話題となるネイルトレンドを次々に生み出す「トレンドセッター」といえば、モデルのヘイリー・ビーバーは外せません。彼女のネイルでまず人気となったのは、「グレイズド・ドーナツ・ネイル」。ドーナツのアイシングのようなツヤ感が特徴的な、輝きを放ちながらも控えめなデザインがトレンドに。
ヘイリーはその後もさまざまなネイルアートを披露してきましたが、今は「べっ甲ネイル」に夢中のよう！
ヘイリーのネイルは、彼女のシグネチャーであるクロームネイル（こするとキラキラになる粉を塗ったデザイン）から、チョコレートのようなリッチな色合い、細長いグラフィックデザイン、そして超光沢仕上げのべっ甲ネイルへとシフト。クラシックな秋の定番に、新鮮な魅力をもたらしています。
そして、世界中のサロンから注目されるネイルアートの発信者としても話題のヘイリーの影響で、べっ甲ネイルが再びトレンドに！ ここでは、べっ甲ネイルを自宅で再現する方法やべっ甲ネイルの最新トレンドをご紹介します。
べっ甲ネイルとは？
「べっ甲ネイルは、毎年秋になると登場するクラシックなネイルアートです」と語るのは、ロンドン在住のネイリストで「ネイルズ・バイ・メッツ」の創設者であるメッタ・フランシスさん。
キャラメル、ブラウン、ブラックの色合いによるまだら模様が特徴のべっ甲ネイルは、微妙に異なるデザインのオリジナリティが魅力。夏の鮮やかなネイルと冬のダークで大胆な色合いの中間色でもあり、秋の装いをアップグレードするのにもぴったり！
真夏に大活躍した派手なネオンカラーのフレンチネイルと、至るところで見られる「クワイエット・ラグジュアリー」のトレンドの中間に位置するため、控えめでバリエーション豊富な色調とマイクロネイルが、指先とルックを格上げてくれます。
今秋のトレンドカラー「ブラウン」にぴったり
英国のネイルサロン「タウンハウス」でクリエイティブ・ディレクターを務めるファニタ・フーバー＝ミレーさんは、以下のように話します。
「べっ甲ネイルアートは、爪にユニークな模様を加えて秋らしさを演出するため、今シーズンのトレンドカラーであるリッチなブラウンを、楽しく遊び心のあるスタイルで取り入れることができます」
ダークカラーは秋の定番ですが、べっ甲柄はクラシックな単色よりも少し遊び心があり、派手すぎたり明るすぎることもありません。また、フランシスさんも以下のように加えます。
「従来のべっ甲柄で使われるブラウンやディープチョコレートなどの色合いは、温かみがあって、心地よく映ります。そのため、こうしたニュートラルなカラーのべっ甲ネイルを取り入れれば、秋冬のルックを瞬時に引き立てることができるのです。普段着には、強すぎず、けれども少し気の利いたべっ甲ネイルがおすすめです」
今シーズンおすすめのべっ甲ネイル
今シーズンは、このトレンドの新しい試みが目白押しですが、まずはチョコレートネイルに挑戦してみて。
「今シーズンはチョコレートカラーの人気がますます高まっており、ワインレッドやダークチェリーの色合いに代わる素晴らしい選択肢となっています。短くてナチュラルな爪には、光沢のあるチョコレートカラーがとてもシックに見えますし、ヌード系の色味のチョコレートカラーをプラスすることでより美しく仕上げてくれます」
このトレンドを取り入れる方法のひとつは、ディープチョコレートとべっ甲を組み合わせるミスマッチスネイル。また、ミニマルなマイクロフレンチをアレンジしたべっ甲のチップもおすすめです。
もう少しソフトなべっ甲がお好みなら、同じく最近流行している淡いキャラメル色で、水彩画のような美しさを演出してみましょう。
べっ甲ネイルを自宅で再現する方法
べっ甲ネイルの利点は、見た目とは裏腹に自分でとても簡単に再現できること。一見複雑そうなデザインに見えますが、ジェルカラーと専門家のアドバイスがあればネイルアート初心者でもべっ甲柄をマスターできるので、ぜひトライしてみて。
フランシスさんは、セルフネイルをするときのポイントを説明。
「自宅でべっ甲ネイルを作るときは、レイヤーにして深みを出すのがポイントです」
「ホイルやパレットを使い、ネイルカインドの「ラヴァラブ」のようなバーントオレンジの色合いを少量だけ透明のネイルと混ぜて、ゼリーのようなシアーなネイルを作ります」
「まずは一度塗りして、それからデザインを作り上げていきます。次に、キュアバザーの「モカ」または似た色のネイルを使用してゼリーブラウンのネイルを作り、ヘアピンの先を使ってランダムに点をつけていきます。乾いたら、その上からゼリーオレンジの色を薄く塗りましょう」
「その後、少し濃い目のゼリーブラウンのネイルを作り、爪に点で塗っていきます。その点の一部にくすんだブラウンを塗って深みを出し、CNDの「バイナラクス」のような光沢感とふくらみのある速乾性のトップコートを重ねて、デザインを滑らかにします」
フランシスさんによると、さらに派手にしたいときは、ちょっとしたアレンジを加えるのもおすすめ。
「主張したい気分なら、ゴールドのネイルホイルをレイヤーの中に加えて深みを出したり、クラシックなブラウンのべっ甲をパープルやブルーなど、より遊び心のある色合いに変えてみたりしましょう」
Courtesy of Hailey Bieber, Chars Gel Nails, My Dumb Nails, The Hot Blend via Instagram
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