恋愛関係において、時に陥ってしまう人がいる「共依存」。お互いが相手にのめり込んでしまうため、実は多くの危険性が潜んでいるそう。専門家によると、当事者のなかには破滅的な人間関係を招いてしまう場合もあるといいます。

本記事では、そんな「共依存恋愛」の特徴、有毒な関係になりうる理由、チェックリスト、共依存から抜け出す方法をご紹介。深みにはまる前に、自分と相手の関係を客観的に見てみましょう。

INDEX

  • 共依存とは?
  • 有毒な関係になりうる理由
  • 共依存恋愛セルフチェックリスト
  • 共依存関係から抜け出す方法

  • 共依存とは?

    「共依存とは、あらゆる人間関係において、両者が互いに感情的にのめり込んでしまい、その結果、相手なしには自立できなくなってしまう状況を言います」と話すのは、人間関係の専門家であるヘレン・ミア・ハリスさん。

    「また多くの場合、恋愛依存症へと発展したり、逆に恋愛依存症から共依存の関係へと移行したりします。二人の関係が過酷で痛みを伴うものになればなるほど、その結びつきが強く、深くなっていきます」

    有毒な関係になりうる理由

    Relate」で人間関係にまつわるカウンセリングを行うグルプリート・シン先生によると、共依存恋愛が有毒な関係になりうる理由の一つに、お互いが外の世界で独立することを妨げる可能性を指摘。

    シン先生いわく、すぐにその可能性に気づくカップルは多くないものの、そのまま共依存恋愛が続くと、「長期的には、自分自身の自尊心、人生、そして幸せさえも相手任せになってしまう」と警告。

    さらに、一度共依存関係を経験した当事者には後遺症が残る可能性があると指摘。たとえ円満に別れたとしても、ひとりでいるときは傷つきやすくなるうえに、もしもパートナーに何かが起きて別れざるを得なくなった場合、さらに脆く、敏感になってしまう傾向にあるそう。

    共依存恋愛セルフチェックリスト

    ここからは、専門家による「共依存恋愛の兆候」をご紹介。

    1. パートナーとの結びつきが強くなりすぎて、もはや二人が個々の人間として生きていくことが難しくなっている。
    2. 「助け」や「救い」を必要とする人に惹き付けられ、お互いの人生の荒波に一緒にのまれてしまう。
    3. パートナーに認められることの方が、自分で自分を認めたり、自分の意見を主張したりすることよりも重要だと感じてしまう。
    4. 捨てられることを恐れ、一緒にいる相手からの承認を必要以上に求めてしまう。
    5. 一人でどこかへ行ったり、何か新しいことを始めたら、捨てられたり、拒否されたりしてしまうのではないかと怖くなる。
    6. 自分を犠牲にしてでも、不健全な関係にすがってしまう。
    7. 自分自身に対して虚無感、不幸感、不満などを抱いている。
    8. 自分の趣味やイベント、予定や興味のあることを諦めてまで、相手と一緒に時間を過ごそうとする。
    9. 相手が自分を否定したり傷つけたりするにもかかわらず、深い忠誠心を向ける。

    共依存関係から抜け出す方法

    シン先生いわく、共依存関係を招く主な原因に、カップル間の境界線の崩壊が挙げられるとのこと。そのため、お互いを過剰に頼る「共依存関係」から、持ちつ持たれつの「相互依存関係」にシフトしたい場合、その境界線を見つめ直すことから始めることが大切です。

    「まず、自分がどのように接してもらいたいのか、求めている関係性や実現方法についてパートナーと話し合いましょう。ひょっとすると、パートナーもあなたと同じように不満を抱えているかもしれませんよ」
    「ときに交渉し合いながら、自分の境界線、そして相手の境界線を守り、新しい関係性を再構築することが大切です」

    ※この翻訳は抄訳です。
    Translation: 名和友梨香、YUUMI IKEUCHI
    COSMOPOLITAN UK