家族想いで知られる、俳優のレオナルド・ディカプリオ。イベントなど公の場に両親を連れて出席することも多く、ファンの間では家族の顔もよく知られている。そんな影響から、とある映画に出演することになったのが、レオナルドの父親ジョージさん。キャスティングされた理由とは…!?
出版関係やパフォーマンスアーティストとして活躍していたことで知られる、ジョージ・ディカプリオさん(78歳)。
そんなジョージさんが出演しているのは、複数の映画賞を受賞し、先月末からアメリカで公開が始まった青春映画『リコリス・ピザ』という作品で、“一風変わったヒッピー役”として抜擢されたと伝えられている。
メガホンを握った監督のポール・トーマス・アンダーソンがインタビューで語ったのは、ジョージさんに出演オファーをするまでの経緯と、役柄との思いがけない繋がり。
「当時私は、作品に登場するキャラクターたちのイメージを絵に描いていたんです。ウィッグ屋のオーナーで、ウォーターベッドなんかも販売している男性をね。そして出来上がった絵を見て、誰かにそっくりだな…とずっと考えていたんです。そしたらある日、レオのお父さんだ! って閃いて」
「そこでどうにか彼の連絡先を突き止めて、映画出演に興味があるか尋ねることにしました。彼は『もちろん』と快諾してくれた後に、シナリオを説明したところ、『いいね。もしかして、私が昔ウォーターベッドの会社を経営していたってレオから聞いたの?』と言われて。まさに必然的でね。あなたこそがこの役柄にふさわしいって言ったんですよ」
こうして映画デビューを果たしたジョージさん。息子のレオナルドは、自身が出演するNetflix映画『ドント・ルック・アップ』のプレミアに登場した際に、父親の映画デビューについて誇らしげに話す一幕も。
「まだ見ていないんですが、父のジョージ・ディカプリオがポール・トーマス・アンダーソンの作品にカメオ出演してるんですよ! なんていい日なんだ」
幼い頃から、ジョージさんにヒッピーのコンサートに連れて行ってもらったことや、ロバート・デ・ニーロの作品を一緒に見たことなど、親子のさまざまな思い出話を明かしてきた、レオナルド。
そんな尊敬する父親から繰り返し聞かされてきた教えは、「成功をするかしないかはどうでもいい。ただ、必ず面白い人生を生きるんだよ」。その名言通り、親子ともに面白い人生を歩んでいるよう。