10月14日(現地時間)、映画『ハリー・ポッター』シリーズでハグリッド役を演じたイギリスの俳優、ロビー・コルトレーンが72歳でこの世を去りました。彼の訃報を受けた同シリーズの共演者たちは次々にコメントを発表。主人公・ハリーを演じたダニエル・ラドクリフ(33歳)やハーマイオニー役のエマ・ワトソン(32歳)も、撮影当時の彼との思い出について語りました。
『ハリポタ』シリーズの“ホグワーツの森の番人”ハグリッド役として世界的に知られる一方で、映画『007』シリーズの『ゴールデンアイ』(1995年)や『ワールド・イズ・ノット・イナフ』(1999年)など、その他にも数多くの作品に出演してきたロビー。
2022年1月には、シリーズ第一作『ハリー・ポッターと賢者の石』の公開20周年を記念して制作された特別番組『ハリー・ポッター20周年記念:リターン・トゥ・ホグワーツ』に登場。「子どもたちの世代が、さらにその子どもたちにこの映画を見せることで作品は受け継がれていくだろう」と話す姿が残っています。
「だから、あなた方は50年後にもこの映画を観ているかもしれない。私はもういないだろうけど…(笑)。でも、ハグリッドはいつづけます」
ロビーが亡くなったことが報じられ、深い悲しみに包まれた『ハリポタ』キャストたちは次々に追悼の意を表しました。
主役のハリー・ポッター役を演じ、ロビーと数多くのシーンをともにしたダニエル・ラドクリフも<People>を通じて声明を発表。「知っている人のなかで最も面白い一人」と、彼との思い出を回想しています。
「現場では、まだ子どもだった僕たちをいつも笑わせてくれました。特に記憶に残っているのが、『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』の撮影中、豪雨がおさまるまで何時間も“ハグリッドの小屋”で待機しなければいけなかったとき、彼は僕たちの気持ちを盛り上げようと話をしたり冗談を言ったりしてくれました」
「彼に出会い、一緒に仕事ができたことは信じられないほど幸運で、彼が亡くなったことはとても悲しいです。彼は素晴らしい俳優で、素敵な人でした」
ハーマイオニー役を演じたエマ・ワトソンはInstagramのストーリーズを更新。生前の彼への感謝の気持ちを綴りました。
「ロビーは私にとって一緒にいて一番楽しい叔父さんのような存在でしたが、何より子どもの頃も大人になってからもいつも気遣いと思いやりをもって接してくれる人でした。彼の才能は計り知れないので“半巨人”の役を演じたのも納得です。彼はどんな空間でもその輝きで埋め尽くすことができました」
「ロビー、もし私が映画のセットであなたのように親切に振る舞うことができるようになったら、あなたの名前と思い出にかけてそれを行うことを約束します」
「私がどれだけあなたのことを大好きで尊敬しているか忘れないでください。あなたの優しさ、ニックネーム、温かさ、笑い、そしてハグが恋しくなります。あなたは私たちを家族にしてくれました。私たちにとって、あなたが家族であることを忘れないでください」
原作者であるJ.K.ローリングも、彼の才能と人柄を称えるメッセージをTwitterに投稿しました。
「ロビーのような人は他にはいないでしょう。彼は信じられないほどの才能の持ち主で、唯一無二の存在でした。彼と知り合い、ともに仕事をし、一緒に大笑いすることができて、とても幸運でした。彼の家族、とりわけ彼の子どもたちに愛と深い哀悼の意を送ります」
ロビー自身の言葉のとおり、これからも彼の存在は作品と人々の記憶のなかに残り続けるはず。心から冥福をお祈りします。