記事に移動

撮影中の通報騒ぎも…ホラー映画『スクリーム』のトリビア12

名作ホラー映画のパロディやカメオ出演など、驚きの制作秘話もご紹介!

全部で5作品も制作されている、人気ホラー映画『スクリーム』。2023年には6作目の公開が予定されており、第1作目が公開された1996年から劣ることのない人気を証明し続けています。
そこで今回は、『スクリーム』にまつわるトリビアをご紹介。思わず見返して該当シーンを確認したくなるはず!
Shutterstock

全部で5作品も制作されている、人気ホラー映画『スクリーム』シリーズ。2023年には6作目の公開が予定されており、第1作目が公開された1996年から劣ることのない人気を証明し続けています。

そこで今回は、『スクリーム』にまつわるトリビアをご紹介。きっと見返して該当シーンを確認したくなるはず!

※本記事は、一部ネタバレを含みます。


知らなかった!人気「ホラー映画」に隠された驚きの撮影秘話15

『パワーパフガールズ』と意外な繋がりが…

scream
Everett Collection Rex/Shutterstock

映画『スクリーム』の中の殺人鬼の声は、作中の人物が変声器を通して話しているように見せていますが、実際のゴーストフェイスの声はアメリカの声優ロジャー・L・ジャクソンが録音したものでした。

ベテラン声優であるロジャーは、『スクリーム』シリーズ全5作品でゴーストフェイスの不気味な電話の声を担当しているだけでなく、そのキャリアを通じて何十本ものビデオゲーム、テレビ番組、アニメ映画に携わってきました。

ゴーストフェイスはロジャーのキャリアの中で最も有名な役どころですが、もう一つ彼が演じた有名な役に、アニメ『パワーパフガールズ』の恐るべきマッドサイエンティスト、モジョ・ジョジョが挙げられます。

タイトルが『スケアリー・ムービー』になるところだった

scary movie
Wayans Bros. Entertainment

『スクリーム』は、もともと『スケアリー・ムービー』というタイトルだったそう。ところが、1995年にマイケル・ジャクソンとジャネット・ジャクソンが歌った『Scream』という曲に影響されて、タイトルが変更されることに。

この変更は製作のかなり後期に行われたため、キャストやスタッフのグッズはすでに『スケアリー・ムービー』のタイトルでデザインされていたそう。

ウェス・クレイヴン監督は最終的にこのタイトルに賛成しましたが、DVDのコメンタリーで、当初この新しいタイトルが好きではなかったと明かしています。

撮影中の通報騒ぎ

スクリーム
DIMENSION FILMS

ゴーストフェイスに、最初の犠牲者であるケイシーが殺害される痛ましいオープニングシーンの撮影中のこと。

ドリュー・バリモアは、アクシデントとはいえ実際に何度も緊急ダイヤル(911番)に電話をかけてしまい、オペレーターは混乱。これにより、地元当局は怒り心頭。

これは映画製作スタッフが、作中で使う電話のプラグを抜き忘れていたことが原因だそう。

ドリューは911番に電話をかけ叫び、電話を切った後で再び通報し、また叫んで電話を切っていました。警察から折り返しの電話がかかってきたため、撮影現場も大混乱に陥ったそう。

ADの後に記事が続きます

有名なガレージでのシーンの撮影秘話

これはyouTubeの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。
Scream (1996) - Death by Doggie Door Scene (7/12) | Movieclips
Scream (1996) - Death by Doggie Door Scene (7/12) | Movieclips thumnail
Watch onWatch on YouTube

主人公の親友であるテイタムは、ゴーストフェイスとの口論の際にガレージの犬用ドアを通り抜けようとして動けなくなり、そのまま殺されるという不幸な最期を迎えます。

しかし、テイタムを演じたローズ・ マッゴーワンは実際はとても小柄で、このシーンを撮影している時も簡単にドアを通り抜けられたそう。

私は小柄だったので、ガレージのドアが上げられた時に、穴から落ちてしまったのです。撮影スタッフは、私のシャツに釘を打って、体が穴から通り抜けないようにしてくれました

監督への猛アプローチで役をゲットした俳優も

scream gail weathers
Dimension Films

撮影前コートニー・コックスは、強気な報道記者のゲイル・ウェザーズ役を演じたい、とウェス・クレイヴン監督に対して強くアピール。

当時コートニーは、NBCの人気ドラマ『フレンズ』で心優しモニカ・ゲラーを演じていました。だからこそ、よりエッジの効いた役柄に挑戦し、強気なキャラクターも演じられることを証明したかったのだそう。

