スポットライトを浴びるのは華々しいイメージがあるけれど、子どもの頃から世間に注目されながら、大人になるのは簡単ではない…そう語る子役出身のセレブは多い。本記事では、有名だからこその苦悩や葛藤を明かしたセレブをまとめてご紹介します。
ダニエル・ラドクリフ
不朽の名作『ハリー・ポッター』シリーズで、主人公を演じた俳優のダニエル・ラドクリフは、『The Off-Camera Show』で、名声に苦しみ、10代でアルコール中毒に陥ったことを告白。
「私の場合、自分が世間から見られているという事実を忘れられる1番手っ取り早い方法は、酔っ払うことだったんです」
「酔っ払ってくると、気づくんです。『酔っ払ってるから、もしかしたら他の人にもっと見られるかもしれない。無視するために、もっと飲まなきゃ』って」
ダニエルは、それでも演技が好きだと話し、その後度重なる挑戦を経て、お酒との付き合い方を変えることができたと話した。
コール・スプラウス
ディズニー・チャンネルの人気シリーズ『スイート・ライフ』と『スイート・ライフ オン・クルーズ』で、双子の兄ディランと共に有名になったコール・スプラウス。そんなコールが2019年『Variety』で、子役ならではの苦悩をこう話した。
「子役は未成年なので、キャリアをコントロールするような大きな決断は全て決められてしまうんです。私の場合は、ディズニーチャンネルに9年間出演し続け、閉鎖的な環境で育っているので、現実社会がどんなものか忘れてしまいました」
そのため、コールはニューヨーク大学在学中は俳優を休業。
「大学のために時間を取ることはとても大切でした。そして子役におすすめすることの1つです」
大学では、“有名人”というレッテルを貼られずに過ごすことができ、自分らしい選択をすることを学べたと話した。
マコーレー・カルキン
映画『ホーム・アローン』で、主人公のケヴィンを演じ、世界一有名な子役となったマコーレー・カルキン。2004年にマリファナ所持で逮捕されたこともある彼が、過去の薬物使用について『Esquire』にこう話した。
「火遊びをしていたんです。それが1番いい言い方かな」
余命半年説などの噂が流れたこともあったけれど、実際にはそこまで酷いものではなかったよう。
「それと同時に、リハビリ施設には行ったことないんです。そういう方法で辞める必要はありませんでした。自分を止めないといけないことは1度や2度ありましたが、他からの助けが必要なほど、どん底には落ちませんでした」
アマンダ・バインズ
ドラマ『恋するマンハッタン』で大ブレイクを果たし、13歳にして自分の番組『The Amanda Show』を持つほどの売れっ子子役だったアマンダ・バインズ。しかし、その名声の裏では薬物中毒やうつ病に悩まされていた。奇行が報道されることも多かったアマンダは、2018年『Paper』でこう話した。
「薬物中毒で苦しんでいる人へ、私が言えるのは、薬物は人生を台無しにするってこと」
「私にとっては、マリファナと他のドラッグ、飲酒が脳を台無しにしました。全然違う人に変わってしまったんです。私は本当はいい人なんです。Twitterで発信したようなことを感じたり、言ったり、人を傷つけたりするようなことを本来はしません」
リンジー・ローハン
3歳でモデルデビュー以来、映画『ファミリー・ゲーム/双子の天使』で一躍有名となり、その後も映画『ミーン・ガールズ』など出演映画は次々に大ヒット。ファッショニスタとしても注目の的だったけれど、数々の事件やトラブルを起こし、2010年の初めには表舞台から消えてしまったリンジー。2019年に、過去の過ちについて、『Variety』でこう話した。
「初めてタブロイド誌に載ったときは『ブリトニー・スピアーズになった気分!』と思いました。彼女はタブレット誌に載っていたから、私もいい気分だったんです」「でも、そこからどうなるかなんて知りもしませんでした」
「私は自分がいい役者であることを知っているし、演技は子どもの頃からの生きがいで、頑張れば100%の力を発揮できることもわかっています」
「以前は若くて無責任でした。だけどそれも成長だと思います。失敗から学ぶんです」
キルスティン・ダンスト
キルスティンは、わずか11歳のときに映画『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』でブラッド・ピットやトム・クルーズと共演し、ゴールデングローブ賞助演女優賞にノミネート。その後も『ジュマンジ』などで、子役キャリアを重ね、今ではすっかりベテラン俳優に。
そんな彼女は、27歳のときにうつ病の治療のため、アメリカのユタ州にあるリハビリ施設に自ら入所したことを、『E!News』に話した。
「私は苦しいときもありましたが、自分のケアをする機会があったんです。その機会があったことは幸運で、友人や家族も賛成してくれました。どこに行ったらいいかわからなかったので、医師に勧められた施設に行きました」
マイリー・サイラス
ディズニーチャンネルの人気ドラマ『シークレット・アイドル ハンナ・モンタナ』で、ティーンアイドルとして知られていたマイリー。
その後も人気歌手として活躍し続けているマイリーは、2013年のアルバム『Bangerz』で今までのクリーンなイメージを一変! セクシーで過激なパフォーマンスを「MTV・ビデオ・ミュージック・アワード」で披露したことが話題に。これをきっかけに、子役時代の日々のプレッシャーから解放され、ようやく自分らしくなれたと話した。
「多くの人々はショックを受けたかもしれません」「だけど私が11~12歳のときに、ヘアメイクをしてもらい、ウィッグをつけて、年上の男性たちに着るものを決められていたことの方がショックだと思うんです」
ヒラリー・ダフ
2001年から2004年まで出演していたディズニーチャンネルの『リジー&Lizzie』で、大人気アイドルとなり、その後も歌手、俳優として活躍している、ヒラリー・ダフ。そんな彼女は、10代のときに体型や食べ物で悩んだことを、2019年『Byrdie』で話した。
「18~19歳のとき、食べ物で少し悩みました。私ではない、別の女の子のイメージになろうとしていたんです。正直言って、他の女性たちと同じように5ポンドから10ポンド(2〜5キロ)の体重の差に悩んでいただけだったと思います」
ナタリー・ポートマン
俳優のナタリー・ポートマンは、映画『ビューティフル・ガールズ』、『レオン』に出演した後、性的な対象に見られたことでの恐怖をポッドキャスト『Armchair Expert』で話した。
「子どもなのに性的対象に見られたことで、怖くなり、自分のセクシャリティを奪われた気がします」
「10代になってからは、『ラブシーンもキスシーンも絶対したくない』って思ってたんです。自分がどう見られているかが心配で、安全性にも懸念があったので、性的なシーンが少ない役を選ぶようになりました」
「身の安全を確保するには、『私は保守的』『私は真面目』『私は賢い』『そういう風に見ないでほしい』という態度でいないといけないと思っていたんです。だけどその年齢では、性にも関心があります。探求してみたいし、オープンでいたいものなんです」