アーティストとしてだけでなく、俳優やファッションアイコンとしても活躍しているマシン・ガン・ケリー(以後、マシン)。この芸名は、彼の音楽スタイルの特徴である“高速ラップ”に由来しており、デビュー前だった15歳頃からこの名前で活動を続けてきたという。
一方で、銃規制を訴える声が高まるアメリカにおいて「芸名を変えるべき」という意見もあり、最近のマシンの言動から「改名を検討しているのではないか」と注目を集めている。
コンサートで掲げられた「改名して」のサイン
ことの始まりは、コメディを通してアクティビストとして活動する人気デュオ「Chad and JT」による訴え。
彼らは1年ほど前から、銃による暴力をなくすための活動を本格化させており、YouTube上で「マシン・ガン・ケリーに改名を求めます」という動画を公開したことも。この動画では、マシンガンに反対している市民の声や、銃弾を意味する「Bullets(ブレッツ)」という表現が含まれていた名前から1995年に改名したNBAチーム「ワシントン・ウィザーズ」の例などを挙げている。
動画の終盤では、マシンのコンサートに参加し、「CHANGE YOUR NAME(改名して)」と書かれたサインを掲げた二人の様子が映し出されている。これを見たマシンは、「どういう意味? 何に変えてほしいの?」と反応。そこで、彼らが「機関銃を美化しないように、マシンガンを外してほしいんです。」と答えると、マシンはライブの観客に「どう思う?」と投げかけた。すると観客も「名前を変えて」とコール。
「マシンと呼んでくれますか?」
そしてつい先日、雑誌『GQ』が開催したイベントでレッドカーペットに登場したマシンは、カメラマンに対して「マシンガンではなく、“マシン”と呼んでくれますか?」と呼びかけ。カメラマンたちも要望に応え、「マシン!」と声をかけて撮影を続けていた。
この一連の言動をまとめたTikTok動画には、「聞く耳を持って、考えて、実際に行動をしたんですね。マシンは素晴らしい」といったコメントが寄せられている。他にも、「ケリーではなくて、マシンなんだね」や「すでにThe Machineというコメディアンがいるからどうだろう…」というコメントを残す人も。
また、マシンはInstagramにも「マシン」とだけ書かれた投稿をしており、ここでもファンは改名に関する意見を多数残している。一方で、現状ではアカウント名は「@machinegunkelly」のままとなっており、プロフィール文にも「the gunner(射撃手)」という記述が。今後、正式に改名に向けて動くのか引き続き注目したい。