東京五輪まであと2年半。テレビでアスリートを見ると、その無駄のない肉体美にうっとりしてしまうことが多いはず。アスリートにとってはカラダのコンディションこそが最大の武器。そして、彼らのハードなトレーニングを支えているのが"食事"。五輪アスリートともなると、地球上で1番健康であることが求められる職業。そんなアスリートの食生活のルールから、私たちも学ぶことがあるかもしれません。

そこでコスモポリタン イギリス版が、ロンドン五輪やリオ五輪に出場し、その美貌で注目を集めるイギリスの陸上・七種競技選手、カタリーナ・ジョンソン・トンプソンに、食生活の秘密について聞いてきました。彼女の1日の食生活に密着して分かった、アスリートの食事メニューで押さえるべき8つのポイントとは…?

1. たんぱく質でエネルギー補給

カタリーナの朝ごはんは、スムージーか卵のせトーストが定番。

「時間がない朝は、オートミールにプロテインパウダー、冷凍フルーツ、牛乳を入れたシェイクを作るわ」と教えてくれた彼女は卵が大好きだそうで、トレーニング前に時間がある時は、トーストに卵をのせた朝ごはんがお気に入りとのこと。では、オートミールと卵トーストに共通していることは? 答えはどちらも"たんぱく質が豊富"という点。「アスリートにはたくさんのたんぱく質が必要なの。1日70グラムのたんぱく質を摂ることを目安にして、食事メニューを考えているわ」とカタリーナ。アスリートはパフォーマンスを上げるためにエネルギー源が必要なんですね。

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2. 炭水化物も食べる

カタリーナは現在フランスで、週に6日トレーニングを行なっているそう。フランスと言えばパンが有名だけど、アスリートにとって炭水化物はNGなのでは?と思ったら大間違い。「ランチは手軽にサンドウィッチにすることが多いわ。特にハムとチーズサンドが大好き」。短距離選手の中には炭水化物を摂らない人もいるそうだけど、カタリーナは絶対に食べる派。

「週に6日はトレーニングをしているし、日によっては1日に2回練習があるから、炭水化物を抜くことは出来ないの。私は何事も"ほどほど"が大事だと思う。これさえ食べればいい、食べなければいい、ということじゃなくて、基本の食品群をバランスよく食べることが大切だと思っているわ」

3. 正しい間食の取り方をする

さらに朗報が! カタリーナいわく、間食もOKとのこと。ただその内容と食べ方には注意が必要。「トレーニングを始める前と終った後にスナックを食べるようにしているの。特にハードな日は、バナナやシリアルを食べることもあるわ。トレーニング後の筋肉の修復にはたんぱく質が効果的だから、プロテインシェイク、プロテインバー、りんごにピーナッツバターをつけて食べたりするの」。トレーニングだけではなく、たんぱく質をはじめとする栄養摂取や運動後の休養をバランスよく管理することがポイントみたい。

4. ビタミンが大事

カタリーナは、オレンジ味のビタミン剤を毎日スパークリングウォーターと一緒に飲むのが日課だそう。「風邪予防にもなるし、毎日ベストな状態で過ごしたいから! 今年はほとんど体調を壊していないから、効果があると信じているわ」。

5. カロリー計算は無意味

「カロリーなんて意味ないわ」と、自身の食生活について振り返りながら言い切るカタリーナ。彼女の食生活において大事なのは"重さ"。何グラムの炭水化物とたんぱく質を摂ったかを意識した方が、栄養バランスのとれた食事になるそう。

6. 難しい手料理はしなくていい

料理はシンプルでいいと断言するカタリーナ。「私は料理が下手で、唯一作れるのはチキン。ライスかヌードルと一緒に、サイドにはブロッコリーやにんじんなど野菜を2つ添えるだけ」。

7. バランスが全て

今回の話の中で、これが1番のポイントかも。ストイックに見えるアスリートだけど、甘いものやおやつが大好きで、全く食べないわけじゃないそう。「私はポテトチップスが大好物なの」と告白したカタリーナ。「ドリトスにもやみつきになっちゃう。オフシーズンになるまでは我慢するようにしてるけど、たまに無性に食べたくなる時があるの」。

カタリーナにとって食生活は、こういったお菓子への欲望も含めて、バランスが全て。「何かを完全に食生活から省くことは不可能だと思う。我慢すると、耐えきれなくなって逆に目に入ったものを全部食べちゃったり…食に対する欲求ってそれだけスゴイものだから」。

8. トレーニング直後に食べること

カタリーナは食事の時間を正確に決めているわけではないけど、トレーニングをした後に食べることは徹底しているそう。「トレーニングの30分後に食べることを理想としているの。疲れたカラダに栄養をしっかりと補給してあげると、疲労回復にも効果的だから」。

カタリーナのように、ひたすらストイックに自分を追い込むのではなく、常にバランスのとれた食生活を意識することが、理想のカラダづくりに導いてくれるのかも。

※この翻訳は抄訳です。

Translation:Maiko Izumina

COSMOPOLITAN UK