多くの女性が肌悩みの一つとして挙げる「毛穴の開き」や「毛穴の詰まり」。気になりだしたが最後、他の人の肌と比べて自信を失ってしまうことも…。
「毛穴の大きさは生まれ持ったものだし、どうすることもできないんじゃ…」と諦めている人に朗報。皮膚科医によれば、肌の状態によるものの「正しいケアを施すことで毛穴を引き締めることは可能」とのこと。
そこで、医師が勧める4つの毛穴改善法を＜マリ・クレール＞からお届けします。
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毛穴のつまりには「AHA」と「BHA」
顔に“酸”をぬるなんて想像するとちょっとこわいけど、アンチエイジングのスキンケアに使われるAHA（アルファヒドロキシ酸）とBHA（ベーターヒドロキシ酸）という酸は、毛穴のつまりの改善に効果があるのだそう。
「AHAとBHAは、細胞レベルに働きかけて毛穴のつまりを取り除き、肌をきれいにしてくれる作用が期待できるものなのです」と言うのは、ニューヨーク市にある「マウント・サイナイ病院」で皮フ科の美容・臨床研究ディレクターを務めるジョシュア・ザイクナー博士。毛穴に詰まったしつこい皮脂の処理には、酸の力が有効なのだとか。
AHAは皮フの表面の角質に作用し、肌を明るくなめらかにしてくれる働きがあるもの。BHAは肌により深く浸透し、毛穴に詰まったニキビのような老廃物を根こそぎ除去する作用があるのだそう。
レチノールの力も借りて！
皮膚科医で吹き出物の専門家モナ・ゴハラ氏も推奨するように、皮膚に染みこんですぐに細胞の再生活動を活性化するレチノール（ビタミンA誘導体）は毛穴を引き締める強い味方。 また、皮脂の分泌を抑えることで肌をよりなめらかにし、吹き出物やニキビ、毛穴詰まりのケアにもなるよう。
レチノールを含むスキンケアを使うと、はじめのうちは刺激による乾燥や肌あれといった症状が出ることもあるため、刺激の少ないものを一晩おきに使うことから始めてみて！
えんどう豆サイズの一滴を、清潔で乾いた肌全体に塗布し、浸透するまで5分おきます。その後、保湿剤を塗ることも忘れずに。また、AHAやBHAが配合されたケア製品は、レチノールを塗らない日に使うようにしましょう。
ひどい乾燥肌や敏感肌、赤みを帯びやすい肌の場合は、はじめの1週間は週1回、2週目に週2回、3週目に週3回など、肌の状態を見ながら少しずつ使用頻度を増やしていくことが大切。刺激を感じなくなってから、一晩おきに継続使用するのが安心です。
常に日焼け止めを！
「日差しが強くないのに日焼け止めをつけるのは抵抗がある」という人も、毛穴のため…と思えば頑張れるかも？
「日焼けによって弾力性を保つコラーゲンを破壊してしまうので、繰り返し太陽にさらされることは、毛穴のたるみにつながります。そうならないためには、毎朝少なくともSPF30の日焼け止めファンデーションをぬるのがおすすめ。SPF 15では、皮膚へのダメージを十分にカットできるとはいえません」と話してくれたのは、ニューヨークにある「シュバイゲル皮フ科」のレイチェル・ナザリアン医師。
レーザー治療
ナザリアン医師によると、「レーザー治療も、毛穴のつまりの改善に効果をもたらす方法のひとつです」とのこと。
ナザリアン医師のおすすめは、「皮フにレーザーをあてて微細な穴をあけ、深いニキビやでこぼこの毛穴を再形成する」ことを目的としたレーザー治療法である「ジェネシス」。
ジェネシスは皮膚のもっとも深い層を刺激し、痛みを少なく抑えつつ、肌をなめらかにしてふっくらさせる作用があるのだとか。従来のレーザー施術と比較して、侵襲性も低いのだそう。
ジェネシスによって、レチノール、日焼け止め、AHA／BHA酸すべてを使用する場合と同様の結果を短期間で手にいれることも可能なものの、1回につき300ドル（約32万円）と費用はそれなり。最低3回の照射が必要とされるため、最終的にはその3倍かかる計算に…。
毛穴へのアプローチ方法は様々だけれど、何が一番自分の肌に合っているかは個人で判断するのは難しいもの。まずは皮膚科で相談をするところから始めてみて！
※この翻訳は、抄訳です。
Translation：西山佑（Office Miyazaki Inc.）
