ニキビ肌向けの洗顔料はたくさんあるけれど、「正直なところ、選び方や洗顔方法に自信がない」という人は多いはず。“洗浄力の強い洗顔料でとにかく皮脂を落とす”という安易な考えは、肌荒れを加速させている可能性も…。

本記事では、ニキビケアにおすすめの洗顔料の選び方や気をつけるべきポイントについて、<コスモポリタン アメリカ版>からイェール大学医学部准教授で皮膚科医のモナ・ゴハラ医学博士と、ニューヨークで認定皮膚科医として開業し、皮膚がん財団で広報を務めるデンディ・エンゲルマン先生の解説をお届けします。

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【INDEX】


ニキビができる原因

ニキビができる原因は人それぞれ。考えられる要因を、エンゲルマン先生に伺いました。

角質や汚れが除去できていない

死んだ肌細胞や汚れは、スクラブやピーリング、あるいはフェイスマスクなどで除去しないでいると皮膚の表面にたまり、毛穴に詰まって白ニキビや黒ニキビの原因になるとのこと。

ホルモン

男性ホルモンの一種であるテストステロンが過剰に分泌されたり、エストロゲン(卵胞ホルモン)が不足したりすると、痛みを伴うニキビや嚢胞性ざ瘡が引き起こされるんだとか。

ストレス

心身がストレス​を受けると、ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌が急激に増えることによって皮脂過多となり、ニキビや嚢胞性ざ瘡ができると言われています。

洗顔でニキビが悪化することはある?

答えは「イエス」。ただし、洗顔自体をやめてはいけません。

洗顔またはニキビ用洗顔料のすべてが悪いというわけではなく、大切なのはニキビの状態に合った洗顔料を使うこと。一言に「ニキビ用洗顔料」といっても、商品によって成分は様々なので、どんな原料が使われているかきちんと確認する必要があるそう。

「ニキビ用洗顔料のなかには、硫酸塩(サルフェート)という洗浄力の強い成分を含むものがありますが、これは台所用洗剤にも配合されているような成分です」とゴハラ博士。

硫酸塩は洗顔料のクリーミーな泡を作りだすのに必要な成分であるものの、特にニキビ肌への使用は避けるべき成分なのだとか。

「硫酸塩を含む洗浄力の強い洗顔料は、肌の潤いまで流し落としてしまいます。それにより肌本来のバリア機能が弱まり、乾燥しがちに。そして、皮膚がそれを補おうとすることで、毛穴の詰まりや黒ずみ、ニキビ、脂性肌の原因にもなる皮脂が過剰に分泌されるのです」

「ピリピリするほど洗浄力の強い洗顔料が、毛穴をきれいにしてくれている」と感じてしまうかもしれないけれど、実際には肌に必要な油分まで洗い流してしまい、状況を悪化させる可能性があるというわけ。

ニキビ肌向け洗顔料の効果

「奮発して、ニキビケア成分がいろいろ入った洗顔料を買ったの!」という方、残念ながら効果があると言われるサリチル酸や過酸化ベンゾイルなどの成分が含まれているからといって、ニキビケアとしてはあまり期待できないのだそう。

ニキビ洗顔料が皮膚に触れている時間は10秒もないため、含まれている成分がニキビに作用することは難しいのです」とゴハラ博士。

「ニキビに効果があるといわれる洗顔料であっても、顔の表面の皮脂を洗い流すのが精一杯。しかも、洗浄力が強すぎるものを繰り返し使っていくと、皮膚のバリア機能を低下させてしまい、発疹やかゆみ、赤み、新たなニキビの発生や皮脂過多の原因になる可能性も否定できません」
「さらに悪いことに、肌の状態がかなり悪くなるまで、洗顔料が原因かもしれないと気づく人はほとんどいないのです」

もちろん、すべての洗顔料がこうした事態を招くというわけではありません。また、洗浄力が強い洗顔料を使いつづけていても「肌の状態がすごく良い」というラッキーな人もなかにはいます。しかし、ゴハラ博士は「洗浄力が強すぎる洗顔料は使わない」ことを勧めています。

ニキビ肌向け洗顔料の選び方

結局のところ、「ニキビケア成分が配合されている洗顔料のほうがいい」ということにはならないので、皮脂を洗浄する成分よりも保湿成分に着目するとより効果的だそう。

「ニキビができた皮膚は乾燥して赤みもあり、刺激に弱い状態です。つまり、優しく扱い保湿することによって、ニキビができにくい状態にする必要があるんです」

ニキビをできにくくするには、保湿をして皮膚を落ち着かせることが必要ということ。適切なケアにより、皮脂の分泌を正常な状態に導くのが大切なんです。

怒りにまかせて持っていたニキビ肌向け洗顔料をすべて捨てようとしているあなた、その前に成分表示をチェックしてみて! 主な成分に硫酸塩(ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸アンモニウム、ラウレス硫酸ナトリウム)が含まれているかどうかを確認しましょう。

上記の成分やスクラブ用マイクロビーズなどが入っていないものであれば、皮膚がヒリヒリしたりかゆみを起こしたり、乾燥しやすくなったりする心配はなさそう。

ただし、少しでも刺激を感じたり使用感に疑問があったりする場合は、洗顔料を変えてみるタイミングかもしれません。

ニキビ肌の人におすすめの洗顔料

皮膚の状態は人それぞれ異なるため、まずは皮膚科医にスキンケアの相談をするのが最善策なんだとか。ゴハラ博士は、「一般的にニキビのある人が使うべき洗顔料は、できるだけ刺激が少ないものです。肌に優しければ優しいほど良いでしょう」とアドバイスします。

「ニキビ肌におすすめの洗顔料は、クリーミーに泡立ち、優しい洗い心地で保湿性のある、有効成分を含まないものです。一見、ニキビ肌には逆効果のように思えますよね」
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この翻訳は、抄訳です。

Translation: 西山佑(Office Miyazaki Inc.)、YUUMI IKEUCHI
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