なめらかな肌を手に入れるために行う「角質除去」。肌への負担が気になるものの、適切な頻度が分からずに週に何度も行っているという人も。
そこで本記事では、スキンケアの専門家である皮膚科医のミシェル・ヘンリー医師に聞いた「角質除去を行うポイントと適切な頻度」についてお届けします。
角質除去の必要性
ヘンリー医師によると、角質除去は毛穴に詰まった古い肌細胞や汚れを取り除くためのものであり、どんな肌質であっても必要なケアなのだとか。
「角質除去は、健康な肌を維持するために必要なスキンケアのひとつ。古い角質を取り除くことで、新しい肌細胞と“入れ替わる”ことができるんです」とヘンリー医師。
「新しい細胞肌が表皮（皮膚のもっとも外側にある層）になり、また汚れもしっかり取り除くことで肌のツヤがよくなります。ほどよいペースで角質除去をすれば、毛穴の開きを最小限に抑え、吹き出物が出にくい肌になるでしょう」
顔の角質除去の適切な頻度
ヘンリー医師によると、どのくらいの頻度で角質除去をすべきかは、肌質によるのだそう。
「普通肌の人は、少なくとも週3回ほど角質除去を行うことをおすすめします。この程度の頻度であれば、強い刺激を与えることなく、やわらかで輝くような美肌効果が期待できるでしょう」
ニキビができやすい肌質の人は、いつも清潔な状態であることがベスト。毎日クレンジングブラシやスクラブを使って角質を除去し、汚れや皮脂を落としましょう。
「ニキビができやすい肌の人は、通常の洗顔の前に毎日角質を取り除くことをおすすめします。洗顔フォームで洗うだけでは毛穴の奥深くにある汚れを見逃してしまいがち。角質除去はしっかりと余分な汚れを取りくので、吹き出物を減らすことにつながります」
体の角質除去の適切な頻度
顔と同様、ボディも定期的に角質を落すとことで肌に良い効果があるのだとか。腕、脚、胸まわり、フットなどをシュガースクラブやシーソルトでスクラブし、油分の入った保湿剤（ココナッツ、ヒマワリの種、アボカドなどの成分が含まれたのがおすすめ）で肌を整えましょう。ヘンリー医師によると、週に2〜3回行うのがおすすめとのこと。
シェービングをするといつも「カミソリ負け」をしたり、肌荒れしてしまうという敏感肌の人にも角質除去は有効的。角質を除去してからシェービングを行うと、肌が“デコボコ”するのを防ぐ効果があり、スムーズに深剃りできるようになるのだとか。
「ボディ部分もソフトで明るい肌質にしたいなら、顔を同じように角質除去をしてお手入れしてください。足や脇の下の角質除去を頻繁にすることで、シェービングする際にしっかりと深剃りできるようになりますよ」
角質除去を行う際の注意点
スクラブを必要以上にゴシゴシやりすぎるのは禁物。また、角質除去をやりすぎるとデリケートな肌のダメージにつながるので注意しましょう。
「自分の肌の状態を、よく注意して見てください。角質除去をやりすぎている場合、顔や体が赤くなったりヒリヒリしたりするもの。赤みが出るほど強くスクラブしたり、『いつも皮が剥けている』と感じるほど頻繁に角質除去をするのは控えましょう」
自分にとっての適度な角質除去の頻度を、ぜひ探してみて！
