恋がしたくなる!大ヒット映画に登場した「人気カップル」25組
『タイタニック』や『キャロル』、『きみに読む物語』も!あなたのお気に入りカップルはどれ?
往年のハリウッド映画から近作まで、ロマンティックかつドラマティックな恋愛映画は、いつの時代も人を惹きつけるもの。しかも、これは「憧れ」だけにとどまらず、現実の恋愛にも影響を与えているよう。
ミシガン大学の学生600人以上を対象にした調査によると、ロマンス映画を見ることで「現実の生活でも、愛が道を切り開くと信じられるようになる」との結果が。
そこで本記事では、歴史に残る「映画の中の名カップルたち」の愛を、<カントリー・リビング>からご紹介します。主人公が経験する三角関係や情熱的な出会いなどを“疑似体験”するだけでなく、自分の恋愛に劇中の「ロマンチックな仕草」を取り入れることで、生活や人生が豊かになるかもしれません。
※作品のネタバレを一部含みます。
『風と共に去りぬ』(1939年)レット&スカーレット
ヴィヴィアン・リーとクラーク・ゲーブルは、南北戦争を背景にしたこの歴史的ロマンスに出演したことで、大スターの地位を確立しました。
愛する人が他の人と結婚することを知ったスカーレット・オハラ(ヴィヴィアン・リー)は、レット・バトラー(クラーク・ゲーブル)の気を引こうとします。葛藤するスカーレットをよそに、レットは去っていき、スカーレットはずっと愛していたのがレットだったこと気付くのです。
『めぐり逢い』(1957年)ニッキー&テリー
ニッキー(ケーリー・グラント)とテリー(デボラ・カー)は各々に婚約者がいたものの、良き友人となり、徐々に気持ちが深まっていきました。
二人は「もし(そのとき)シングルだったら、半年後にエンパイア・ステート・ビルの最上階で会おう」と約束したものの、現地に行く途中でテリーは車にはねられ、入院。
ニッキーは何時間も待っていましたが、結局「彼女に拒絶された」と信じ、帰ってしまいます。テリーは自分が障がいを負ったことニッキーに知らせることを躊躇したため、連絡を取らなかったのです。
しかし半年後、二人は偶然再会。ニッキーはテリーのありのままの姿を受け入れ、二人は愛を再燃させるのです。
『ティファニーで朝食を』(1961年)ポール&ホリー
オードリー・ヘプバーン演じるホリーに、誰もが恋してしまう名作。
エレガントなホリーは、新しい隣人であるポール(ジョージ・ペパード)と出会います。ポールは売れない若き作家であり、「2E」と呼んでいるマダムが自分を経済的に援助してくれることを期待して交際中。一方のホリーも、エスコートの仕事をしながら、結婚してくれるお金持ちの男性を探しています。
やがてポールはホリーに恋をしていること自分に気づき、2Eとの関係を断ち切ります。しかし、ホリーはある男性と結婚してブラジルに移住しようと計画。
彼女は逮捕されてしまいますが、釈放された彼女を待っていたのはポールでした。一度はポールの愛を拒絶したホリーでしたが、やがて彼を追いかけ、愛を告げるのでした。
『ウェストサイド物語』(1961年)トニー&マリア
『ロミオとジュリエット』にインスパイアされたこのミュージカルドラマは、ニューヨークのアッパー・ウエスト・サイドを支配しようとする非行グループ「ジェット団」と、プエルトリコ系アメリカ人非行グループ「シャーク団」の対立を描いています。
ジェット団のリーダーであるトニー(リチャード・ベイマー)は、シャーク団のリーダーの妹であるマリア(ナタリー・ウッド)と出会います。そして恋に落ちた二人は「禁断の恋」に悩みます。
ナイフ乱闘事件が原因で、トニーは警察に出頭。二人は駆け落ちの計画を立てるものの、トニーは「マリアが殺された」と聞かされ絶望します。
しかし、マリアは死んでいませんでした。道でマリアを見つけて駆け寄るものの、そこでトニーは撃たれてしまいます。マリアはトニーを抱きしめますが、彼女の腕の中で彼は息絶えるのです。
『クレオパトラ』(1963年)マーク&クレオパトラ
エリザベス・テイラーとリチャード・バートンがアイコニックな役柄を演じた歴史大作。
