親友がどれだけ相談にのってくれたとしても、やっぱり時には専門家のアドバイスが欲しい!と思うことはありませんか? そこで、コスモポリタン フィリピン版が、恋愛小説家であり恋愛コーチとしても活躍するアイリーン・サントスさんを迎え、世の女性たちの切実な恋愛における疑問をぶつけてみました!

1."20代~30代半ばになって、恋人ができたことがない場合。自分に何か問題があるのでしょうか?"

「まず、自分に問題があるとは決して思わないでください。次に、この質問をしてくれた女の子たちに逆に聞きたいのは、『本当に恋愛したいと思っていますか?』ということ。もしイエスなら、そのために今何をしていますか? 例えば、仕事探しをしている時に自分がしなければならないことは何ですか? ただじっと待っていれば空から内定が降ってくるわけではありませんよね。恋愛も同じです。まず自分に『私はどんな努力をしているだろうか』と聞いてみてください。恋愛をしたいなら、自分からどんどん出て行って、出会いを求めていかなければ!

でもその前に、自分をよく知ることも大切です。恋愛関係とは、つまり相手をよく知っていくプロセスです。もし相手があなたに興味を持ってくれても、自分のことを自分自身がよく分かっていないような状況では、その先へ進むのも難しいでしょう。

私が"ニューガールフレンド・シンドローム"と呼んでいるものなんですけど、残念ながら現代の女の子たちにとって、"好きな彼のクローンのように、価値観を合わせること"が、理想の恋愛像になりつつあります。

どういうことかと言うと、ある男性がある女性の性格を好きになって、2人は付き合い始めたとします。すると途端に彼女は、彼のクローンのようになってしまい、自分のことなどそっちのけで彼ばかりに尽くし、彼の趣味や彼の友達が自分のすべてになっていく…。そうすると彼の方は、『僕が好きになった彼女はどこへ行ってしまったのだろうか? 僕の趣味に何でも合わせてくる彼女の本質を、僕はどうやったら知ることができるのだろうか?』と思うようになってしまうのです。要するに、自分を見失ってしまってはダメだということです

2."運命の相手に出会うことができれば、不完全な気持ちは消えますか?"

「人間関係というのは、2人のまったく違った人間同士によって築き上げられていくものです。従って、片割れと片割れが出会って、2人が一緒になって初めて1つになるといった概念に、私はあまり賛成しません。あなたを完全にするのは、あくまであなた自身。そうして2人の完全な人同士が基盤となり、共に強い関係を築いていくのです。自分の不完全さを補うために人に頼るのは、違うのではないかと思います」

3."運命の相手に出会うまで「忍耐強く待つ」のは、本当に正しい?"

「高校生や大学生ならそういう考え方もありでしょう。でも、社会人として働いていて、キャリアも収入もある人にとっては、それはNGおとぎ話のように塔の上で1人待っていれば、白馬の王子様があなたを探しに来てくれるというのは現実にはあり得ません! 先ほども言ったように、自分の努力なしに幸福が降ってくるなんて甘い話はそうそうないんです。

人生における最も大切なものを得るためには、必ず努力が必要になります。良い仕事に就きたいのなら、企業があなたをヘッドハンティングできるように、自分が現在フリーであることをアピールする必要があります。別に、男の人を必死に追いかけ回せと言っているわけではありません。でもあなたがフリーであることは知らせてあげなければなりません。言わばマーケティングのようなものです。相手があなたを魅力的だと感じれば、自然と惹かれていくでしょうし、あなたのことをもっと知りたいと言ってくるでしょう」

4."でも、必死だとは思われたくないんです…"

「もちろん。ただ座って待っているだけでもダメですし、かと言って現れた男の人に誰彼構わず飛びつくのも違います。本当にあなたに合ったぴったりの相手が、あなたを見つけてくれるように努力しなければいけません。捕まえにくい女性であることは悪いことではありません。むしろ良くないのは、話しかけにくい、好きになりにくい、恋に落ちにくい女性であることです

5."同い年の友達が続々と結婚していく中、私はまだまだ結婚とは縁遠いです。そんな自分に焦るべきですか?"

「質問1の回答を読み返してみてください。結婚したいと思っていないなら、焦る必要はまったくありません。でも結婚したいと思っているなら、今そのためにどんな努力をしていますか? ただそれだけのことです」

6."相手が自分を恋愛対象として見ているのか、ただの友達として見ているのか、分からない時はどうやって判断すればいいですか?"

「もし相手があなたに興味を持っているのに行動に移す気配がないのなら、それはあなた自身の問題ではないはず。向こうが何もしないのは向こうの問題なので、行動に移してくるまでわざわざあなたが思い煩う必要はありません。むしろあなたが気にすべきなのは、好意をちゃんと表明してきた男性に対して、どう対応するか。相手がどうであれ、あなたはただただ魅力的な自分であり続けることが一番大事なのです」

7."相手が自分に好意を抱いてくれていると感じた時に、自分から声をかける(誘う)のはあり?"

「ありですが、今後の2人の関係において、それがパターン化していってしまう可能性があることも念頭に置いておくように。これまで私がカウンセリングを担当した女性たちの中で、自分から先に声をかけて誘ったという人たちは、大抵は問題なく関係が始まっています。男性の方も喜んでOKしていました。でも交際が進んでいく中で、だんだんと女性たちは、いつも自分がイニシアチブを取らなければならなくなっていることに気づき始めるんです。男性側は常にリーダーシップを取ってくれるパートナーに慣れてしまい、ついにはプロポーズまで女性側がリードする羽目に…。こういった関係の多くは、最終的に頼りない男性に女性が幻滅して終わっていくことが多いです。

好意を持っていることを自分からアピールするのは悪いことではありません。しかし初デートへのお誘いとなると、最初に誘った側がその後の関係におけるリーダーシップの鍵を握っていくことになります。なので、リーダーシップのある頼もしい男性を求めるのなら、まずは向こうから誘ってくれるような流れを作るのが一番でしょう」

この翻訳は、抄訳です。

Translation: 名和友梨香

COSMOPOLITAN PH