アメリカで行われた調査で、「幸せはお金で買えるか」という質問に対し、ミレニアル世代の72%、Z世代の67%を含め、アメリカ人の10人に6人(59%)が「はい」と回答していることが明らかに。

幸せを感じるために必要な年収などの「経済的な幸せ」について行われた同調査では、世代別で感じ方が異なることが判明したと報告されている。

幸せを感じるために必要な年収は?

金融会社「Empower」は、2,034人のアメリカの成人を対象に、“経済的な幸せ”について調査。調査で、X世代※1965年から1980年の間に生まれた人とZ世代は、年間およそ13万ドル(約1,936万円)が幸福をもたらすには必要だと考えていることが判明。

そしてミレニアル世代が一番高い経済的基準をもっており、幸せを感じるためにはほかの世代の約4倍ある52万5947ドル(約7,834万円)を超える年収が必要であることが明らかに。

年収に対してかなりの金額を得ることを願っているミレニアル世代は、純資産に関しても同様に170万ドル(約2億5,330万円)という途方もない金額を望んでいるとのこと。しかしミレニアル世代の平均の純資産は、27万5413ドル(約4,100万円)であるという。

unrecognizable woman shows a few banknotes in her purse
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日常的なささやかな贅沢を楽しみたい

同社のデータによると「幸せへのリターン」はただ求めている純資産に達することではなく、住宅費や電気代を期日通りに支払うことができる(67%)、借金のない生活ができる(65%)、日常的な贅沢を安心してできる(54%)、もち家がある(45%)といったお金のマイルストーンに取り組むことで達成されるよう。

ミレニアル世代の62%は、毎日7ドル(約1,040円)のコーヒーを飲むような“日常的な”ささやかな贅沢を気兼ねなく楽しみたいと考えているとのこと。

shot of an attractive young businesswoman standing and looking contemplative while holding a cup of coffee in her home office
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経済的な不安の一因として同誌は、全体の67%が収入がインフレーションにつり合っていないと感じていることをピックアップ。生活水準の低下や学資ローンの存在などがほかにはあげられた。

アメリカと日本の平均年収は?

Forbes>が報じたところによると、2023年のアメリカの平均年収は59,428ドル(約886万円)で、最も平均給与が高かった州は次の三州だという。

  • マサチューセッツ州(76,600ドル、約1,140万円)
  • ニューヨーク州(74,870ドル、約1,110万円)
  • カリフォルニア州(73,220ドル、約1,090万円)

マサチューセッツ州の女性の平均給与は66,536ドル(約991万円)とアメリカ国内で一番高いものの、男性の平均給与は77,636ドル(約1,156万円)と11,000ドル(約163万円)以上の格差があるよう。

一方日本では、国税庁が報告した「民間給与実態統計調査(令和4年分)」によると、1年を通じて勤務した給与所得者の1人当たりの平均給与は458万円で、男性は563万円、女性は314万円となっている。