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Montage Big Sky

いつか訪れてみたい!世界最高峰のスキーリゾート&ホテル14選

ロイヤルやセレブに愛されたヨーロッパのリゾートから、スキーヤー必見の南米や日本のホテルまで。

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スキー旅行の計画を立てるのは、単にホテルを選ぶだけでは終わらない。さまざまな要因が絡んで、毎年何が起こるかわからないからだ。曇った日にアスペン行きのフライトに乗るなら、車での迂回ルートに注意したり、パウダースノーが少ない年には、人工降雪機で固めたつるつるの斜面に気を付けなければならない。

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リゾートに求められる条件とは?

「スキー旅行に最適なホテルは、なんといってもロケーションが大切です」と話すのは、世界中にラグジュアリー・トラベルのネットワークを持つ旅行サイト「Virtuoso」の役員、ミスティ・ベルズさん。

「また、スキーイン&スキーアウト(スキー場に直結したホテル)、宿泊客専用リフト、高速リフトやゴンドラへの好アクセスなども、常に求められている条件です」

アメリカやヨーロッパの人気リゾートだけでなく、アジアや南米のまだ知られていないエリアにも、このような条件に期待が寄せられている。「チリや日本などにも関心が高まっています。主な理由のひとつは、ヨーロッパの伝統的な人気リゾートで雪が減っているからです」と、ベルズさん。

ホテルを賢く選ぶには、まずスキーリゾートにおいてどんな要素が重要なのかを理解することが大切。

「最も重要なのは、雪質です」と話すのは、エクストリーム・スキーヤーで、大人気YouTuberでもあるルーカス・カタニアさん。ピスト・パトワ(スキーやスノーボードコミュニティ特有の言葉)を駆使し、降ったばかりのパウダースノーを求めてアメリカ西部の最も危険な斜面で滑走を続けるカタニアさんによると、「世界で最も素晴らしいといわれる地形でも、雪質がそれに見合うものでなければ、ベストな雪山体験とならない場合もあります」とのこと。

もちろん、地形が重要ではないということではない。スキー板の上に立っているのがやっとの初心者でも、標高の変化や障害物がなければ、すぐに飽きてしまうだろう。「シュート、クリフ、スティープのような、技術が必要な上級の急斜面も欲しいですよね。良い雪質と地形が組み合わさると、一気に人気エリアとなります」と、カタニアさんは続ける。

さらに、最高のスキーリゾートとなるには、町そのものも重要。「素晴らしいパウダースノーを楽しんだら、町の中心部へとそのまま滑り込んでピザを食べられる――そんな状況を想像してみてください」と、カタニアさん。ベルズさんも同意見で、リゾートやホテルにはシャンパンシャワーや焚き火など、アフタースキーを楽しめる場所が必須だと提案する。「暖炉のそばでカクテルを飲み、仲間と楽しい時間を過ごして温まるのは、スキーカルチャーの大切な要素です」

ここでは、世界最高峰のスキーリゾートと、近隣のラグジュアリーなホテルをご紹介します。

パークシティ(アメリカ・ユタ州)

a building on a snowy mountain
Jason Dewey/St. Regis Deer Valley

ユタ州は、最高の雪質と国内最高峰の山々、そしてアメリカで最も多様な地形を持つ州のひとつ。

ソルトレイクシティ国際空港から車でわずか45分の場所にあるパークシティのディアバレースキー場は、熱心なスキーヤーも十分に満足できるが、レンタカーを借りて車で1時間ほどの場所にある、スノーバードやアルタといったスキーリゾートまで足をのばすのも良い。

おすすめなのは、ラグジュアリーな空間が楽しめるホテル「セントレジス・ディアバレー」。ゲレンデにあるホットタブでくつろぎながらカクテルを楽しめるスキービーチや、ケーブルカーでロビーまで行ける利便性も高評価を得ている。

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クールシュヴェル(フランス)

a yellow house in the snow
Cheval Blanc Courchevel

クールシュヴェルには特別な雰囲気がある。豪華絢爛で贅沢感があり、西洋らしい魅力が漂っている。ウィリアム皇太子一家やベッカム家、クルーニー家といったセレブたちが多く通うだけでなく、頻繁に世界最高峰のスキーリゾートにも選ばれている。

370マイル(約600キロメートル)にも及ぶコースを所有する世界最大級のスキーリゾート、トロワヴァレーに位置しており、そこにはLVMH社が所有するホテル「シュヴァル・ブラン」がそびえ立つ。羊の彫刻やカシミアのブランケット、柑橘系の香りに包まれた、スタイリッシュな客室を提供しており、ホテル内のミシュラン3つ星レストラン「Le 1947」での食事も素晴らしい。ただし、このレストランは一度に5組しか入れないので予約必須。

