観相学において眉の上から生え際までの「額(おでこ)」は、目上の人やさらに“上”にいる存在との関係を示すとされます。範囲が広い部位のため、今回は額を4つのエリアに分けてほくろの位置からわかる運勢ご紹介。さらに、特徴的なメッセージをもつ3つのほくろを個別に解説します。

額のほくろからはあなたに与えられた天命や天運について知ることができるので、ライフスタイルの見直しに効果的! ぜひチェックしてみて。


【INDEX】


生え際中央のほくろ――「天中」

 
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顔の頂点とも言える生え際の中央部分、「天中」にほくろがある場合、スピリチュアルな世界や存在との繋がりの強さがうかがえます。インスピレーション、つまり天啓に恵まれやすかったり霊的な感性が鋭かったりするのが特徴。直感を信じて行動することで、不運を避け幸運を掴むことができるでしょう。

また、家系との縁が深い傾向が。先祖や親族による守護を受けやすいので、お墓参りや親孝行をすることが開運につながります。

額の中~下段のほくろ――「天職」

 
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額中心の指1本分ほどの幅のエリアです。“てっぺん”から真っ直ぐに下に降りる線上にあることから、「天命を受けて働く」ことを示す部位となっていますよ。ここにほくろがある人は、組織の一員でいるよりも独立したり起業したりするのに向いているでしょう。

「好き」を仕事にし、誰からも何も言われないスペシャリストになるのもおすすめ。一つのことに特化することでうまくいく“職人タイプ”の人にあるほくろです。

見方を変えれば「上から下への通り道にほくろという障害物がある」と言うこともできるため、上司など目上の人との関係には注意が必要。衝突しないように気をつけて。

生え際の左右にあるほくろ――「天陽」

 
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生え際付近、「天中」の左右にある「天陽」にあるほくろは、遠く離れた土地との縁深さや旅行などの移動が開運につながる運勢を暗示しています。この場所にほくろがある人は、田舎暮らしや海外生活で成功をつかんだり、世界を股にかけるような出張が多い仕事で活躍できたりする傾向が。

一方、“運命の流動性”が大きく、思いがけない出来事で人生がドラマチックに展開していくケースも少なくありません。

額の中段の左右にあるほくろ――「目上」

 
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遠く離れた場所、存在を示す「天陽」のすぐ下の部分は、「近くて遠い存在」に関する運勢を示します。ここにほくろがある人は上司など目上の人との縁が深まりやすく、目をかけてもらう機会に恵まれる場面があるでしょう。困ったときに相談に乗ってもらえば運勢が好転するはず!

ただし、自分の力を試したいときにまで干渉されてしまうことがある可能性も…。時には馴れ合いを避け、ビシッと線引きする姿勢が必要です。

「親」に関係する額のほくろ

 
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観相学では「日月角」と呼び、目上の人との縁を示すエリアのなかでも特に「親」と関係する場所。名前に「角」とつくのは、人によってはここの骨が少し隆起していることがあるから。

この位置にほくろがある場合、親からの影響を非常に強く受けやすい傾向にあり、それをなるべく避けたほうが良いというサイン。そのため「自立ぼくろ」とも言えるでしょう。

親元では彼らの運勢に巻き込まれてしまいがち。もちろん、親子関係が円満なら問題ありませんが、「流されているかも」と感じるなら一刻も早く自立を!

「自然」に関係する額のほくろ

 
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額の中心に小指を当てたとき、人差し指が触れるあたりの場所です。海の向こうほど遠くはないけれど中央から離れた場所、という意味で「山林」と名付けられています。

このほくろの持ち主は、自然界との相性が抜群。野山に親しみ森林浴などをすれば、ナチュラルなパワーを吸収して運気も心身のコンディションも向上するはず。大地との縁も深いので、不動産売買など土地に関する事柄で成功を手にする可能性も。

「逆転」に関係する額のほくろ

 
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「奇禍」と呼ばれる、額の中心から指2本分離れた中段より少し下のこの場所にほくろがある場合、文字通り「奇禍に見舞われる」運勢を暗示します。突発的なトラブルに用心を。

しかし、その一方でトラブルやアクシデントがきっかけになって運気が急上昇する傾向も! いわば、ピンチをチャンスに変えることのできる「大逆転ぼくろ」。本当に困ったときには目上の人から救いの手が差し伸べられるはずなので、何かあったときには一人で悩まずに誰か相談してみること。


目に見えない流れや大きな力、自分ではどうすることもできない存在というものは、直感的に感じるものです。観相学において“天の部位”である「額」は、そうしたものとの縁や繋がりを教えてくれます。

だからこそ「天運に欠けている」「目上の人との縁に恵まれない」と感じたときは、適切な場所にメイクでほくろを描いて運気を高めてみてくださいね。


占術研究家 橘のえる

 
橘のえる
児童書作家(三日月シズル名義)や占いライターなどのキャリアを経て、占術研究家として『一瞬ですべてがわかる指占い』(実業之日本社)を上梓。上記書籍は中国と台湾でも翻訳された。占い師としてTV番組や動画コンテンツに出演。また占い専門誌や女性誌などでも独自の占いを発表する。現在は東京都内、高円寺にて毎週末に辻占(路上占い)活動を展開。著書に『一瞬ですべてがわかる指占い』(実業之日本社)、『カプコン公式 戦国BASARA 31武将宿命占断』(集英社)、『キャプテン・クッキング』(集英社)、『小説版 幻獣の國物語』(朝日ソノラマ)など。