いわゆる「ネポティズム(縁故主義)」のおかげで有名になった、セレブの子どもたちを意味する「ネポベイビー」は、昨年末からトレンド入りしている言葉。

2017年にランウェイデビューを果たしてからファッションウィークの常連になり、「セリーヌ」のミューズも務めるカイア・ガーバーも、自身がネポベイビーであることを知っています。ただ、その言葉のネガティブな意味合いに屈するつもりはないもよう。

アイコニックなスーパーモデルとして知られるシンディ・クロフォードを母に、元モデルで実業家のランディ・ガーバーを父にもつ彼女。そんな両親のおかげでスポットライトを浴びるようになったと言われることについて、カイアはUS版<エル>のインタビューで次のように語っています。

「私に特権が与えられているということは否定しません。――本当に多くの情報源があり、素晴らしいアドバイスをくれる人たちがいるという事実だけをみても、私はとても幸運だと思います」
「母はいつも、『もしシャネルの広告モデルの契約を取りつけられるなら、あなたのためではなく私自身のためにする』と冗談を言っていました。でもその一方で、いま一緒に仕事をしている人たちを含め、私は常に母を通じて、素晴らしい人たちと出会ってきました」
the fashion awards 2018 in partnership with swarovski red carpet arrivals
Jeff Spicer/BFC//Getty Images
左から、父ランディ・ガーバー、母シンディ・クロフォード、カイア本人、弟プレスリー・ガーバー。2018年撮影。

一方で、こうしてモデルとして働き始めることへの後押しになったのは、名前が知られた家族のおかげであると認めつつ、キャリアを築き始めた俳優業については、必ずしも同じではないと考えているもよう。

「演技は本当に別のもの。どんなアーティストも、他人の子どものために自らのビジョンを犠牲になどしません。芸術はそんなふうに作られるものではないですし、その芸術こそ私が関心を抱いていることなんです」
「それに、イライラする人や一緒に仕事をしにくい人、親切ではない人と働きたい人はいないでしょう。確かにネポティズムはまん延しているけれど、(ネポベイビーが)実際に世間で言われるような人たちなら、もっと大勢いるはずだと思います」

カイアは、ブラッド・ピットやマーゴット・ロビー、トビー・マグワイア、オリビア・ワイルドらが出演する映画『バビロン』のほか、エマ・セリグマン監督の『Bottoms(原題)』、ローラ・ダーン、クリステン・ウィグ、キャロル・バーネットが出演するアップルTV+の新シリーズ、『Mrs. American Pie(原題)』にも出演しています。

From: Harper's BAZAAR JP