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サンモリッツ(スイス)

a large room with a chandelier and chairs
Gian Andri Giovanoli

サンモリッツのような場所は、他にはない。エンガディン渓谷の凍った湖の上に佇む風光明媚なこの町は、ヨーロッパにおける豊かさの中心地であり、本格的なスキーヤーにとってはトップクラスのデスティネーションでもある(冬季オリンピックが2回開催されたことでも知られている)。つまりハイシーズンにこの町を訪れるのは、かなり贅沢なこと。

写真は世界有数の高級ホテルのひとつ、「3100 クルムホテル」。1864年に初めて冬の宿泊客を受け入れており、アルプスにおけるウィンターツーリズム発祥の地とされている。また、建築家のノーマン・フォスターが2018年に修復・拡張して称賛を受けた、アイスリンクがあることでも知られている。

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シャモニー(フランス)

a window with a view of mountains and trees
La Folie Douce Hotels

「甘い狂気」という意味を持つホテル、「ラ フォリー ドゥース ホテル シャモニー」があるのは、シャモニー。その名の通り、ここがとても素敵な滞在先であることは言うまでもないだろう。スキー場があるヴァレブランシュで一日中楽しんだあと、ガイドと一緒にホテルで食前酒を嗜むのも乙な過ごし方。

このホテルは、スキー後のパーティも有名。夜には音楽とダンス、キャバレーのパフォーマンスで盛り上がり、翌日に備えてしっかり寝ることを忘れてしまうかも?

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ジャクソンホール(アメリカ・ワイオミング州)

a room with tables and chairs
Four Seasons Hotels & Resorts

ティートン山脈の中心に位置するジャクソンホールは、エクストリーム・スキーヤーやスリルを求める人たちのメッカ。10~20フィート(約3~6メートル)の高さがある、究極に狭い斜面をハイスピードで滑り降りるコルベットクリフが有名だが、このレベルの滑走コースを持つリゾートは、世界中を探してもほとんどない。

この周辺のおすすめホテルは「フォーシーズンズ リゾート ジャクソンホール」。コルベットクリフのある、標高10450フィート(約3000メール)のランデブー山に直結しており、素朴だがエレガントな雰囲気を楽しめる。併設された屋外温水プールは、特に夕暮れ時にぴったりの場所。

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パリセーズ・タホ(アメリカ・カリフォルニア州)

a snowy mountain with houses
The Ritz-Carlton, Lake Tahoe

シエラネバダ山脈に位置するレイクタホの「ザ・リッツ・カールトン レイクタホ」では、究極の非日常体験を提供している。

北岸のトラッキーはアメリカ屈指のスキーリゾートだが、なかでもパリセーズ・タホは世界有数のエリアだといえる。スキー場で思いっきり楽しむにせよ、スパトリートメントを満喫するにせよ、このホテルが唯一無二の場所であることには納得するはず。

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ウィスラー(カナダ)

a house in the snow
Tal Vardi

冬に必要なものは、いつもカナダにある。スキーをするなら、カナディアン・ロッキーほどワクワクする山々がそろった国はないだろう。冒険と興奮にあふれた最大級のスキーリゾート、ウィスラーには没入感のある高級ホテルが2つある。

ひとつめは「フォーシーズンズ リゾート ウィスラー」。俳優のヒュー・ジャックマンやニール・パトリック・ハリスのようなセレブも訪れており、スパではメープルシロップとブラウンシュガーのスクラブも楽しめる。

ホテル公式サイト

いっぽう「フェアモント シャトー ウィスラー」は、俳優のアーノルド・シュワルツェネッガーやシンガーで俳優のジャスティン・ティンバーレイクなどのセレブを魅了してやまない、519室の宮殿のようなホテルだ。

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ビッグスカイ(アメリカ・モンタナ州)

a large building with a large snow covered hill in the background
Montage Big Sky

空も山も広々と広がるモンタナ州南西部のボーズマンから45マイル(約72キロメートル)先にあるリゾート地、ビッグスカイ。標高11166フィート(約3.4キロメートル)、5850エーカー(約20平方キロメートル)にも広がるスキー場は、あらゆるレベルのスキーヤーに対応している。

難易度が非常に高い上級者向けの斜面が複数あり、そのなかでも最も有名なビッグクリフは、勾配40~50度の急斜面が1000フィート(約305メートル)以上続いている。チャレンジしたい場合は事前に準備をととのえて、斜面の利用計画を提出し、バディを同伴して、雪崩用の安全装備を携行しなければならないそう。

