本心や弱さをさらけ出すのを怖れない、米人気コメディアン

​アメリカ大人気コメディアンのチェルシー・ハンドラーに、バイリンガルニュースのMamiがインタビュー!

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アメリカで知らない人はいないと言っても過言ではない大人気コメディアン、チェルシー・ハンドラーが、新番組「チェルシー」の撮影のため来日。いつでも歯に衣着せぬ、率直な物言いで有名な彼女。多忙な撮影スケジュールの合間を縫って、彼女の本音をインタビューしてきました!

深刻なテーマを語るときでも、笑いの要素って必要だと思うし、そのほうがみんなの正直なコメントを引き出せる"

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―結婚や人種の問題を鋭く取り上げたドキュメンタリー番組「チェルシーがモノ申す(Chelsea Does)」のテーマが毎回おもしろくて、特にドラッグの回が大好きだったんだけど、番組の製作には大きく関わってたの?

いつも自分の番組の製作には大きく関わるようにしていて、「こうしたい」とチームにアイディアを伝えて、それをみんなが実現してくれる感じ。「チェルシーがモノ申す」では色々な社会問題について、いかに真実を見せられるかが目標だったの。

―ドキュメンタリー番組は年々さらに人気になっているけど、人々が作り物ではない、リアルなものを求めている傾向が強くなっている感じはする?

強くなっているかはわからないけど、リアルなものは確実に希少だと思う。この業界ではみんな自分を守りがちで、自分の一面しかメディアに見せたがらないでしょ。でもドキュメンタリーでは一面だけ見せるなんて無理で、多面的に自分をさらけ出すことになる。この分野で番組を作っている人はまだ少ないけど、私はそれを楽しめる性格だから向いていると思う。自分が気になる社会問題について取り上げつつ、同時にエンタメ要素も提供しているの。

―社会問題を取り上げるときに、深刻になりすぎたくない一方で、たくさんの人に聞いてもらう以上、くだらないだけのものにしたくない。私はそのバランスについてよく悩むんだけど、どうやってそのバランスを保っているの?

とても難しい問題よね。すごくよくわかる。私はもともとお笑いキャラだし、スタンドアップコメディーも長年やっていたんだけど、その中でもっとマインドフルなことをやりたいと思うようになったの。でも上から目線で物事を解説するのも嫌だし、急に真面目なリポーターにでもなろうとしてるのかと思われるのも嫌だった。

重要な社会問題には触れつつ、笑える要素を取り入れたかったの。人種差別、貧困、中絶、女性の権利…、世界に共通する深刻なテーマを語るときでも、笑いの要素って必要だと思うし、そのほうがみんなの正直なコメントを引き出せると思う。

―そのバランスを意識して調整しないといけないときってある?

確実にあるわね。撮影済みの部分を見て「深刻すぎ!」と感じるときもあって、少し軽めのトーンを追加して調整するときもある。テーマによってはどうしても深刻になっちゃうでしょ。だから新番組は週3回の放送なんだけど、毎回トーンは違う感じになると思う。フォーマットを事前に決めたくなくて、臨機応変にしたいから。

―あなたなら全部自然にやれているのかもと思ったから、それを聞けて安心した!

いやー全然自然にできているわけじゃないの! 調整しているだけ。

今は本当の自分でいることを大切にして、周りの意見を気にしないようにしてる"​

―あなたのことを考えると、「unapologetic(弁解しない、無駄に謝らない)」という言葉が一番最初に浮かぶんだけど、努力してこうなったの? それとも自然に?

もともとこうだった。ただ有名になればなるほど、自分の発言を批判する人が増えていって、「言い過ぎかな」「これは挑発的すぎるかな」と考えちゃう時はある。有名になる前は本当になにも考えずに、思ったことをそのまま発言してたんだけど。

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今は本当の自分でいることを大切にして、周りの意見を気にしないようにしてる。特にコメディアンなら、自分の意見はしっかり持っていないといけないでしょ。自分の意見はシンプルに保つこと、そしてネットのコメントは見ないこと。自分のファンが10人いれば、自分を嫌いな人も10人いるから。自分が大切にしている人の意見を聞くことは大事だと思うけどね。

―ツイッターやインスタグラムで大量にコメントが来ると思うけど、読んでないの?

たまにね。でも普段は読まない。意地悪なコメントを見ちゃったらそこで閉じるし、時にはいいコメントを読むと嬉しくはなるけど。基本的に私は謝らないの。謝罪が要求されるほど重大なポジションについてるわけじゃない、と自分では思ってるから。

―「これは言わないほうが無難」と自分の発言を自粛することってある?

しないようにあえて意識してる。年を重ねて、経験を積めば積むほど、「これは誰かの役に立ってるのか」「これは本当に言う必要があるのか」と考えちゃうから、いつも自分に「考えすぎるな」って言ってる。年をとるごとに自由になるって言う人もいるけど、私の場合は逆。

―自分のことを「まあどうせそんなにたいした存在じゃないんだし」と軽く捉えて、深刻になりすぎないのがコツなのかな。

私にとってはね。まあ誰でも、自分自身を深刻に捉えすぎないっていうのは大切だと思う。何事もまともに受け止めすぎない、何が起きても世界の終わりってわけじゃない。今日が終われば明日はまた新しく1日が始まるんだし、自分の過去の発言や、自分が誰を怒らせたかなんて、あれこれ悩んでも仕方ない。先に進まないと。あるグループに悪い印象を持たれても、ほかのグループでは良い印象を持ってもらえるかもしれない。そしたらいつかは悪い印象を持ってたグループも考え直してくれるかもしれない。時間はかかってもね。

―「他人がどう思うかなんてどうでもいい」という態度と、「いい人」でいることのバランスって難しくない?

