恋人があなたにとって「かけがえのない人」であることは当然のこと。でも依存しすぎたら、彼との関係もあなたの人生も台無しになってしまうかも? 

恋人と互いに愛し合い、関係を育んでいくのは最高の喜びです。さまざまな壁を乗り越えていくことさえ、楽しいと感じる時期もあるでしょう。確かに恋愛は素敵なことですが、相手に依存しすぎてしまうのはお互いのプラスになりません。

しかし困ったことに、人間の脳には「誰かに依存したい」という気持ちを高めてしまう機能が備わっているそうです。オーストラリア アデレード大学健康科学学部の助教授であり、依存の研究をしているフェムケ・バイスマン=ペイルマン博士は「人は恋に落ちると(初恋の場合は特に)、ドラッグやアルコールを摂取したときのような陶酔感を味わいます。しかし新しい恋への高揚感がなくなったとき、『相手に(精神的な意味で)依存したい』という感情だけが残る場合があるのです」と語っています。

40年以上もカップルのカウンセリングを行い、恋愛エキスパートとして知られるマーガレット・ポール博士によると「アルコールや食べ物への依存と同様、人は『人』へ依存してしまうことがある」とのこと。「これは一種の自己放棄とも言えるでしょう。自分の感情にフタをし、誰かが感じたことをまるで自分の感覚であるかのようにすりかえ、責任転嫁してしまうのです」

つまり健康な精神や積み上げてきたキャリア、恋愛以外の人間関係、そういったものをすべて破壊してしまうほど、自分の感情や感覚を失ってしまうことがあるのです。

下記のリストは、コスモポリタン アメリカ版がバイスマン=ペイルマン博士とポール博士に聞いた「恋人への依存傾向にある人のサイン」に、恋愛&セックス依存症の診断に使われる定番のチェック項目を加えたもの。「これって、私のこと!?」とドキッとした人は、注意が必要です。

1.彼に「いつもそばにいてほしい」と思いすぎるあまり、困った状況を作り出してしまう

例えば、就職の面接に彼についてきてほしいと駄々をこねて彼を困らせる、女友だちだけの集まりにも彼を連れていき、友人たちに嫌われてしまう、など。

2.不適切な時や場所であっても、彼とのセックスをガマンできない

突発的にセックスしたくなるのは誰にでもあること。でも「2時間も昼休みを取ってしまい上司を激怒させる」「打ち合わせに遅刻する」といったことが日常的に起こっているなら問題です。

3.彼を繋ぎとめるために、全財産をつぎ込んでしまう

「彼にプレゼントを贈りたい」「困っているなら支払いを肩代わりしてあげたい」と思うのは、あなたの優しさでしょう。でもそれが日常茶飯事になり、あなたが借金をしてまで彼につぎ込んでいるのなら、それは完全に彼に依存しているサインかも。

4.1人でいるのが怖くてたまらない

もし「1人では眠れない」のであれば、あなたが考えているよりも依存度は進んでいる可能性が。

5.彼と一緒にいないと、何もかも空しく感じる

反対に、「彼が友だちと飲みにいく日は、私も女友だちと出かけよう!」と思えるなら、2人の関係は良好です。

6.何もかも、彼の「お墨付き」がないと安心できない

ちょっと大胆なデザインのネックレスをしてみたけれど、彼が気に入らない様子。それだけで気分が沈んで1日が台無しになってしまう…など。

7.「彼を失うかも」と思っただけでパニックになる

彼とのデート中、彼の元カノと遭遇してしまった! とたんに「まだ元カノに未練があるのかも…」と考えはじめ、心配を通り越して妄想に取りつかれてしまう。

8.彼の注意を引きたいがために、わざとケンカをしかけてしまう

「『今日はどうだった?』って聞いてくれないのはなぜ?」「私のことなんて何も考えてないのね!?」と自分からケンカを売っていませんか?

9.彼はドラッグのようなもの。一緒にいるとハイな気分になれる!

でも一緒に過ごす楽しい週末が終わってしまうと、耐えられないほど落ち込んでしまう…。

10. 彼を「愛すること」より、彼から「愛されたい」という思いに執着してしまう

プレゼントやデートの計画、ちょっとした態度から彼の愛情度をチェックし、「愛されていないかも」と感じると、不安で仕方なくなる。

11.彼の出張中、深刻なウツ状態におちいる

友達と会う気力もなく、ベッドから出られない。彼がここにいないのなら、起きて活動する意味なんてあるのかしら?という状態。

12.彼が男友だちと旅行に行くのは、自分のせいだと思ってしまう

たとえそれが、結婚を控えた大事な男友だちと行く絶対に断れない「独身最後のお祝い旅行」だったとしても、「彼は私とベッドでいちゃいちゃしながら過ごすよりも、友達との旅行を選んだのね…」と考え、自分が彼にとって価値のない人間のように感じてしまう。

13.彼に嫌われるのを恐れて、気分がノラなくてもセックスしてしまう

セックスを「2人の関係が順調かを判断する基準の1つ」と考える人たちにとって、「頻度」は重要なポイントでしょう。でもそんなことで愛情は測れません。「たくさんセックスしないと彼が去っていく」と考えるのは間違いです。

14.彼と過ごしているときにだけ「生きている」と実感する

かつては女友だちと食事に出掛けるのを楽しみにしていたはずなのに、今は彼との予定以外はすべて取るにたらない「雑用」に思えてしまう。

15.彼のことばかり考えて仕事がまったく手につかない

彼からメールが来ていないかと携帯ばかり見ているので、仕事にならない。

16.「彼のいない人生なんて無意味」と思っている

「彼以外に、生きる喜びを見出せない」。本気でそう思っている人は要注意です。

※この翻訳は、抄訳です。

Translation: 宮田華子

COSMOPOLITAN US