エジプトの女王であるクレオパトラ(エリザベス・テイラー)は、シーザーと共に世界を支配することを夢見るように。そして、ローマの支配者マーク・アントニー(リチャード・バートン)と出会い、二人は不倫関係に陥ります。
マークはオクタヴィアンとの結婚を迫られ、クレオパトラは大きなショックを受けるものの、やがて和解します。しかし二人の愛の物語は悲劇的な結末を迎えます。クレオパトラが自殺したと思い込んだマークは、剣で自分を刺してしまうのです。
愛するクレオパトラの腕の中で亡くなったマーク。それを看取ったクレオパトラは、その後、自ら命を絶ってしまいます。
『ロッキー』(1976年)ロッキー&エイドリアン
『ロッキー』シリーズには、常にエイドリアン(タリア・シャイア)が登場します。彼女はロッキー(シルヴェスター・スタローン)が勝てないときも、つらいときも、いつもそばにいて支えてきた人なのです。
アポロ・クリードとの戦いに敗れたにもかかわらず、映画の終わりにロッキーはエイドリアンに愛を告げ、二人は結ばれます。次作の『ロッキー2』では、ロッキーがエイドリアンにプロポーズし、結婚します。
ロッキーは活動休止期間を経て、クリードとの再戦を決意。エイドリアンは出産後、早産のため昏睡状態に陥ります。彼女は試合を見に来ることが出来なかったものの、ロッキーは試合に勝利。最後に「エイドリアン、俺はやったぜ!」と高らかに勝利と愛を宣言します。
『グリース』(1978年)ダニー&サンディ
ジョン・トラボルタと故オリビア・ニュートン=ジョンが高校生のダニーとサンディを演じて大ヒットした作品。
オーストラリアからアメリカを訪れていたサンディ(オリビア・ニュートン=ジョン)とダニー(ジョン・トラボルタ)はビーチで出会い、ひと夏の恋に落ちます。
その後再会するとは思ってもいなかった二人ですが、サンディの両親がアメリカに残ることを決め、ダニーと同じ高校に転校。彼女は女子グループ「ピンク・レディ」の一員となり、不良グループ「T・バーズ」のリーダーであるダニーと再会します。
何度も行き違う二人ですが、高校の最終日にやっと和解。『愛のデュエット(You're the One That I Want)』を一緒に踊るシーンはミュージカル映画でもっとも有名な場面のひとつでしょう。
『スター・ウォーズ エピソード5/ 帝国の逆襲』(1980年)ハン・ソロ&レイア姫
最初はお互いに軽蔑していたものの、レイア姫(キャリー・フィッシャー)のハン・ソロ(ハリソン・フォード)に対する評価が変わったのは、ダース・ベイダーからルークを救った後でした。
ハン・ソロは自分がレイア姫に恋愛感情を抱いていることに気づいたものの、レイア姫は最初、自分の気持ちを否定していました。しかし二人が帝国に捕まったとき、レイア姫は自分のハン・ソロへの気持ちを認めます。
一方で「レイア姫はルークに思いを寄せている」と思っていたハン・ソロは、ルークに対して嫉妬心が芽生えていました。しかしルークが彼女の弟であることが判明。力を合わせて戦う事を決意します。
ハン・ソロとレイア姫の間にはベンという息子がいましたが、彼はダークサイドの手におち、カイロ・レンとなります。夫婦にとってあまりにもつらいこの出来事をきっかけに別居することに。その後、二人は再会し、レイア姫はハン・ソロにカイロ・レンを家に連れてくるように頼みます。
『ダーティ・ダンシング』(1987年)ジョニー&フランシス
ダンスレッスンシーンが人気を呼び、大ヒットした青春恋愛作品。17歳のフランシス(ジェニファー・グレイ)は、ダンスインストラクターのジョニー(パトリック・スウェイジ)に一目惚れ。
彼女の家族は労働者階級であるジョニーを冷たい目で見ていたものの、フランシスは常にジョニーに敬意と愛をもって接しているシーンも印象的です。
映画が世界的にヒットして以来、『The Time of My Life』を聞くと、ジェニファー・グレイとパトリック・スウェイジの「リフトシーン」が目に浮かぶ人は多いはず。
『恋人たちの予感』(1989年)ハリー&サリー
このロマンス映画は、「男女の友情」が成立するかどうかという疑問に答えた作品としても有名。二人は何度も出くわし、人間関係やジェンダーの役割について意見を交わします。
