人間に多くの癒しと笑顔を与えてくれるペットたち。そんな愛らしいペットの姿をSNSでシェアする飼い主さんは大勢いますが、中でもロシアに暮らす女性、アリーダさんのInstagramTikTokが、今注目を集めています。

その理由は、彼女が飼っているペットが、狼の血を75%受け継ぐウルフドッグ(狼犬)だから。

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アリーダさんが「キラ」と名づけた雌のウルフドッグの里親になったのは、約1年前のこと。キラの母親は純血の狼で、保護施設で赤ちゃんを産みましたが、生後3日目から育児放棄をするようになったそう。

「キラの母親もかつては人に飼われていたのですが、面倒を見切れなくなり、施設に預けられました。今では全く人間を信用していません。キラも同じ施設で生まれたのですが、母親から狩りの仕方を教えてもらえない以上、たとえ野生に帰しても、生き残れる可能性は極めて低かったのです」と、<boredpanda>に語ったアリーダさん。

こうした経緯から、彼女はキラの里親になることを決意。

キラを迎え入れる前に、狼の生態についてみっちりと勉強し、専門家たちにもアドバイスを貰ったというアリーダさん。

生後28日目に彼女の家にやって来たキラは、賢い一方でとても頑固な性格だったため、人間界の生活に馴染めるよう、まずは社会化のトレーニングに全力を注いだそうです。

「他の犬や人、子供たちと接する機会をたくさん設けました。それから、色んな匂いや音を学べるよう、様々な場所に散歩に連れて出かけましたね。狼には元来、新しいものを恐れるという性質があるんです。社会化はとても長く、難しく、根気のいるプロセスでした。でも、キラが都会の環境で、快適に暮らしていくためには欠かせない作業だったんです」

彼女のこうした献身的な教育が実を結び、キラは今やすっかり、穏やかな性格に。他の犬を攻撃することもなく、子供たちと接するときも、相手が怖がっていないことを確認してから近づいていくのだとか。

これはtiktokの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。
これはtiktokの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。

ワイルドな風貌が人目を引き、街に出かければ「写真を撮らせて!」と声をかけられるというキラ。

アリーダさんには7歳の息子がいるため、時には「子供と狼を一緒に住まわせて大丈夫?」と心配されたり、ネット上で批判を浴びることもあるそうですが、キラはとてもフレンドリーなため、「実際に会った人たちは普通に接してくれます」とのこと。

母親に育児放棄されるという不運に見舞われながらも、今は人間の愛情をたっぷり受けて、幸せに暮らしているキラ。大きくて愛らしい彼女の成長過程を、ぜひアリーダさんのSNSでチェックしてみてください。