2021年末にオープンしたホテル「モンタージュ ビッグスカイ」は、マディソン郡の山々で一日を過ごした後にくつろげる、最も暖かくて豪華で居心地の良い環境が特徴。広大な星空の下でスモアを頬張り、地下のボウリング場で遊ぶのが、特におすすめの過ごし方だ。

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ポルティージョ(チリ)

a building in the snow
Tamara Susa

蒸し暑い夏の朝、スキーシーズンが待ち遠しくなったことはあるだろうか? それならチリのポルティージョへ行ってみよう。スイスにも引けを取らないスキーリゾートだ。

ここでは年間をとおしてスキーシーズンを楽しむことができる。チリのアンデス山脈の高地、インカ・ラグーンに位置する「ホテル ポルティージョ」は、そのアイコニックなイエローの外観で知られており、堂々たる白い山頂とのコントラストが印象的。

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コルティーナ・ダンペッツォ(イタリア)

a room with a view of the city
Hotel de LEN

映画『リプリー』(1999)でジュード・ロウ演じるディッキーのセリフに、「クリスマスにコルティーナに行く予定なんだ。素晴らしいスキーが楽しめるんだ。最高だよ」とあるが、本当にその通りの町。何世代にもわたって、東アルプス山脈のドロミテの至宝であり続けている。

そんなコルティーナに位置する伝説的なゲレンデ、フォルチェッラ・ロッサの1.3マイル(約2キロメートル)にも及ぶ急斜面では、この世のものとは思えないほど美しい景色が広がり、まるで楽園に迷い込んだかのように感じるだろう。

宿泊先におすすめなのは、「ホテル・デ・レン」。チロル建築様式を取り入れたクラシックなシャレー様式で、にぎやかなエネルギーと、何日でも眺めていられる素敵な眺望を楽しめる。

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ツェルマット(スイス)

a building with snow on the roof
Hotel Monte Rosa

スンネッガ、ゴルナーグラート、クライン・マッターホルン、シュヴァルツゼー……もしツェルマットのスキー場で、急斜面を全力で滑り降りたいと思っているなら、これら4つのスキーリゾートは覚えておくべき。

「ホテル モンテローザ」は1955年にオープンした居心地の良いホテルで、あの有名なマッターホルンのピラミッド形の山頂を一望できるのが自慢。

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グシュタード(スイス)

a room with a bed and a fireplace
Michael Sinclair/The Alpina Gstaad

その名前の正確な発音については諸説あるが、グシュタードは世界でも特別な町のひとつだ。

そのなかでも「ザ アルピナ グシュタード」ホテルは、俳優のロジャー・ムーアからコフィ―・アナン元国連事務総長まで、数多くのセレブを魅了してきた雪景色のなかに位置している。

アフタースキー・アクティビティも充実しているので、スキーやスノーボード以外にも幅広く楽しみたい人におすすめ。

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アスペン(アメリカ・コロラド州)

a room with a fireplace and a rug
Hotel Jerome

アスペンに行ったことがない人でも、パウダースノーに包まれた峰々、高級ホテルやブティック、活気あふれるナイトライフについては聞いたことがあるのでは? 町の中心部には日本の建築家・坂茂が設計した「アスペン美術館」や、スノーマス近郊には「アンダーソンランチ・アートセンター」といった世界的な文化施設もある。

写真の「ホテル・ジェローム」は、1889年に建てられた歴史あるホテルで、西部開拓時代の素朴さと、モダンな豪華さのバランスが見事。高級レストラン「クラウド・ナイン」で食事を楽しみ、アスペン・ハイランズで超上級コースの斜面に挑んだあとには、ホテル内の「J-Bar」でくつろぐのもおすすめ。ちなみに、このバーで作家ハンター・S・トンプソンが、映画『ラスベガスをやっつけろ』の原作の一部を執筆したという伝説も。

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ニセコ(日本)

a building with a mountain in the background
Park Hyatt

世界中でスキーを楽しむ熱心なスキーヤーたちが、次に訪れたいリゾートは日本。北海道の北部に位置するニセコは、シャンパンパウダーと呼ばれるふわふわの雪が降る伝説の地だ。多様な地形と「北海道の富士山」と呼ばれる羊蹄山に近い立地は、まさにスキーヤーの天国。

2020年、パーク ハイアットが新たにオープンした「パーク ハイアット ニセコ HANAZONO」は、プライベート温泉を備えたスイートが23室あるホテル。前述のサンモリッツの姉妹都市である、俱知安町ひらふ地区からわずか10分の場所に位置していて、おもてなしの心を感じることができる。

ホテル公式サイト


※本記事は、Hearst Magazinesが所有するメディアの記事を翻訳したものです。元記事に関連する文化的背景や文脈を踏まえたうえで、補足を含む編集や構成の変更等を行う場合があります。
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