そして12年もの長い旅路を経て、ハリー(ビリー・クリスタル)とサリー(メグ・ライアン)は「いつまでも一緒に、幸せに暮らしたい」という境地にたどり着くのです。
『プリティ・ウーマン』(1990年)ヴィヴィアン&エドワード
エドワード(リチャード・ギア)は、ヴィヴィアン(ジュリア・ロバーツ)を1週間だけのエスコートとして雇います。そのとき、彼には性産業に従事する彼女に特別な感情はなかったものの、お姫様のように扱い、最後に「おとぎ話」を実現させるのです。
この映画は売春に対する描写についての警告や批判があったものの、世界的に大ヒット。ちなみにリチャード・ギアとジュリア・ロバーツは、9年後に『プリティ・ブライド』で再共演しています。
『ゴースト/ニューヨークの幻』(1990年)サム&モリー
恋人サム(パトリック・スウェイジ)の死と向き合うモリー(デミ・ムーア)が主人公のロマンティック・ファンタジー作品。
映画の中でサムはゴースト(幽霊)となり、いつもモリーのそばに寄り添っています。実はモリーは危険にさらされているのですが、気づいているのはゴーストのサムだけ。サムは霊媒師(ウーピー・ゴールドバーグ)の存在を利用し、モリーとのコミュニケーション手段になってもらおうとひらめきます。
モリーが危険を回避し安全な状態になった後、モリーはゴーストになったサムに会い、別れを告げることができました。あの世とこの世をつなぐユニークな物語ですが、多くの人の心を掴んだ作品です。
『ボディガード』(1992年)フランク&レイチェル
「この映画はラブストーリーではないのでは?」という人もいるけれど、レイチェルとフランクの間の言葉では言い表せない深い絆が、この映画がヒットした最大の理由と言われています。
主人公はプロのボディガードであるフランク(ケビン・コスナー)。女優であり歌手のレイチェル(ホイットニー・ヒューストン)がストーカーから殺害予告を受けたため、フランクは彼女の身を守るために雇われます。さまざまな点で意見の合わない二人ですが、あるコンサートでの暴動をきっかけに絆を深めていきます。
二人は一夜を共にしたものの、「これは二人のために良くないこと」と考え、フランクから別れを切り出します。フランクに拒絶されたことに傷ついたレイチェルは、わざと自分を危険にさらす行動をとります。その結果、フランクはレイチェルを守るため、被弾することに。
二人のラブストーリーは交際に発展することはなく、クライアントとボディーガードのままで終わります。最後にキスをして別れを告げ、それぞれの世界に戻っていきます。
『めぐり逢えたら』(1993年)サム&アニー
90年代ロマンティック・コメディの代表作と言われている作品。妻を亡くし、幼い息子ジョナの父親であるサムをトム・ハンクスが好演しています。
ある日、ジョナがラジオ局の相談番組に電話をかけたことをきっかけに、サムは亡き妻の思い出をラジオで語り始めます。その放送を聞いていたのが、メグ・ライアン演じるアニー。
彼の話を聞き心惹かれた彼女は、映画『めぐり逢い』の真似をして「エンパイア・ステート・ビルの最上階で会いましょう」と、サムに手紙を書きます。婚約者のいるアニーは手紙を投函すること躊躇していましたが、それを見かねた友人が投函してしまいます。
手紙を見つけたジョナは、父に代わって会うことを承諾する返事を出します。ジョナがお膳立てした後、二人はやっと出会うのです。この後、彼らがどうなったかは…見た人それぞれの心の中にあるはず。
『ロミオ+ジュリエット』(1996年)ロミオ&ジュリエット
シェイクスピアの原作を読んだことがある人でも、レオナルド・ディカプリオとクレア・デインズが主役を演じた映画版により、作品の世界観をより生き生きと感じた人は多いでしょう。
ロミオ役を演じたことでディカプリオは若い世代から圧倒的に支持を受け、ハリウッドの若手を代表する大スターに。
バズ・ラーマン監督は、ロミオとジュリエットの情熱的で破滅的な愛の物語を現代風にアレンジし、素晴らしいサウンドトラックに乗せて世に送り出したのです。
