数々の賞を受賞し、世界中の人々を魅了してきたビリー・アイリッシュ(21歳)。先日自身のセクシュアリティについて報道され、その後Instagramのフォロワーが10万以上も減ったことが明らかになっている。

女性に惹かれているとコメント

2023年11月13日に掲載された<Variety>のカバーストーリーの中で、「人間としても肉体的にも女性に惹かれている」と語ったビリー。さらに自身を表す代名詞は「she/her」だと認識しているものの、“女性”だと感じたことは一度もないともコメントしている。

その後ビリーは、12月2日に開催された<Variety>のイベント「ヒットメーカーズ・ブランチ」に出席。同メディアでのコメントについて「カミングアウトをするつもりだった? 」と尋ねられ、このように語った。

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「(“カミングアウト”をしたつもりは)なかった。明確でしょって思っていたんだ。みんなが知らないとは思わなかった」

ビリーはカミングアウトの必要性に疑問を感じていることも明らかにし、「なぜ私たちはただ存在することができないの、という感じ。長いことこう生きてきたけど、ただ口にしなかっただけ」とコメント。報道をみて“カミングアウトをしたことになったんだ”と実感したと語っている。

これまでに「wish u were gay」をリリースしたり、女友達と楽しむ姿を映した「Lost Cause」のMVのプロモーションとしてInstagramのキャプションに“I love girl”と綴ったりと、クィアベイティング(性的マイノリティではないのにそう振る舞ってLGBTQ+コミュニティの支持を得たり、利益につなげたりすること)だと多くの批判を受けてきたことも事実としてある。

2023年12月7日時点で、ビリーは自身のセクシャリティについてラベリング(人の属性や特性に“社会的に”言葉をつけること)をしていないものの、動画をみたファンからは「知っていたよ、安心して」「話してくれてうれしい」といったコメントも寄せられた。

インタビュー直後からフォロワーが減少

今回、自身のセクシャリティについて大々的に報道されたビリー。その直後からInstagramのフォロワーが減少し、<Daily Mail>によるとインタビューの翌日には、7万5,000以上のフォロワーを失ったという。そして12月4日には、新たに5万近くものフォロワーが減ったと報じている。

そしてYoutubeなどでは、LGBTQ+のコンテンツを発信しているインフルエンサーなどがそれに反応。自身のセクシャリティついて語ったことによってフォロワーが減少するのは、おかしなことだという声などがあがっている。

「ほっといてほしい」

<Variety>のイベント「ヒットメーカーズ・ブランチ」に出席した翌日、ビリーは自身のInstagramで同メディアのインタビューはアウティング(他人の性のあり方を本人の同意なく第三者に暴露する行為)だったと投稿し、自身の意向を表明している。

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「<Variety>、賞をくれて、そして午前11時のレッドカーペットでほかの大事な話をする代わりに、アウティングをしてくれてありがとう。私は男の子も女の子も好き。だからほっといて。ぜひ『what was i made for』をストリーミングしてみてください」

ビリーは今回、自身について語る上で恋愛的な惹かれについて触れている形となったものの、セクシュアリティについて名称をもって語っているわけではない。本人の意向を尊重し、不必要な憶測や身勝手なラベリングをせずに、今後のビリーの活躍を見守っていきたい。