ビージェイ、通称「ミスター・B」は、昨年夏にネット上で世界中から注目を浴びた猫。
米フィラデルフィア州にある動物保護施設 Morris Animal Refuge(モリス・アニマル・レフュージ)がミスター・Bの里親募集をかけた際、体重26ポンド(約12キロ)というイエネコとは思えない巨体と、どこか悲し気な愛嬌のある表情で人々を魅了し、大きな話題を呼んだのです。
こちらがすべての始まりとなった投稿。写真を見た人たちからは「ヤマネコじゃないの⁉」「メインクーンでしょ?」といったコメントが寄せられましたが、品種はアメリカンショートヘアと言われているそう。
募集には応募が殺到し、その数は実に3,000人超! 厳正な審査を経て、ミスター・Bはアメリカ空軍特別捜査局の広報官として働く女性、サラ・バーグスタインさん(32歳)に引き取られることになりました。<People>によると、サラさんは以前にも同施設から猫を引き取ったことがあり、自身も猫の保護活動をしているそう。
8月末にサラさんに引き取られてから、およそ11カ月。その後のミスター・Bはどうしているかというと、サラさんと担当獣医師の健康管理により、4ポンド(約1.8キロ)のダイエットに成功したのだとか!
減量に成功しても、相変わらず巨大なミスター・B。
また、サラさんは他にも5匹の保護猫を飼っているそうで、ミスター・Bは仲間たちとも楽しく毎日を過ごしている様子。
ミスター・Bに負けないくらい大きな黒猫、ドジャー。
さらに、ミスター・Bの暮らしを発信するInstagramアカウントには、現在1.9万人ものフォロワーが。有名になった彼の力を借りて、サラさんは今年の春、クラウドファンディングサイト<GoFundMe>に、保護猫活動の支援金を募るページを立ち上げました。
このページで集まった募金は、活動資金を必要としている団体や個人に寄付され、その都度Instagramで報告していくとのこと。
「 There is SO much GOOD WE can do(私たちにできることはたくさんある)」と名づけられたページの中で、サラさんはこのように述べています。
「みんなで力を合わせれば、この世界が必要としているあらゆる善を生み出し、広めていく能力が私たちにはあると信じています。みんなの中にある良心を結集させましょう」
家を持たなかった猫が優しい飼い主を見つけ、その幸せが他の猫たちを救う活動に繋がっていく――そんなハッピーサイクルを生み出したサラさんとミスター・Bの出会いは、やはり運命だったと言えるでしょう。