英ウェスト・ミッドランズ州にあるスタウアブリッジ・ジャンクション駅で、3年前からボランティアスタッフとして働き始めた猫が、このたび正式に“ネズミ捕り主任”に任命されたというニュースを<METRO>や<Daily Mail>が報じています。

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その猫の名は、ジョージ(6歳)。駅長のシモーヌ・カーターさんによると、ジョージはある頃から駅周辺に現れるようになり、職員のイアン・トムリンソンさん(66歳)が、彼を切符売り場に連れて来たのが始まりだったのだとか。

当初イアンさんは、ジョージを飼い主の元に返そうとしましたが、当人から「海外に移住するため、代わりに飼ってくれないか」と言われ、駅に連れて帰ることにしたそう。

そしてこの日から、切符売り場の事務室がジョージの家になりました。

カーターさんいわく、この頃にはすでに「イアンとジョージの間には、特別な絆が芽生えていた」とのこと。

事務室内にはジョージのためのベッドが設置され、毎日職員たちから美味しいご飯やおやつを貰う日々。一方ジョージも、駅構内のネズミを捕まえては、職員へのプレゼントとして持ち帰って来るようになりました。

こうして3年間、ネズミ捕りに尽力したジョージの功績が讃えられ、正式な肩書きが与えられることになったのです。

しかし、ジョージが築き上げた功績は、これだけではありません。毎日駅で懸命に働くジョージは、瞬く間に現地で人気者となり、彼へのプレゼントを持って挨拶に来てくれる利用客が増えたそう。

さらに、ジョージ専用のTwitterを開設してからは、世界中から彼へのプレゼントが届くように! ジョージだけでは食べきれないため、カーターさんはこれらの物資を「慈善団体に寄付する予定」とのこと。

これはxの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。

また、地元の醸造所ではジョージの名前を冠したビールが製造され、その売り上げも保護猫施設などに寄付されているのだとか。

飼い主に手放されるという不運に見舞われながらも、イアンさんをはじめとする駅職員たちに愛され、地域の人々に愛され、今や世界中のファンからも愛されているジョージ。

実はイアンさんが今年いっぱいで定年を迎えるため、その後はイアンさんの家に引っ越す予定だそう。ジョージが仕事を継続するか否かは未定ですが、もうしばらくは“主任”として活躍しながら、たくさんの人に笑顔を届けてくれるはず♡