ドラマの続きが気になって深夜まで見てしまう気持ちは分かりますが、早く切り上げるほど、お肌はあなたに感謝するでしょう。
理想の睡眠時間は7~8時間。十分な睡眠をとらないと肌のpH値が低下し、自然な輝きに影響を及ぼして、水分レベルも悪化してしまうのだとか。
「美しさを保つには十分な睡眠が必要、というのは事実です。睡眠が違いを生むと思えない人は、夜遅くに寝た時と、8時間の睡眠をとった時、それぞれの起床後に自撮りしてみてください。その写真を見れば、納得させられると思いますよ」
洗顔せずに寝る
朝目覚めて目をこすり、前の晩にメイクを落とすのを忘れたことに気づいて、がっかりした経験のある人も多いでしょう。
寝る前に洗顔しないと毛穴に悪影響を及ぼす可能性があり、アイライナーやマスカラをたっぷり塗っていた場合、敏感でものもらいになりやすいまぶたの皮膚への影響は言うまでもありません。
夜の習慣としては、夕食後すぐ、疲れ切る前に洗顔することがおすすめ。また、万が一に備えて、ベッドサイドテーブルにメイク落としシートを置いておきましょう。
日焼け止めを塗り忘れる
家で過ごす場合に、日焼け止めを塗らないという人もいるかもしれません。でも、肌のことを考えるのならば、それは大きな間違い。
「太陽光が窓から差し込んでいる場合、紫外線は肌に当たっており、たった15分間散歩に出るだけでも、その間は直射日光にさらされているのです」
「私たちは日ごろから、想像以上に紫外線に当たっています。たとえば、ほんのドライブをするだけでも、かなりの量の紫外線が車の窓から入ってくるので、意図せず日光浴をしてしまうことになりかねません」
日焼け止めを朝のスキンケアルーティンに組み込むことで、紫外線のダメージによる影響を未然に防げるはず。また日焼け止めは、保湿液タイプ、ミストタイプ、ファンデーションタイプなど様々な種類があるので、自分に合ったものを選んでみて。
シャワーの温度が高い
熱いシャワーを浴びて優雅な気分に浸るのは良いことですが、極端に熱い温度だと肌を乾燥させ、敏感肌の人の場合は、熱による反応が表面化しやすくなる可能性が。
「熱いお湯は皮膚の血流を促進するため、皮膚がより赤く、より敏感になります。また、肌荒れや酒さ(赤ら顔やほてり)など、炎症を起こしているエリアをさらに悪化させる可能性があります」
特に顔を洗うときは、代わりにぬるま湯、または冷水を使うようにしましょう。
顔をよく触る
しょっちゅう顔を触ることが、肌荒れの原因となっている可能性も。
「手のひらの皮膚は厚いので、顔の皮膚を刺激する可能性のあるハンドクリームや消毒液に対する耐性があるんです」
言うは易く行うは難しですが、炎症を起こしている箇所をきれいにするには、顔に手を近づけないのがベストのようです。
お手入れのしすぎ
お気に入りの化粧品を重ねづけするのは究極の贅沢のように感じるかもしれませんが、“やりすぎ”に気づくことも大切です。
「化粧品の過度な重ねづけは、アレルギー反応を起こすリスクがあります。もしアレルギー反応が出た場合、原因となる製品を特定するのは難しいでしょう。さらに、一度にたくさんのものを重ねすぎると、製品が肌に十分浸透しなくなってしまいます」
その製品が実際に効果をもたらしているかを判断するためにも、新しいルーティンを数週間継続してみて。
※この翻訳は、抄訳です。
Translation: TOMOKO NOURRY
COSMOPOLITAN US