Twitterのサービス名やロゴを「X」に変えたことで世界的に賛否両論を呼んだばかりのイーロン・マスク。その後、本社に設置された「X」のロゴサインが眩しすぎると近隣住民から苦情が届くという一幕も。

Xの執行会長・CTOとして話題の尽きないイーロン・マスクが新たに明らかにしたのは、X上での投稿が原因で職場を解雇された人に対するサポート。“言論の自由”を支持しているというイーロンならではの考えとは?

“言論の自由”を重視する方針

2022年4月にTwitterを買収すると発表した際に、同社のプレスリリース上で「言論の自由を重視する」という指針について次のように言及していたイーロン・マスク。

「民主主義を機能させるための基盤には、言論の自由があります。人類の未来にとって重要な問題について議論するデジタルな場こそがTwitterなんです」

2022年11月頃には、過去の問題発言等から永久凍結されたはずのアカウントを複数復活させたことも話題に。その際にイーロンが述べた理由は次の通り。

「新しいTwitterのポリシーは、言論の自由であり、リーチの自由ではない。ネガティブなツイートやヘイトツイートは可能な限り押し下げられ、さらに収益が出ないようになります。自らそれらのツイートを見に行こうとしない限り見えないのです。これは、他のインターネットと同様です」

上限のない弁護士費用負担を公表

これらの方針から2023年8月6日には、X(旧Twitter)の投稿や「いいね」によって職場で不当な扱いを受けた場合に弁護士費用を負担することを発表。

これはxの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。
「このプラットフォームでポストやいいねをしたことが理由で、職場で不当な扱いを受けた場合、弁護士費用を負担します。上限はありません。ぜひ、知らせてください」

この表明に対しては様々な反応が寄せられており、中には有名音楽プロデューサーでDJのゼッドの返信も。ゼッドは2019年、『サウスパーク』が中国で問題になっていた渦中に、『サウスパーク』の公式アカウントによる投稿をいいねしたことが理由で、今後中国でパフォーマンスできなくなってしまったという出来事があった。

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「(アニメ)『サウスパーク』のツイートにいいねをしたことが理由で、とある国でのパフォーマンスが禁止されたんだけど、どうかな(笑)」

イーロンに解雇された旧Twitter従業員も反応

イーロンは過去に、自分に対してSNS上で批判した旧Twitter社の従業員を解雇した経緯があり、その当事者たちも今回の発表にコメントを投稿している。

2022年11月、旧Twitter社のエンジニアとして6年ほど勤めていたエリック・フロンへーファー氏は、SNS上でイーロンと討論になったうえで解雇されることに。フロンへーファー氏は今回の発表に「制限なしって本当?」と反応している。

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ソフトウェア開発に携わっていたサーシャ・ソロモン氏も、イーロンの投稿を批判したところ翌日に「解雇された」ことを発表。今回の“弁護士費用の保障”について、「ウケる わかったよ、兄弟」とコメントしている。

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対象者をどのように選ぶのか、また対象となるのはアメリカ国内だけのケースなのかなど詳細は未だ明らかにされていない。