『タイタニック』(1997年)ジャック&ローズ
『ロミオ+ジュリエット』公開の1年後、ディカプリオは『タイタニック』で再びハリウッドに金字塔を打ち立てました。
ケイト・ウィンスレットが演じるローズは、婚約者と一緒にタイタニック号の処女航海に乗船していた令嬢。彼女は船内で貧しい画家のジャックと出会い、自殺を思いとどまるよう説得されます。二人は少しずつ心を開いて友人になっていきました。
ジャックと一緒にパーティーで踊り、そしてジャックが彼女の絵を描いたことでローズの心は次第に生き返ります。
ほどなくして氷河に激突したタイタニック号は沈没し、二人は水の中に投げ出されます。ローズは何とか生き残ったものの、ジャックは低体温症で亡くなります。しかし、二人の愛が消えることはありませんでした。
『ブリジット・ジョーンズの日記』(2001年)マーク&ブリジット
ちょっとドジで愛くるしいキャラのブリジット・ジョーンズ(レネー・ゼルウィガー)が主人公。32歳の彼女は、マーク(コリン・ファース)とダニエル(ヒュー・グラント)との三角関係に陥ってしまいます。ハンサムな上司であるダニエルを選びそう?になるブリジットですが、彼がプレイボーイであることに気づきます。
マークのことは「無礼な人!」と思っていたものの、彼が 「ありのままの君 が好きだ」と言ったことで状況は一変し、マークに思いを寄せ始めます。
しかしある晩、突然マークがブリジッド宅を訪問。そのとき、彼の悪口が書かれたブリジットの日記を見つけてしまい、外に出て行ってしまいます。彼を追いかけるため、下着姿で道路に飛び出したブリジット。マークは彼女のために新しい日記帳を買いに行っただけでした。二人は寒い路上で熱いキスを交わし、ついに結ばれたのです。
『ムーランルージュ』(2001年)クリスチャン&サティーン
多くのヒット曲を世に送り出したことで知られるミュージカル映画ですが、「ロマンス」の部分でも力強いパンチを見せてくれる作品。
舞台はパリ。クリスチャン(ユアン・マクレガー)はキャバレーの歌手であるサティーン(ニコール・キッドマン)に心惹かれます。彼女はムーラン・ルージュを経営危機から救うために大金持ちの公爵を誘惑することになっていたものの、人違いでクリスチャンと恋に落ちてしまいます。
二人は歌で恋を表現し、歌いながらそれを二人だけの秘密にします。実はサティーンは自分が結核で死にかけていることを隠していました。公爵はサティーンに、クリスチャンの命を救いたいのなら、彼を拒絶するように命令。サディーンに拒絶されたクリスチャンは、ムーラン・ルージュに忍び込むようになり…。
『きみに読む物語』(2004年)アリー&ノア
ノートの朗読を通して過去と現在が語られる壮大な物語。若き日の思い出と現実が交差する大河ドラマ的なロマンス作品です。
ひと夏の恋に落ちたノア(ライアン・ゴズリング)とアリー(レイチェル・マクアダムス)。しかし家柄の違いからアリーの両親は彼女がノアに会うことを禁じました。
チャールストンに引っ越す前、アリーはノアに「愛している」とメッセージを残します。ノアはアリーに毎日手紙を出したものの、戦争時代に突入。ノアは従軍してしまいます。
しばらくして、アリーは別の人と婚約。しかし二人は再会し、アリーに届くことのなかったノアからの手紙の存在を知ることになるのです。
『ブロークバック・マウンテン』(2005年)イニス&ジャック
イニス(ヒース・レジャー)とジャック(ジェイク・ギレンホール)は、ブロークバックの山中で羊の放牧のために雇われた労働者。出会ったとき、恋に落ちるとは当人たちも思っていませんでした。しかし一緒に過ごすうち、二人は情熱的で複雑な関係を築いていきます。
二人は山を下りて別れた後、それぞれの女性と結婚し、子どもをもうけます。しかしイニスとジャックは数年後に再会。キスしているところをイニスの妻に見られてしまいます。
「一緒に逃げよう」と言いながらも、家族を捨てることができないイニス。やがて、両方の結婚生活が破綻。二人は互いを非難するように。そして時が経ち、イニスはジャックが死んだことを知るのです。