「この人になら、何でも話せるかも」と感じさせてくれるような相手に出会ったことはないでしょうか? カリフォルニア州サンタモニカで書店を経営するほか、書籍を通して人と人をつなぎ、人間関係の深化を目指すジビー・メディア社のCEO(最高経営責任者)であるジビー・オーウェンズさんも、自分自身がそんな人物だと自負しているそう。
著述家で編集者、ポッドキャスト番組のホストでもある彼女は、人の話を聞くことに「飽きることはない」と言います。誰かと話をするときは、まず相手に「あなたにとても関心を持っています」「もっと知りたいと思っています」という姿勢を示すことが大切。
ここでは、有意義な会話をするために、オーウェンズさんが日頃から心がけている15のヒントを紹介。「話をよく聞いてくれる人」を目指してみて!
1. 「視線」には大きな力がある
部屋の中のあちこちを見渡したり、時間を気にするように時計を見るのも控えた方が良いでしょう。携帯電話に連絡がくるなどして、視線をそらす必要があるなら「ちょっとごめんなさい」と先に断っておくことが大切です。
あらゆる物事を“画面越し”に見ている現代で、だからこそ、相手の目を見て直接コミュニケーションを取ることは、驚くほど感動的なものになり得ます。人生に前向きな気持ちを与えてくれるものにさえなる、ということを覚えておいて!
2. ボディランゲージには「魔力」がある
話をしている相手、またはオンライン上で相手が映し出されている画面に向かって、身を乗り出すようにして話すこと。そうすることで相手の話がよく聞こえて、集中もできるそう。
相手が話している間は少し笑みを浮かべたり、相手の気持ちに合わせた表情を見せたりすると、「共感」していることがより伝わるでしょう。
3. 相手の話を遮らない
相手が話し終わるのを静かに待つことも重要なこと。
4. 自分から先に心を開く
乗りたい電車に乗れなかったという些細なことから、深い悲しみや苦悩などの経験についてまで、自分についての“何か”を相手に打ち明けてみてください。それはお互いに、相手に親近感を抱くことへとつながります。
ただし、計算ずくのような話し方ではなく、友人に打ち明けるときと同じように話すのがポイント。
5. 話を聞きながら、次の質問を考えない
いつでも、相手が“いま”話していることに集中すること。
6. 注意深く聞くことで、一番話したいことを引き出す
オーウェンズさんが少し前にインタビューした著者のなかに、丸暗記したような説明しかせず、その著書で伝えたいことが何なのか、話してくれない人がいたそう。
そんなときはまず、そのまま話を進めて、しばらくしてお互いがより打ち解けた雰囲気になってから「先ほどのお話ですが、もう詳しく聞かせていただけますか? 」と尋ねてみましょう。
7. 重要なのは「聞き方」
相手にとって避けたい話題のようだと感じたときには、「この件についてお話しになりたくない場合は、もちろんお気持ちを尊重します。ただ、とても興味があったため、聞かずにはいられませんでした」と説明し、配慮する姿勢を見せることが大切です。
8. 答えてくれないこともある
そんなときは深掘りしようとせず、次の話題に移る勇気も必要。拒絶の理由は、おそらくあなたのせいではないはずです。
9. 話し方や熱量、声のトーンを相手に合わせる
あなたが主導するのではなく、相手に合わせること。いくら自分が元気いっぱいなときでも、話をする相手が静かで落ち着いた人なら、少しペースを落として相手に合わせるのがベスト。
10. 「関心を持っている」ことを伝える
初対面の人と話すときには緊張していることから、少し素っ気なくなってしまうかもしれません。しかし、あなたが言葉ひとつひとつをしっかり聞いていることがわかれば、相手も力が抜けて緊張もほぐれ、話し始めてくれるはず。
11. 「お決まりの話」は話すほうも飽きてしまう
誰でも、予期していなかった会話が生まれることを期待しています。一緒に楽しい時間を過ごしたい、本当の意味での人とのつながりを持ちたいと思っているはずです。
12. 誰でも緊張する
相手の緊張を解きほぐすためには、気さくな雰囲気と温かさが何より大切。
13. 面白い話題を考えてみる
世間話をしないためには、「あなたのことを教えて。出身や育った場所は?」などと切り出してみましょう。
14. 単なる情報収集ではなく「対話」を
ただ情報を受け取るだけではなく、フィードバックやアイデアを提供することも必要。
「こうするのはどうですか? 」「その話で思い出したんですが…」「それで、どう反応したんですか? 」など、会話している相手の気持ちや経験について話し合ってみましょう。
15. 気持ちを伝えた後は、少し黙って間を置く
例えば、「それはとても大変だったでしょうね」などと言った後に、少し間を置いてみましょう。きっと相手はそのことについて、もっと話してくれるはず。
相手がくれる“情報”という贈り物を、敬意を持って受け取り、失礼にはならないように、あなた自身がした同じような経験についても話してみてください。そうすることで、お互いに相手の話をじっくり聞くチャンスを得ることができるはず。
Translation: Ryoko Kiuchi
From Oprah Daily