二度見してしまうほどの造形美！世界で最も美しい「鉄道駅」8選
有名建築家が手掛けた駅から黄金に輝く天井をもつ駅まで。旅に出たくなる、世界各地の壮大な駅をまとめてご紹介！
鉄道駅は、移動するための場所としかみなされていないかもしれません。しかし、のんびりとした時間を過ごす価値のある、素晴らしい駅が世界にはたくさん存在します。こうした駅は、“気楽に旅を楽しむ”という言葉に新たな意味を加え、移動時間をより思い出深いものにしてくれるでしょう。
ここでは、各地で最も目を引く鉄道ターミナルを「Hearst Contents Hub」からお届け。その国の歴史が描かれた何千枚ものセラミックタイルで飾られた駅から、黄金に輝く天井をもつ駅まで、世界で最も美しい駅8選をお届けします。
From Veranda
グランド・セントラル駅（アメリカ、ニューヨーク）
マンハッタンのミッドタウンに位置するグランド・セントラル駅は、NYで最も混雑し、最も美しいと言われている駅のひとつ。1913年の冬に開業したこの駅には、ニューヨーク都市圏交通公社（MTA）のメトロノース鉄道と、複数の地下鉄路線が乗り入れられています。
ボザール様式の建物と、美しく輝くオパール製の時計や、星空を描いた天井は思わず見とれてしまうほど。
ユニオン駅（アメリカ、ワシントンD.C.）
ワシントンD.C.にあるユニオン駅は、アメリカ初の巨大な総合駅として知られています。1908年に完成し、金色に輝く天井とワシで飾られたフラッグポールが特徴のこの壮大な駅には、100年以上もの歴史が！
ギリシャ建築とローマ建築からインスピレーションを得て、著名建築家ダニエル・バーナムにより造られています。
サン・ベント駅（ポルトガル、ポルト）
ポルトの中心部に位置するサン・ベント駅は、錫釉（すずゆう）陶器のタイル「アズレージョ」を約2万枚以上使った壁画で世界的に有名。
バルデベスの戦いやセウタ征服など、ポルトガルの重要な歴史が描かれています。
チャトラパティ・シヴァージー・ターミナス駅（インド、ムンバイ）
ムンバイの中心部にあるチャトラパティ・シヴァージー・ターミナス駅は、以前は「ヴィクトリア・ターミナス」と呼ばれていた豪華な駅で、ユネスコの世界文化遺産にも登録されています。
イギリス人建築家F・W・スティーブンスによって設計され、インドの職人たちとともに命を吹き込まれました。ヴィクトリア朝のゴシック・リバイバル建築を体現した高いタレット（小塔）と尖ったアーチが、この建物を特徴づけています。
リエージュ＝ギユマン駅（ベルギー、リエージュ）
スペインのエンジニアであり建築家でもあるサンティアゴ・カラトラバによって2009年に完成した、ベルギーのリエージュ＝ギユマン駅は、モダンな驚きに溢れています。
万華鏡のようにデザイン性の高いこのターミナル駅は、ガラスとスチールでできた吹き抜けのキャノピーと、曲線を描く屋根が特徴。
ダニーデン駅（ニュージーランド、オタゴ）
ニュージーランドのダニーデン鉄道駅は、壮麗なディテールが見どころ。1906年に建設されたこの駅舎は、75万枚以上のタイルを使ったモザイクの床と、白いオアマル石灰岩のファサードによって特徴づけられています。
レストランやアートギャラリー、スポーツの殿堂ホールなどもあり、列車に乗らなくても訪れる価値のある場所です。
ブリストル・テンプル・ミーズ駅（イギリス、ブリストル）
英国人のエンジニアであるイザムバード・キングダム・ブルネルが設計したこの駅は、ブリストルで最大かつ最古の鉄道駅のひとつとして知れられています。年間で約1000万人もの乗客がこの駅を利用しているそう。
トレド駅（イタリア、ナポリ）
アート・ステーション・プロジェクトのおかげで、ナポリには考え抜かれて設計された、目を引くターミナル駅がたくさんあります。
なかでも特に印象的なのはこのトレド駅で、壁と天井には何千枚ものビザッツァのモザイクが施され、幽玄なムードを演出しています。
