あなたが「愛するパートナー」と別れるべき理由と方法

「愛しているのに、なぜ離れなければならないの？」と思うのは当然。でも、愛していてもさまざまな理由から、「関係を終わらせなくてはならない」と感じてしまう事実はありえること。

たとえば、進学のために遠く離れた場所で新しいスタートを切りたいと思ったり、新しい仕事にチャレンジするために離ればなれにならなければいけない、など。誰もがその人なりの理由を感じて、パートナーとの別れを考えるのです。

「愛している人があなたのもとを去っていった場合、広い視野で捉えてほしい」とマリアさんは言います。

「状況を把握したら、できるかぎり理解しようとしてみてください。ただ、うまくいかなかったことを一人で理解しようと悩み続けるのは、時間もエネルギーも消耗させてしまいます」

離れていった相手の気持ちや、別れを決意した理由を知りたいと思うのであれば、きちんと聞いてみたほうがいいそう。今後、他の誰かと付き合うときに、タメになる気づきもあるはず。「相手を理解したい」という姿勢で話し合ってみて。

マリアさんによると、大切なパートナーと出かけることが義務のように感じられたときが、関係を終わらせるタイミングだそう。

「パートナーとこれがしたいというより、“これをしなければならない”と感じることが続いていたら、別の道を考えるべきときなのではないでしょうか」

愛するパートナーと別れること自体がそもそも難しい話。今まさに別れようとしている相手にまだ愛情を感じている場合、状況はさらに悪化します。

「別れ話が出たら、とにかく正直であることを大切にしてほしい」とマリアさんはアドバイス。「真正面から問題に向き合うのはつらいと思うかもしれませんが、お互いが次に進むためにはそうするべきです」

そして、深く話し合うためには、二人のいつもどおりのコミュニケーション手段を選ぶのがいいそう。普段SNSで真剣なやりとりをしていた関係ならば、別れ話もSNSでするのもありだそう。

“逃げの手段”としてSNSを使うべきではないものの、二人の間でそれが自然なやりとりであれば、「直接会って話をしなきゃ」と気にする必要はないのだとか。

別れるとなると、人は自分勝手になりがち。“自分たちのためにはならない関係”だからこそ終わらせるのですが、相手への気持ちが残っている人にとってそれはつらいこと。マリアさんは「どうすればなるべくショックを受けることなく、別れを告げられるかを考えるべき」と言います。

まずは家のようなくつろげる場所で、まずはカジュアルな雰囲気で話を切り出しましょう。タイミングにも気をつける必要があるそう。

“余計なストレス”を避けるために、誕生日やクリスマス、バレンタインデーなどのイベントのある日は避けるべきというアドバイスも。

とにかく、難題をクリアしたのはたしか。でも、その後はどうすれば…？

「別れてすぐは、空っぽになったような気がするでしょう。人生の大きな変化を受け入れるのはとてもつらいこと。日々、あなたのそばにいてくれた人を失ったのならなおさらです」とマリアさん。でも、きっと1週間もすれば、ゆっくりと自分を取り戻すような感覚が生まれてくるはず。

「いちばん忘れてはならないのは、時間はかかっても、別れの経験がきっとあなたを成長させてくれるということ。別れはつらい出来事ですが、人間としての強さを与えてくれるはずです。自分自身を見つめ、自分自身を愛することは、これからの人生にたくさんのものをもたらしてくれるでしょう」

つらくて酷な意見に聞こえるかもしれませんが、「元パートナーとはまず、きっぱり縁を切ることが大切」とマリアさんは主張します。

「何を話し合っても同じことの繰り返しで、余計な駆け引きや時間の無駄になるだけ。別れには傷が癒えるための時間が必要。その後で、もう一度考えてみて」

別れからきちんと立ち直り、十分時間をかけて考え直しても、やっぱり元パートナーとやり直したい…と思えるのであれば、それはとてもすばらしいこと！ 「一歩立ち戻って、時間をかけて考えることが必要だったというケースもありますから」とマリアさん。

「二人の関係を振り返ってみたとき、今も肯定したい気持ちや希望がわいてくるのを感じるのなら、相手の様子を伺った上で連絡を取ってみましょう」

別れを通じてなにかを学び、過去の別れの原因となった問題をどう解決すればいいのか考え合った仲だからこそ、幸せな関係を築き直していけるはずです。

※この翻訳は、抄訳です。

Translation：中尾眞樹（Office Miyazaki Inc.）

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