ひじ関節によって上腕と前腕に分けられる腕。と同様、スキルにまつわる運勢を示す部位です。「腕力」という言葉が表すように、腕にあるほくろはその人がもつスキルのパワーや力量に強く影響を与えることになります。

この記事では、腕にあるほくろの位置からわかる運勢や性質をご紹介! 利き腕が左右のどちらなのか、あるいは、腕の内側と外側のどちらにほくろがあるかによって運勢が微妙に変化するので、これを機に腕のほくろをしっかりとチェックしてみてくださいね。

【INDEX】


利き腕はどっち?
左右で違うほくろの意味

左右どちらの腕が利き腕であるかによってほくろのもつ意味は少しばかり変わります。器用に使いこなせてよく動く利き腕は、観相学で「臣下」として捉えられる部位。よく働く部下、いわゆる実働部隊といった意味だと思ってください。

利き腕にほくろがあるのは、後天的な努力や経験により開運していく相。やればやるほどスキルが高まり、成功に近づきます。一方、利き腕ではないほうの腕は「君主」の部位。こちらにほくろがある場合は先天的な才能、センスに恵まれていることを示します。

もし、左右両方の腕の同じ場所にほくろがあるなら、「生来の素質」プラス「努力」によって大成功できる吉相だと言えます。両利きの場合はどのほくろにも先天・後天、両方の要素があると見て良いでしょう。

上腕(二の腕)にあるほくろ
“独自スキルぼくろ”

力こぶができる上腕はまさに「力」を示す部位です。上腕にあるほくろは、独自のスキルをアピールすることによって信頼を得て、人脈を広げながら成功を引き寄せていける運勢を表すと言えるでしょう。

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上腕の内側(「気をつけ」の姿勢のときに胴体に触れるほう)にほくろがある場合、内面的なスキルに特化しやすいのが特徴。知識や発想、独特なアイディアといったものが、自分だけのポジションと評価をもたらすことに。

上腕の外側にあるほくろは、実務的・具体的なスキルで独自性を発揮できることを示しています。現場に強く、必要不可欠な人材となれるはず!

また、ほくろの位置が肩に近いほど独自のスキルで特殊なポジションを与えられやすく、反対にひじに近いほど活躍の場が多種多様に広がりやすい傾向が。

前腕にあるほくろ
“腕前ぼくろ”

前腕にあるからではありませんが、この部位にあるほくろは「腕前ぼくろ」。よく芸人さんなどが「能力(“腕”)がある」という意味で指で腕を差すジェスチャーをしますよね。観相学でも、前腕にあるほくろは自信がもてる技量、誇れる才能などに恵まれることを教えてくれるもの。能力の高さを示すサインだと言えるでしょう。

ほくろは後天的に現れることもあるので、「以前は見当たらなかったのに最近ほくろができた」という人は、技量や才能が開花しているということの表れですよ。

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前腕のほくろは手首に近いほど専門的な分野と縁があり、ひじに近くなるほど汎用性の高さを示します。内側(手のひら側)のほくろであれば内在的な能力とされ、一人でコツコツと打ち込むことで評価につながるタイプだと言えるでしょう。外側(手の甲側)にほくろがあるなら対外的な能力に優れ、組織や社会で評価されるタイプ。

ひじにあるほくろ
“風雲ぼくろ”

観相学では力こぶのある上腕をパワフルな「虎」に、しなやかに伸びる前腕を「龍」にたとえます。

『易経』に「雲は龍に従い風は虎に従う」という言葉がありますが、これは似たようなものが一緒になる、なろうとすることで物事が上手くいくという意味です。「風雲」は大きな変化の兆しや、波乱を示す言葉でもあることから、ひじは「龍虎相まみえる」大変化や急変に関係する部位とされています。

※中国古代の書物で中国五経の一つ。

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ひじの内側にほくろがあるのなら、自分の意志で転職を繰り返してキャリアアップしていくことができるでしょう。仕事人生を能動的にプランニングしていけるというサインです。無理に同じ職場に落ち着こうとするより、心のままに新天地を求めていくことをおすすめします。

逆に、ひじの外側にほくろがある場合は、職場や社会情勢などの外部環境の影響による異動や転勤、転職に縁が深くなる相です。自然と多様な経験を積むことになりますから、流れに合わせて働いているだけで能力向上が期待できるでしょう。


腕のどこにもほくろがないからといって、それは独自のスキルや能力が「ない」ということではないので誤解しないでくださいね。ほくろはサインとして浮上してきているもの、「強調」する役割をするものなのです。

「ここにほくろがあればいいのに」と思った人は、アイライナーで描いてしまいましょう。

監修:占術研究家 橘のえる

 
橘のえる

児童書作家(三日月シズル名義)や占いライターなどのキャリアを経て、占術研究家として『一瞬ですべてがわかる指占い』(実業之日本社)を上梓。上記書籍は中国と台湾でも翻訳された。占い師としてTV番組や動画コンテンツに出演。また占い専門誌や女性誌などでも独自の占いを発表する。著書に『一瞬ですべてがわかる指占い』(実業之日本社)、『カプコン公式 戦国BASARA 31武将宿命占断』(集英社)、『キャプテン・クッキング』(集英社)、『小説版 幻獣の國物語』(朝日ソノラマ)など。