愛したパートナーとの別れには、少なからず心に痛手をあるもの。それもお互い愛し合っていたのに、思いがけず関係が終わってしまった経験の場合、自暴自棄にならないためにはどうすればいいの? <marie claire>が4つのステップを紹介している。

1.思い切り落ち込む

泣きたくなったら、我慢せずとことん泣く。枕に顔をうずめて大声で叫んでもいい。悲しみに襲われたら、抗わずにどっぷりと浸かってしまおう。人間はとにかく、別れた後でも普通にふるまわなくてはいけないという、非現実的なプレッシャーをかけてしまう生き物。でも、やせ我慢して強がったところで、逆に反動で悲しみが倍増してしまうもの。

心理療法士兼性科学者であるクリスティー・オーバーストリート博士は、<MarieClaire.com>に対し、心を癒すためには自分を優しくいたわることが大切だとアドバイスする。「痛みと悲しみに苦しみもがいてもいいのだ、と自分に言い聞かせましょう。『こんな気分でいてはいけない』とか、『早く立ち直らなきゃ』などと無理に思って精神的なエネルギーを無駄にしても無意味です」

かといって、出会いを求めて闇雲にパーティに参加したり、行きずりのセックスをしたりするよりも、自分をいたわり、癒すことをするほうが望ましいそう。そして自分を取り戻し、自分を幸せにすることをしたり、夢中になれることを追及したりするなどして、自分を磨き上げるといいそう。「(別れた後の辛さは)ごく自然で、現実のことで、心はズタボロになる。でも、いずれは時が解決してくれることはあなた自身がわかっているはずです」と、オーバーストリート博士は言う。

2.人は変わる、そしてそれはどうしょうもないものだと受け入れる

胸がえぐられるような失恋の真っ只中では、大きな視野を持つことよりも、怒りを感じる方が手っ取り早いそう。ところが、私たちは、人々は成長し変わることを受け入れる代わりに怒りの感情に蓋をしてまいがちだとか。自分が愛した人があなたと同じように成長していないと不満を覚えるのはごく当然のことだけど、失恋を乗り越えるためにまずすべきことは、未来をコントロールすることはほぼできないということを受け入れることのよう。

「健全な恋愛関係でさえ、終わってしまうことがあることを理解しましょう」と、性科学者兼恋愛エキスパートのニッキ・ゴールドスタイン博士は指摘する。「すべての人が運命の相手であることなどありません。たとえ付き合っても、お互いのライフステージにおける優先事項がズレていたり、心の結びつきが十分でなかったりする場合もあるのです」

3.過去を否定しない

恋愛が楽しいものであったなら、その点に感謝する。「人は、とかく別れた相手のことをこき下ろしたり、最悪な関係だったと言って別れを正当化したりしがちです」と、ゴールドスタイン博士は解説する。でも、ネガティブな点を延々と掘り下げるよりも、得られた教訓にフォーカスを当てるといいそう。たとえ別れる結果になったとしても、別れは自分がどれほど打たれ強く、どんな困難も生き抜ける強さを備えていることを教えてくれもする。

また 、過去の良い面に目を向けるということは、別れた相手をあえて憎まないということでもあるそう。別れた相手とは(精神的にも物理的にも)距離を置くことが大切だけれど、「新しい一歩を踏み出すこと」=「相手を傷つけるため」ではないはず。そもそも、相手がいなくても幸せで素敵な人生を送ることこそが、相手に対する最高の復讐になるのでは?

4.自分に手紙を書く

今、感じていることを洗いざらい書き出してみること。その間、涙が止まらないかもしれない。でも、物理的に気持ちを紙の上で吐き出すことでデトックス効果が期待できるそう。

オーバーストリート博士は、自分が恵まれている点、自分の素晴らしい点、そして自分の長所を書き連ねることを提案する。「自分宛てにこのような手紙を書くことにより、自分がいる状況を対処しやすくなり、将来に対して前向きな姿勢を持つことができます」

つまり別れることが辛いのは当然だけど、辛さに打ちのめされない強さを持つことが大切ということ。また、1人でいなくても、自分を大切にしてくれる人たちと過ごすのもいい。

私たちは、自分の価値を彼氏や夫の有無によって判断しがち。でも、相手がいようといまいと、あなたは素敵で唯一無二の最高な存在。考えてみれば、「自分を幸せにしてくれる相手がほしい」と言う人よりも、「私1人でも幸せになれる」という自信と姿勢を持っている人のほうが魅力的。それに、別れたことで運命の相手に出会う余地ができたと考えれば、別れとは必ずしも悪いだけのものではないと言えるのでは?

※この翻訳は、抄訳です。

Translation: Rubicon Solutions, Inc.

MARIE CLAIRE