英国アカデミー賞にもノミネートされた2018年の映画『マックイーン:モードの反逆児』を手がけたチームが、永遠のアイコンとして愛され続けるオードリー・ヘプバーンのドキュメンタリー映画『Audrey』(原題)をこのたび新たに制作。
イギリスで11月30日よりDVDとデジタルダウンロードで販売される本作には、素顔や未公開映像、家族へのインタビューなどが収録されているそう。
今でも史上最もスタイリッシュでエレガントな女性の一人として崇拝されている彼女に関しては、数え切れないほどのドキュメンタリーが製作されてきた。しかし本作では、彼女が魅力的な衣装やクラシック映画の枠組みを超えた存在であるという点を、より深く掘り下げているそう。
オードリーは幼い頃に父親に捨てられ、ナチスの占領下にあったオランダで育つなど、辛い子ども時代を過ごした。プレスリリースには、この幼少期の経験が「過去のトラウマとの生涯にわたる闘い、そして、彼女の私生活に影を落とすことに繋がった」と書かれている。
『Audrey』には、息子のショーン・ヘプバーン・ファーラーや、ジバンシィ(Givenchy)の元アーティスティック・ディレクターであるクレア・ワイト・ケラー、ティファニーの名誉デザインディレクターであるジョン・ローリングのインタビューなども収録。
また、オードリーのバレエへの愛に敬意を表し、彼女の様々なライフステージを演出するため3人の著名ダンサーを起用。『キャッツ』(2019)で主役を務めたフランチェスカ・ヘイワードが 「ハリウッド時代のオードリー」 を、アレッサンドラ・フェリが「晩年のオードリー」を、そしてキーラ・ムーアがバレエ学校のオーディションでスカウトされた 「若い頃のオードリー」 をそれぞれ演じている。一連の振り付けは、世界的な振付師ウェイン・マクレガーが担当。
監督のヘレナ・コーンは、こう語っている。
「この映画では、彼女に最も近い人々の親密なインタビューや、貴重な記録映像をお届けします」
「私たちは一歩先を行き、数々の受賞歴を持ち、CBE(大英帝国勲章)も授与されている英国人振付師ウェイン・マクレガーと協力し、オードリーのバレエへの愛に触発されたダンスのシーンを作成し、魅惑的で感情に訴えかけるオードリー像を築き上げました」
「ダンスはオードリーの感情風景を強調し、映画に高度なドラマと演劇の感覚をもたらし、ドキュメンタリーではまだ使用されたことのない豊かなビジュアル・ランゲージを生み出しています」
オードリー・ヘプバーンのファンにとっては特に見逃せないこの作品、日本でも配信されることを願いたい!
※この翻訳は抄訳です。
Translation:Masayo Fukaya