数々のヒット作に出演し、アカデミー賞を含め多数の賞を受賞しているレオナルド・ディカプリオ。そんな彼がまだ無名だった頃からサポートしてきたのが、映画『氷の微笑』などで知られる俳優シャロン・ストーンだという。レオナルドが新たなインタビューで明かしたシャロンとのエピソードが、改めて注目を浴びている。


1990年代、ドラマ『愉快なシーバー家』や映画『ボーイズライフ』に『ギルバート・グレイプ』などの作品に出演をしていた頃のレオナルド。作品は注目されていたうえにアカデミー賞の助演男優賞にノミネートされていたものの、それでもまだ彼自身の名前は一般的に知られていなかったという。

そんな時期に映画『クイック&デッド』のオーディションを受けたところ、制作側は彼の知名度の低さを理由に起用を反対。ところが、主演で共同制作者のシャロン・ストーンがレオナルドの起用を強く希望し、彼女自身のギャラからレオのギャラを支払うことで合意をしたという。

1995年に公開された『クイックデッド』。写真中央にシャロン・ストーン、写真左にレオナルド・ディカプリオが映っている。
©TriStar Pictures/Courtesy Everett Collection//Aflo
1995年に公開された『クイック&デッド』の場面写真。写真中央にシャロン・ストーン、写真左にレオナルド・ディカプリオが映っている。

この出来事とシャロンへの想いを<E!NEWS>のインタビューで語ったレオナルド。

「何度も感謝の意を表しています。お礼の品を贈ったかどうかは覚えていませんが、感謝してもしきれません。あの映画で私と(オーストラリアで活躍していた)ラッセル・クロウのことを起用してくれました。我々の少し前の作品を見てくれていて」
「たしか、ラッセルの『ハーケンクロイツ〜ネオナチの刻印〜』と私の『ギルバート・グレイプ』でした。シャロンは『この二人の俳優と仕事がしたい』と言ってくれたのです。シャロンは映画界を盛り上げようとサポートしていますし、様々な俳優に機会を与えようとしてくれます。本当に感謝しています」
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Axelle/Bauer-Griffin//Getty Images
シャロン・ストーン

現在でもレオナルドのことを応援している、シャロン。自身のInstagramでも新作『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』の素晴らしさを熱弁している。

そんなシャロンは、2021年に出版した自叙伝の中でも比較的に無名だった時代のレオを起用したときのことを振り返っていた。

「レオナルド・ディカプリオという子どもだけが、そのオーディションで素晴らしい演技をしたのです。私が思うに、彼だけが本当に死を前にして泣きながら父親に愛してほしいと訴えかけるような演技をしたのです。しかし、スタジオには『なぜ無名な彼なのか。なぜ君はいつも墓穴を掘るんだ』と反対されました。そこまで彼を起用したいのなら、私のギャラから支払えばいいとも言われました。そして私はそうしたのです」

この作品でレオナルドやラッセルがさらに知られることとなり、お互いその後に大ヒット作品に出演。また、同作での起用をシャロンにより推薦された監督のサム・ライミもその後『スパイダーマン』シリーズなどを監督するように。

レオナルドは、「シャロンにバラを贈らないといけませんね」と何度もシャロンへの感謝の言葉を述べていた。