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以前、母親のリアルな姿を写し出したバービーリメイク人形を紹介したけれど、コスモポリタン アメリカ版によれば、とある女性が作り出すリメイク人形が話題になっているよう。

その人形を作っているのが、米国のミズーリ州に住む女性クリスタル・ケイさん。彼女はもともとヘアスタイリストとネイルアーティストの仕事をしていたものの、1年ほど前から自身のホームページでアフリカ系アメリカ人の文化を紹介する手作りのアクセサリー販売をし始めたのだそう。そのラインナップに加わったのが、人形をリメイクした"美の多様性"を表現している人形。

作るきっかけとなったのが、ある日10歳の娘が捨てようとしていた陶器の人形を見たときのこと。捨てずに、多様性やボディポジティブの考えを表す人形へとカスタマイズをしてみたのだそう。肌や目の色、髪型に加え、(皮膚の色が部分的に白く抜ける)白斑症や傷、火傷跡も再現。手がけていたアクセサリーのコンセプトも多様性を打ち出すものだったので、その延長で人形も手がけてみたのだとか。

8カ月後、クリスタルは100以上の人形をカスタマイズし、Instagramに投稿。フォロワーが続々と増え、現在では5600人に達している。コスモポリタン アメリカ版が彼女に電話インタビューをしたところ、「未だにびっくりしています。ある女性からは『私の作る人形を見て涙した』という連絡をもらったわ」と本人もこの反響に驚いているのだとか。

またこの人形をリメイクすることで、大量生産される一辺倒な美を形にした人形の空しさを伝えたかったのだそう。

いろいろな肌があるのに、世に出ている人形には再現されていないの。世界は多様性で溢れているし、私の人形たちの可能性も無限だわ!

人形の加工には2〜3時間から2〜3日かかるものもあり、値段は30~100ドル(約3300円〜1万1000円)ほど。髪の毛、服装、肌の色や顔など、本体以外のほとんどの部分はクリスタルさんの手によって生まれ変わっている。作品は彼女がデザインしたものもあれば、お客さんから発注をうけて特別に作るものもあるそう。

クリスタルさんは障害を持った娘を支えるため、人形の売り上げ以外にもフルタイムとパートタイムの仕事を掛け持ちしているという。"人形を作る"ことが売り上げのためだけでなく、パッションを掻き立てる大事なプロジェクトになっているのだとか。「毎日の生活が私のインスピレーションになっている。生きていることや現実がね」とコメント。

Instagramで多くの作品を投稿している彼女。1つずつに込められた制作の背景や気持ちに、思いを巡らせてみて欲しい。

※記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がCOSMOPOLITANに還元されることがあります。