12月4日にロンドンで開催された「ファッション・アワード2023」。イギリスのファッション業界の盛栄を目指し、ファッション界の革命児やクリエイティビティを祝福する同アワードの一部門をサム・スミスが受賞。その受賞内容や、サム・スミスが評価された理由をお届けします。
イメージが壊れるのではと不安だった過去も
数々のヒット曲を持つ世界的アーティストである、サム・スミス。今年行われた「第65回グラミー賞」では楽曲『アンホーリー』が評価され、キム・ペトラスと共に最優秀ポップデュオ／グループ・パフォーマンス賞を受賞している。
レッドカーペットやステージ上での衣装や着こなしで度々注目を集めるサム・スミス。一方で、2022年に公開された＜GQ＞のインタビューでは、デビューから5年間は自分らしい衣装が着られず「男装をさせられている女性のような気分だった」と、明かしている。その状態には退屈していたものの、「実験的な装いをすることでイメージが壊れるのではないか」と不安に思うこともあったという。
そんな数年を過ごし、現在では自分らしい着こなしを様々なイベントや舞台で見せてくれているサム・スミス。その在り方が評価され、エンタメ業界の人物で今年ファッション界やカルチャー全般に影響を与え、革命を起こしてきた人物を祝福する「カルチャーイノベーター賞」を受賞。
レッドカーペットでは、「アンドレアス・クロンターラー フォー ヴィヴィアン・ウエストウッド」の黒のカスタムメイドジャケットに身を包み登場。
＜ピープル誌＞によれば、主宰する英国ファッション協議会のCEOは「恐れることなく、ファッションとエンターテインメントの新境地を開き、世界中の人々に自分らしくいる素晴らしさを伝えた」とサムを絶賛。
「自由ほど着心地のいい服はない」
受賞スピーチで感謝を述べたサムは、さらに「自由に生きる」ことについての自身の考えを発信。
「数年前から有意義でクリエイティブな旅をサポートしてくれた人たちにこの賞を捧げたいと思います。そして、ティーンの頃の自分と再び繋がれるようにサポートしてくれた人たち、また目立つことへの勇気を取り戻す手伝いをしてくれた人たちへも」
「苦しんでいる人に伝えたいことは、なりたいと思う全ての自分になって、ということ。世界のどこにも、“自由”ほどあなたに似合って、着心地のいい服はないのですから」
サム・スミスが2023年に見せたファッション8選
