映画『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』シリーズの出演などで知られる、俳優や映画プロデューサーとしても活躍するダコタ・ジョンソン。以前からうつ病であることを公表していたダコタは、うつ病の研究を支援する団体によるイベントに登壇し、自身の経験についてスピーチを実施。

Hope For Depression Research Foundation」が開催した、今年で17回目となるセミナーの本年度のテーマは「復活力:人生の最大のチャレンジからさらに強くなり浮上する」。そこで10代の頃からうつ病と向き合っているというダコタ・ジョンソンが、うつ病について啓発し、支援活動をしていることから表彰されることに。

コロナ禍である2020年の<マリ・クレール>に公開されたインタビューでは、14~15歳の頃からうつ病を患っており、現在でも頻繁にセラピーに通っていることを明かしていたダコタ。現在でも、世界情勢が気になって眠れない夜が続いたり、ネガティブなことばかり考えてしまうこともあるという。

hope for depression research foundation's 17th annual hope luncheon
Sean Zanni//Getty Images

11月14日に「Hope For Depression Research Foundation」によるイベントに登壇したダコタは、「少しでも同じように苦しんでいる人の助けになれば…」と、長年の経験から辿りついたという彼女なりのうつ病との向き合い方についてスピーチ。

「私が公の場でうつ病や不安症について語るとき、ジョークを交えて話すことが多いと思います。それは、私にとってはユーモアのフィルターを通すことで症状と向き合いやすくなるからだと思っています。笑いによって痛みや不安から気を逸らすという技は、これまでの人生でも役に立ってきました。笑っていないと、泣き出してしまう時もありますしね」
「うつ病について私が気づいた最も重要なことの一つは、すぐに答えが見つからなくても大丈夫だということ。すぐに治るものではないかもしれないけれど、それでもいいんだと思えるようになりました」

若くしてうつ病を患い、これまでにも様々な治療法を試してきたというダコタ。生涯にわたって受けつづけたいとも話しているセラピー(カウンセリング)のほか、日ごろからも瞑想を取り入れたり、心理学のオンラインコースを受けて学術的にも学んでいるという。