男性用コンドームに比べて、認知度の低い女性用コンドーム。それを実際に使ってみたという女性ライターの体験談を、コスモポリタン アメリカ版から。赤裸々でリアルな感想にびっくり!

すぐにすべてが間違っているように感じたのは言うまでもなく、とにかく必要以上にキーキーした音が下半身から鳴り続けていた。

「女性用のコンドーム。過去何年にも渡り、数々の男性と関係を持ってきた私でさえ、これまで一度も使ったことがなかった。こんなに経験豊富な私の数え切れないほどのベッドパートナーは、誰1人としてそれを話題にあげなかった。正直言って、記事作りのために試してみてと編集者に言われるまでは、女性用コンドームはとっくに消え去った過去の産物だと思っていた。

でも、私が間違っていた。女性用コンドームはまだバリバリ使われていて、むしろ子どもを作る予定がなく、性感染症にもかかりたくないけれど、パートナーがラテックスゴムにアレルギーを持っているという女性にとっては、これが唯一の手段なのだそう。女性用コンドームの多くがニトリルというゴム(ラテックスよりも丈夫らしい!)でできているため、よりアソコが繊細な人の間での需要が高いのだとか。

さらに、性と健康にまつわるサービスを展開するアメリカの非営利組織<Planned parenthood>に勤めるレオラ・レイスさんによると、外陰部の表面の皮膚をより多く覆ってくれる女性用のコンドームは、皮膚感染による性感染症のリスクを軽減してくれるとのこと。加えてセックス中に外輪部がクリトリスに当たりやすいという、おまけのプラス効果もあるんだとか!

クリトリスへの摩擦は多いに超したことはない! ということで、早速試してみた。

使った商品

FC2の女性用コンドーム<Planned Parenthood>によると、女性用コンドームは伸縮性の輪が両端についた袋状のもので、ヴァギナにそれを押し込んだ後、そこに男性がペニスを挿入するんだとか。

試した場所

自分の寝室。キングサイズのベッドがあるし、うわさによるとそのコンドームは相当ビッグサイズらしく、ここなら対応できるだろうと判断。

流したBGM

全集中力を要するだろうと思い、BGMはなし。

その場のムード

若干引き気味…? 理由はよくわからないけど、女性用コンドームそのものがなんだか気持ち悪いというか。

パッケージを開けると…

まず、とにかくその大きさに驚いた。冗談抜きで、ポケットに入れて持ち運ぼうと思ったら、ジーパンのサイズを1つ大きくしないといけないんじゃないかってくらい。セックスに使わなかった場合、代わりにトートバッグとして再利用できそう(笑)。そのくらい大きい。

まずコンドームを着用してから行為に及ばなければいけないということで、私はベッドルームでしゃがみ込み、それを装着しようとした。<Planned Parenthood>の使用方法に従ってやってみたけど、それはそれは…最悪だった。まるで巨大なスーパーのビニール袋を突っ込んでいるかのよう。何度かポジション調整をしながら、最終的にはどうにか正しく着けられたと"思い込む"ことにし、ようやくセックス実験用のネズミ(夫)を呼びに行った。入って来た彼のアレを起たせて、私はベッドの上で脚を開いて仰向けになった。

そして夫とはこんな会話が…。

夫:何! そ…れ!

私:私のヴァギナのこと?

夫:いや! そうじゃなくて!

私:もういいわよ! 女性用のコンドームよ。分かってる。気持ち悪いし、ぬるぬるしてるけど、私たちはお互いフェミニストだし、早くしようってば!

夫:女性用コンドームとフェミニズムに何の関係が…?

私:これは社会的かつ政治的な戦いなのよ! で、セックスしたいの? したくないの?

夫:したい。

私(自分のヴァギナとそこにある袋を指差して):じゃあ、早く。

そうして彼はキュッと音を立てながら挿入し、私たちはセックスした。なかなか…興味深かった。なんだかすごく緩いコンドームを着用しながらしているような感覚だった。すぐに何かが間違っているように感じたのは言うまでもなく、とにかく必要以上にキーキーした音が下半身から鳴り続けていた。

例のクリトリス摩擦効果を得るために、何度かコンドームを微調整しようと試みたけど、手で押さえなければどうも上手くポジショニングができなかった。というのはまぁ仕方ないけど、私が求めていた絶頂感には残念ながら至らなかった。(ぶっちゃけ、セックスの間ずっと、本当に正しく装着できているのか疑問だったから、あらかじめ飲んでおいたピルに心の中で密かに感謝したくらい)。

夫はというと、私のヴァギナがぬるぬるで、まるでプラスチックコーティングされているかのようだったという、なんとも微妙な感想をくれた。果てた後、彼はそれを指で引っ張り出し、中身がこぼれ出ないように両端をしっかりまとめてから、横になって深いため息をついた。…私はなんだか消えたくなった。

結論

正直よくわからない。"最悪"ではなかったけど、一体あれは必要なのか…?と思わされた。ラテックス素材を使用していないコンドームだってあるし、そのほうがペニスにぴったり装着できる。また、<Planned Parenthood>の関連組織である<Family Planning Association>によると、男性用コンドームの避妊の効果が98%であるのに対して、女性用コンドームは95%で若干劣るらしい。加えて値段も高いし、とにかくかさばる(本当に巨大なんだってば!)。

とは言え、この特大ぬるぬる袋が、人によっては必要な避妊方法なわけで…。なので、興味があったら試してみるのもいいと思う。始めにも言ったように、万一ダメだったら買い物袋に代用してもいいんだから。

この翻訳は、抄訳です。

Translation:コスモポリタン編集部

COSMOPOLITAN US