いい1年のスタートを切るために多くの人が立てる「新年の抱負」。 最初は意気込んで頑張っていたものの、気づいたら継続できていなかったなんてことも。先日アメリカで「健康に関する抱負について」の調査が行われ、人々が目標をいつまで続けられることができるかなどが明らかとなった。

健康に関する抱負はいつまで継続できる?

OnePoll(世論調査を専門とする国際的な市場調査機関)が、グルテンフリーのフラットブレッドなどを販売する「egglife」のために、少なくとも週に一度は運動をしているアメリカ人2,000人を対象に、健康に関する抱負をどの程度守るかについてを調査。<NEW YORK POST>によると、29%は「一カ月も続かない」と回答したという。

さらに健康的な食事に関して、回答者のうち34%は「面倒くさい」と考えており、同じく34%の人が「ライフスタイルの一部として簡単に取り組める」と考えているとのこと。

食事に関する抱負について

体を動かすことも大事であるものの、まずは食生活を見直して新たな抱負を立てる人もいるはず。しかし調査に参加した人たちは、“不健康”とされる食べ物を摂取しなくなってから、わずか14日でその食べ物が恋しくなると回答しているそう。

a middle aged woman sitting in the kitchen at the glass table
Fiordaliso//Getty Images

6人に1人は、カロリーの高い食品はすべて“不健康”だと誤って認識しており、32%は健康的な食事とは「特定の食品を選ぶこと」、31%の人は「特定の食品を完全に断つこと」だと考えているとも明らかとなった。

ほかにも、24%の人は「炭水化物を避けるべき」と考えており、18%の人は「健康的な食生活とはおいしさを犠牲にすること」だと考える人もいたという。また調査対象者の4分の1以上(28%)が、自分が食べたいと思う食べ物が「健康的と考えるものと一致しないことが多い」との声も。

egglifeの栄養専門家で管理栄養士のメリッサ・リフキン氏は、以下のようにコメントしている。

「最も重要なのは、健康的な食事とは食事制限をしたり、低カロリーな食事をすることではないということ。むしろ健康的な食事とは、自分の食事の必要性、制限、好みの範囲内で、体に有効なのが知られている栄養素を提供する、栄養豊富な食事を選ぶことです。健康的な食品を選ぶ際に、味と栄養が相反するものである必要はないというのは皆さんにとって良いニュースでしょう」

極端な目標を立ててしまうことも…

調査によると、34%の人が「過去1年間で健康に関する目標の3分の1が、極端すぎる結果におわった」と答えているという。極端な目標のなかには、「食事から好きな食品群を減らす(40%)」、「摂取カロリーを減らす(39%)」、「1日最低70オンス(約2リットル)の水を飲む(36%)などがあったとのこと。

また回答者たちが特に達成するのに苦労したという目標は、以下の3つ。

  • 毎日ジムに通うこと(18%)
  • 好きな食品を抜くこと(26%)
  • 食事制限をすること(17%)

人気のある新年の抱負

<Forbes Health>とOnePollが、2023年10月にアメリカの成人1,000人を対象に実施した2024年の新年の抱負についての調査によると、回答者の約48%がフィットネスの向上を最優先事項としており、36%の人はメンタルヘルスに重点を置いていることが明らかに。

2023年は、回答者の45%が最優先事項として「メンタルヘルスの改善」を挙げ、「フィットネスの向上」と答えた人は39%であったものの、現在でも体の健康と同じくらい“心の健康”も大事にしている人が多いよう。さらに同調査で「来年は精神的な健康増進と肉体的な健康増進のどちらが重要か」と尋ねたところ、55%の人がこの2つの目標は同じくらい重要であると答えたという。

beautiful authentic woman with short blond hair is meditating sitting in lotus position on yoga mat in front of a window she is wearing a light colored casual clothing concept of relaxation exercises
Anna Efetova//Getty Images

その他、人気だった新年の抱負はこちら。

  • 家計の改善(38.2%)
  • 体重の減量(33.8%)
  • 食生活の改善(31.6%)

一方、新しいスキルを身につける(8.8%)、趣味の時間を増やす(7.1%)、もっと旅行へ行く(5.9%)といった目標を挙げる人は少なかったとのこと。