まずは爪の構造について学んでいこう。「キューティクルとは、爪床にくっついている白い薄片状の皮膚のことです。爪甲は皮膚の端で、その下に甘皮があります」とガースタイン氏は言う。「キューティクル(cuticle)」と「甘皮(eponychium)」は、どちらも同じ意味で使用されることが多いため、混乱するかもしれない。
多くの場合、甘皮はキューティクルとして認識されているが、各パーツのケア方法には大きな違いがある。キューティクルが長くなったら押し戻し、ぶら下がっている角質を取り除きたいと思う一方で、甘皮は絶対に切ってはいけないとガースタイン氏は言う。
甘皮は、皮膚が細菌やその他の病原体を体外に排除するために存在するため、「甘皮を切ってしまうと爪甲が開いて皮膚がはがれてしまい、感染症を引き起こす可能性があります」とガースタイン氏。
不適切な爪の成長から形成される角質(ささくれ)は、甘皮を開くため引っ張ってはいけない。甘皮を切ったり引っ張ったりすると痛みを感じ、血が出る場合もある。「つまり、キューティクルを超えて切ってしまったことになります。もし切ってしまった場合は、傷口と同じく水で洗い流し、感染を防ぐために化膿止めの軟膏を塗って、包帯で巻いてください」とガースタイン氏は説明しました。