そうね。ただ、その2つは同居できるはず。「あんたが私のことどう思ってるかなんてどうでもいい!」とは言うけど、その相手が転べば私は助けてあげるわけだし。

自分の見た目をさも重大なことのように思うのって、ばかばかしいでしょ。誰も完璧じゃないんだし"​

―インスタグラムであなたの裸の写真をよく見るんだけど、今までbody image issue (自分の身体に否定的になり悩んでしまうという問題)を持ったことってあるの?

確実にあるわよ! 今もそう。むしろだから裸の写真を公開してるのよ。

―えっ、今も!?

ええ、いつもあるわよ! このひざの感じが嫌だとか…当然よ、みんなあるでしょ? 私は裸を晒しちゃうことで、自分の身体を深刻に捉えすぎないようにしてるの。フィルターも使わないし、撮ってすぐ載せちゃう。自分の見た目をさも重大なことのように思うのって、ばかばかしいでしょ。誰も完璧じゃないんだし。

私なんて38歳ぐらいまで自分のおっぱいが大嫌いだったの。太って見えると思って。大きすぎるって男性から指摘されたこともあるし。数年前にやっと「もうコンプレックスにはうんざり!」と思って、そこから逆に隠さず出しちゃうことにしたの。すごく強くなれた気がした。「おっぱいを出して注目されたいだけでしょ」と言ってくる人もいるけど、これはむしろ自分のためのセラピーなの。

―おっぱいが大きすぎるなんて文句を言う人がいるの!?

 いるわよ、なんでも人の欠点にしたがる人っているから。

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―日本では女性芸人に自虐が求められてしまう風潮があるんだけど、アメリカではどう?

それはあるかも。コメディアンとして、他人を笑いの種にするなら、自分のことも笑えないといけないと思う。人のことを笑っておきながら自分のことをジョークにされたら怒る、というのは通用しないでしょ。私も自虐的なネタをたくさんやったおかげで腕が磨かれたし、そこから他の話題も笑いの種にできるようになったから。

―コメディアンが自虐的なことを言ったからって、周りの人がそれに乗っかっていいわけではないよね? 日本ではそれがよくある気がするんだけど、あなたやエイミー・シューマーがそういう目にあっているのはあまり見たことがないから。

そうね、それだとただ馬鹿にしてることになっちゃう。みんなそれぞれ言われたくないことってあるよね。エイミー・シューマーが最近雑誌「グラマー」にプラスサイズと言われて怒ってたでしょ? 本人が嫌なら嫌だし、個人個人がなにを気にするのかっていう話だよね。

―過去のインタビューで、全然結婚したくないのに周りから「いつ結婚するの?」というプレッシャーをよく受けてたって言ってたでしょ。日本でもそういうプレッシャーを受けてる女性がたくさんいると思うんだけど、なにかアドバイスはある?

私は他人の期待に人生を左右されるのがいやなの。私は子どもみたいだから、「こうしろ」と言われれば言われるほど「やだ! やりたくない!」って反抗したくなる。もちろん生きていく上で全てに反抗できるわけじゃないけど、自分で決められることは自分で決めたいし、他人の意見に振り回されたくない。人生は一回しかないんだから、自分が好きなように生きたい。

―昔からそうなの? それとも経験とともに学んだの?

本能的に、昔から自分がやりたいことをやりたかった。「こうしなさい」って言われるのは嫌いだし、他人の言うことを聞くのも苦手だし。自分の道は自分で作り出して、自分で責任を持ってきた。長期のプランってあまり立てたことなくて、今回もドキュメンタリーなんて作ったことないけど「やってみたい」と思ったからプロと手を組んで。5年後にはこうしたい、10年後にはこうしたい、って決めつけるより、生きていくなかで道を作っていくほうが自然だと思う。

―今は結婚してみてもいいかなーと思うって聞いたけど本当?

思うし、みんなをびっくりさせるためだけに今すぐしてもいいけど(笑)、結婚したいと思う人に一度も出会ったことがないの。「あーこの人と一緒なら楽しいかも」と短期的に思ったことはあるけど、実際に結婚してみるほどではなかった。

―私は結婚してるけど、結婚って変なコンセプトだもんね…一面だけを見れば単に法的なものだし。

確かに。私はなにかを楽しみにすること自体が好きだから、「いつか結婚したい人と出会って結婚する自分」を想像するのが好き。実際の結婚はゲームの終わりって感じね。


「空気を読む」「言葉を濁す」といったコンセプトとは真逆の彼女。実際に会って話しても、テレビで見る姿と全く変わらず、とても清々しい気持ちに。自分の本心や弱さをさらけだすことを恐れない、他人にどう思われるか気にしない、というのは誰しも経験を積むほど難しくなりますが、その姿勢をカメラの前で保つのは想像以上に難しいはず。

正直すぎてよく批判もされるけど、いつも本音だからこそ、視聴者は彼女の言葉を信用できます。そして"遠慮なしにものを言う"一方、"視野が広く思いやりがある"というこの絶妙なバランス! どこへ行っても誰と会っても臆せず、常に自分の軸を持っていて、余裕がある。見習いたい…。新しい番組「チェルシー」がなにを見せてくれるのか、楽しみです。


Netflixオリジナル新感覚トーク番組「チェルシー」

2016年5月11日、Netflixにて世界190カ国でストリーミングスタート。司会のチェルシーと豪華ゲストによるトークショーは、毎週水・木・金曜日に配信される。彼女が来日し原宿でコスプレに挑戦したエピソードは、5月18日(水)にストリーミング予定!

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