『スペンサー ダイアナの決意』や『トワイライト』などへの出演で知られ、クィアであることを公表している俳優のクリステン・スチュワート。

<ローリングストーン誌>の3月の表紙として登場したところ、その装いやポージングについて一部から批判が集まることに。寄せられたネガティブなコメントに対し、トークショーに登場したクリステンが語ったこととは――。

「Uncensored(無修正)」という見出しと共に表紙を飾ったクリステンは、素肌の上にレザーベストを羽織り、運動時のサポーターとしても使われるジョックストラップという男性向けの補助下着に右手を滑りこませているという出で立ち。

このクリエイティブが議論を呼び、同投稿のコメント欄には「かっこいい」「最高の表紙をありがとう」といった好意的な声の一方で、「不快」「表紙にするようなものじゃない」「彼女は綺麗な人でいるのが嫌になっちゃったの?」「これまで見た中で最悪の表紙」といった批判も。

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「社会が考えるジェンダーの文脈を覆すようなメッセージを送りたい」という想いから撮られたという、今回の表紙写真。トーク番組『ザ・レイト・ショー・ウィズ・スティーヴン・コルベア』に出演したクリステンは、投稿に寄せられた否定的な意見に対して次のように語っている。

「皮肉なことだと思います。雑誌の表紙に男性のアンダーヘアーが映っていることは珍しくないし、パンツに手を入れたり、ボタンを外すような性的な雰囲気を醸し出すポーズだってたくさん見てきました。女性が自らの意志のもとに性を表現していることが、性差別的な人や同性愛嫌悪的な人たちにとって煩わしいんだと思います」

司会者のスティーヴンも、「もっと露骨に性的な表紙なんていくらでもありふれているのにね」、「社会が持っている女性のセクシーさに対する固定概念とは違う表現をしているからですよね」とクリステンの意見に同意。

クリステンは、「性的なことにおいて女性が主体的に何かを求めることは許されず、むしろ男性から求められることを前提としているんだと思います。今回の写真がその“基準”とは合わないことで不快に感じる人がいるのでしょう」と締めくくっている。

また、新作映画の記者会見でも「女性が性的な表現をしたとき、それがストレートの男性向けの表現ではないというだけで不快に感じる人もいるんです。私は満足していますよ」と話していた

議論を呼んだ投稿でも、 「驚きはしないけど、この投稿でのヘイトコメントの数々には残念に思う。彼女が表現したいように表現してほしいし、そんな機会をつくったローリングストーン誌は最高」、「男性が同じようなポーズをするのは良いけど、女性がしてはいけないってこと?」など、クリステンに共感するコメントも寄せられている。