「今年、一番印象に残ったモデル」と聞かれて、アナタは誰が浮かぶ? カイア・ガーバーや、ウィニー・ハーロウ、そしてハディッド姉妹…そんな豪華な面々を抑え、「2017年ロンドン・ファッションアワード」の<モデル・オブ・ザ・イヤー>を受賞したのが、アジョワ・アボアー(25歳)。日本ではまだ馴染みの少ない気鋭モデル、アジョワの人物像に迫る――。

カーラ・デレヴィーニュと仲良し

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同じくモデルのカーラと一緒にいるところを目撃されることが多いアジョワ。実は2人、アジョワが15歳の頃からの親友なんだとか! 同じロンドンっ子(アジョワはウェスト・ロンドン出身)ということもあって、一緒にフェスへ出かけたり、お揃いのタトゥーも入れているほどの仲良しっぷり♡

業界人のサラブレッド!?

ウェスト・ロンドン出身のアジョワ。ファッション業界で有名なエージェントである母と、撮影のロケ地を探すコーディネーターである父の間に生まれた、アジョワ。さらに妹のケセワもモデルとして活躍中! ちなみに、特に両親からモデルになることを勧められたわけではないそう。

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左が妹のケセワ。

うつ病と薬物依存、そして自殺未遂の過去が…。

うつ病と薬物依存の過去を明かしたことがあるアジョワ。寮生活を始めた13歳頃からドラッグに溺れ始めたんだそう。初めてマリファナを吸ったのは14歳だった時。その後は音楽フェスでエクスタシーを経験し、コカインなどあらゆるドラッグに手を出した…とも。しかし、周囲にはドラッグ常用者ばかりが集まっていたため、止めることは簡単ではなかったよう。

「みんなドラッグを使用していたから、普通だった。だから長年問題にしなかったんです」

うつ症状がひどくなってからは、さらにドラッグに溺れ、両親に説得され21歳でリハビリ施設へ入所。しばらくしてロンドンの家に戻ったものの、本人曰く「まだ家に帰るには早かった」。やがて再びドラッグに溺れ、「もう何も感情を感じたくないと思った」ため、2015年にはドラッグの過剰摂取で自殺を図った。一命を取り留めたけれど、4日間も昏睡状態だったのだそう。

そんな暗い過去を背負いつつも、現在は生きていることに感謝しているというアジョワ。実は自殺未遂から2ヶ月後に『ヴォーグ』誌の表紙を飾るという転機が! 現在は薬物依存を断ち切り、フェスなどに行っても使用することはないんだそう。

女性の活躍を推進する団体を設立

実はアジョワ、「Gurls Talk」という女性のエンパワメントのための団体を設立。ここでは、他人にどう思われるかを気にすることなく、女性たちがメンタルヘルスや体型、依存症、セクシャリティなどについて語り合える場なんだそう。25歳ながら多くの辛い経験を乗り越え、そこから学んだことを活かして女性たちにパワーを与えていることも、彼女の魅力のひとつなはず!

<モデル・オブ・ザ・イヤー>の授賞式で、「12ヶ月間、ファッション業界に旋風を巻き起こした」と称されているアジョワ。今後のさらなる活躍が楽しみ!

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