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物議を醸したことも…注目を集めた「アカデミー賞」の歴代司会者7選

オスカーの歴史に残る司会者たちを名シーンとともにお届け!

世界最高峰の映画の祭典「アカデミー賞」(通称:オスカー)は、各年の優れた映画作品や製作陣、キャストたちを称える受賞式でありながら、式典をまとめて盛り上げる司会者のパフォーマンスも見どころのひとつ。
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世界最高峰の映画の祭典「アカデミー賞」(通称:オスカー)は、各年の優れた映画作品や製作陣、キャストたちを称える受賞式でありながら、式典をまとめて盛り上げる司会者のパフォーマンスも見どころのひとつ。社会情勢やハリウッドを取り巻く政治やトレンドを考慮したスピーチやジョークを披露することもあるため、司会に対する世界からの注目度も高く責任重大。

人気女優やコメディアンなど様々なセレブたちが司会を務めてきましたが、本記事では"いろいろな意味で”注目を集めた「アカデミー賞」ホストたちをご紹介!

ウーピー・ゴールドバーグ

ウーピー・ゴールドバーグ アカデミー賞
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女優でコメディエンヌ、そして歌手としても活躍するウーピー・ゴールドバーグは、1990年に「アカデミー賞 助演女優賞」を受賞した後、1994年に初めてアカデミー賞の司会に大抜擢。

ウーピーは、オスカー史上初めてのアフリカ系の司会者であったのみならず、初めての女性司会者として、歴史的快挙を果たした存在となりました。その後も1996年、2000年、そして2002年に司会を務めています。

クリス・ロック

クリス・ロック アカデミー賞 司会
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コメディアンのクリス・ロックは、2005年と2016年の2回にわたり司会に抜擢。

特に注目を集めたのは、2016年。アフリカ系の役者たちや監督などが活躍した年であったにも関わらず、ノミネートされたのはすべて白人だった事実に、アフリカ系の映画関係者たちは続々と授賞式をボイコット。

そんななかクリス・ロックは司会として「#OscarsSoWhite(オスカーは白すぎる)」のテーマで見事なジョークを披露し、白人至上主義的なハリウッドに問題提起をしました。

2022年のアカデミー賞ではプレゼンターとして登場し、脱毛症であるジェイダ・ピンケット=スミスの髪型を揶揄するジョークを言い放ち、夫であるウィル・スミスから平手打ちされる一幕も。

実は、2023年の司会者としてのオファーをもらっていたものの、2022の一件から辞退をしたということも告白しています。

ヒュー・ジャックマン

ヒュー・ジャックマン アカデミー賞 司会
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2009年に司会としてアカデミー賞の舞台を彩ったヒュー・ジャックマン。映画のみならず、ミュージカル俳優としても活躍するヒューは、歌唱力とダンススキルで、授賞式を一つのショーにする演出で観客を沸かせました。

2000年代はミュージカル映画が盛り上がった時代。ショーの中盤では映画『ドリームガールズ』に女優として出演したビヨンセや、『ハイスクール・ミュージカル』シリーズのザック・エフロンとヴァネッサ・ハジェンズ、『マンマ・ミーア』のアマンダ・セイフライドとドミニク・クーパーなどと共に、ミュージカル楽曲メドレーを披露しました。

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エレン・デジェネレス

ellen degeneres academy
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2003年から2022年まで約20年続いた国民的トークショー「エレンの部屋」のホストを務めたエレン・デジェネレス。

番組の撮影現場における人種差別や劣悪な労働環境、そしてパワハラなどの告発を受けた後、2022年に番組を終了することとなったエレンですが、2007年と2014年に「アカデミー賞」の司会として話題を呼んだ一人でもあります。

注目を集めたのは2014年の授賞式中、メリル・ストリープ、ブラッドリー・クーパー、ブラッド・ピットなどのハリウッドスターが一堂に会した「自撮り」を披露したこと。

元々は、エレンが大御所メリル・ストリープとの自撮りがうまくいかないというジョークにしようとしたところ、ジョークだと気づかなかったブラッドリー・クーパーが親切心で代わりにセルフィ―を撮ってあげることに。すると、多くのスターたちが集まってしまい、この奇跡のような一枚が出来上がったのだとか。

ソーシャルメディアの台頭が著しかった2014年に、この画像は世界に拡散され、アカデミー賞の歴史を彩る出来事となりました。

ボブ・ホープ

ボブ・ホープ アカデミー賞 司会
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現在のようにの司会が毎年入れ替わる前には、俳優でコメディアンのボブ・ホープこそが「アカデミー賞」の顔でした。

アカデミー賞が初めてテレビ放送をされた時はもちろん、1940年から1978年に至るまでアカデミー賞で計19回もの司会を経験しており、これは同アワードでの最多記録。

2003年に、100歳でこの世を去ったボブ。写真右は、1991年に妻ドロレスと共にアカデミー賞に参加した際のもの。ドロレスは2011年に、102歳で逝去しています。

ビリー・クリスタル

billy
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ボブ・ホープの次に多く司会を務めたのが、ビリー・クリスタル。

映画『恋人たちの予感』や、『モンスターズ・インク』のマイク・ワゾースキーの声を務めた俳優として知られていますが、1990年から2012年にかけて9回にわたりホストとして「アカデミー賞」を盛り上げました。

一番の見どころは、作品賞にノミネートされた映画について歌いながらパロディを繰り広げる楽しい演出で、高い視聴率を保持。

実は、2012年にはエディ・マーフィーが司会として決まっていましたが、エディを起用した当時のアカデミー賞プロデューサーであるブレット・ラトナー氏が、同性愛者差別などの問題発言のため辞任。その結果、エディも辞退せざるをえなくなり、長年の間安定感のある司会を見せ、お茶の間にも愛されていたビリー・クリスタルが再指名されたのだとか。

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ジミー・キンメル

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2017年、2018年、そして2023年の「第95回アカデミー賞」のホストを務めるのが、国民的トークショーのホストであるジミー・キンメル

2017年の「アカデミー賞」はトランプ元大統領が当選した直後に開催され、激動の時代に突入したアメリカの現状を皮肉たっぷりに笑いに変えたオープニングが高評価を得ました。

2023年の「第95回アカデミー賞」に向けた予告として、2022年に映画館への観客動員を復活させ、「映画界を救った」とされる『トップガン マーヴェリック』のパロディ動画を配信!

2023年3月12日(現地時間)に開催予定の「第95回アカデミー賞」でどんな司会をみせてくれるのか注目です。

※この翻訳は抄訳です。
Translation: ARI
redbook

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