そろそろ新学年がスタートするアメリカ。勉強だらけの日常へ戻ることを憂鬱に思う人もいれば、大学への進学を控え、新たな出会いや機会に期待を膨らませる人もいる時期だ。そんな新たな季節に、とある女の子に起こったまるで映画のような奇跡のストーリーをお届け。

物語の主人公となったのは、ジョージア州に住む18歳のMykehia Curry。大学へ進学するべく学生ローンに申しこんでいた彼女は、そこから学費と寮費はまかなえたものの、一人暮らしでの必需品を購入するまでの余裕はなかったんだそう。Mykehiaの母には障がいがあり、生活はいつも苦しく、家族で大学へ進学できた人は一人もいなかった。そんな環境から脱却すべく、彼女は藁をもつかむ思いで神様への手紙をしたため、風船につないで空へと放つことに。

これはxの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。
「神様、大学へ行きたいので助けてください。拾った人は電話をください」と書かれた、実際の手紙。

CNN>にMykehiaは手紙のことをこう話している。

「『お願い神様、大学で必要なものを買うのを手伝ってください』、と手紙を書きました。それから、『アーメン、神を愛しています』と言い、自分の名前と電話番号を書いたんです」

その手紙を、おばあちゃんの誕生日パーティで使った風船につないで飛ばすことに。

「手紙を書いた理由は、ただ神様と繋がりたかったから。風船がどこまで飛ぶかなんて検討もつきませんでしたし、拾ってもらえたとしても捨てられてしまうのが関の山だと思っていました」

ところが、この風船を手にしたのは24キロほど離れたところにいた牧師。彼は当時の状況をこう振り返っている。

「何か光っているものが浮いているのが見えました。近づいたら手紙が結ばれているのが分かり、手に取りました。その風船は一晩中飛んで、私の手の中に落ちてきたのです」

運命を感じた彼は、教会のメンバーと協力し、彼女が必要としていた羽毛布団や冷蔵庫をプレゼント。ひとまずこれで、彼女は安心して大学生活を送れることになりそうだ。今後も助けてくれた牧師と連絡を取り合うことを決めたというMykehia。まさに、事実は小説よりも奇なり! 新たな希望を胸に、きっと彼女は大学生活を謳歌してくれることだろう。