「私はウェスに手紙を書きました 。私は“優しい人”と思われることが多かったんです。だから『本当に意地悪な女にだってなれます!』と言ったのです」と、2016年に<エンターテイメント・トゥナイト>に対してコートニーは明かしています。

クレジットに皮肉のメッセージが

scream
Dimension Films

作中のウッズボロー高校のシーンは、当初カリフォルニア州サンタローザにあるサンタローザ高校で撮影される予定でした。

しかし市の教育委員会は、暴力的な殺人シーンを自分たちの校舎で撮影するということを快く思っておらず、脚本を読んだ後、撮影予定日間近にこのプロジェクトから完全に手を引いてしまいました。

その後、高校での撮影はカリフォルニア州ソノマのコミュニティセンターに移されました。そして監督のウェス・クレイヴンは、映画のエンドクレジットの「スペシャル サンクス」にあえて、「サンタローザ市教育委員会には一切感謝しない」というメッセージを入れています。

ADの後に記事が続きます

実際に起きた殺人事件がモチーフになった

surprising horror movie facts   scream
Dimension Films

脚本家のケビン・ウィリアムソンは、“ゲインズビルの切り裂き魔”と呼ばれた連続殺人犯、ダニー・ローリングが実際に起こした、残酷な連続殺人事件を扱ったテレビドキュメンタリーを見て、『スクリーム』を書こうと思ったそう。

1990年8月、ダニーはフロリダ州ゲインズビルで5人の大学生が住むアパートに忍び込み、彼らを殺害しました。これがゴーストフェイスがシドニーの家で、最初に口論になったときに彼女を脅した方法の元になったそう。

名作ホラーの数々の名場面を再現していた

スクリーム
ITV / REX / SHUTTERSTOCK

主人公シドニーの恋人・ビリーの名字がルーミスであること(ルーミスは『ハロウィン』のブギーマンことマイケル・マイヤーズの精神科医の名前)から、テイタムがシドニーに自分たちに降りかかっている災難が「ウェス・カーペンターの映画」みたいだと言いました。

このセリフは、『スクリーム』の監督ウェス・クレイヴンと『ハロウィン』の監督ジョン・カーペンターを混同している人々に対する、おどけたジョークだったそう。

さらに、『スクリーム』のオープニングシーンで、ケイシーの両親が何者かに後をつけられているときに、ベビーシッターをしている子どもたちに対して「この先のマッケンジー家に行って」と言うシーンがあります。

このマッケンジーも『ハロウィン』に登場するキャラクター。作中の「マッケンジー家に行って助けを呼んで」という同様のセリフも見事に再現されています。

マシュー・リラードは自身の演技が嫌いだった

スクリーム
GETTY IMAGES/DIMENSION FILMS

マシュー・リラードが殺人鬼に変貌を遂げたステューを演じた狂気の演技は、間違いなく映画『スクリーム』の見どころの一つ。しかし、彼はキャストインタビューで、実は自分の演技が嫌いだったと振り返りました。

一方、作中の彼の面白いセリフはほとんどがアドリブで、「ママとパパにすごく怒られそう!」という陽気なセリフが印象的な人も多いはず。

ADの後に記事が続きます

主人公は違う人が演じる予定だった

スクリーム
GEORGE LANGE

『スクリーム』ファンにとっては、ネーブ・キャンベル以外の人物が演じる主人公シドニー・プレスコットは想像もつかないはずですが、このシドニー役には、当時の才能ある有名女優が多数候補に挙がっていたそう。

メリッサ・ジョーン・ハート(ドラマ『サブリナ』出演)とブリタニー・マーフィ(映画『8マイル』など出演)をはじめとする女優たちがオーディションを受け、トリ・スペリングとリース・ウィザースプーンも候補に挙がっていました。しかし、トリとリースはホラー映画には出演したくないとオーディションのオファーを断ったそう。

実は当初、この役に選ばれていたのはドリュー・バリモア。

スケジュールの都合で降板せざるを得なかったのですが、代わりに小さいながらも印象的なケイシー役をゲットしました。こうして、ホラー映画史に残る冒頭のシーンが出来上がったのです。

名作ホラーのキャストがカメオ出演していた

スクリーム
MOVIESTOREELLEMEN

1973年の名作ホラー映画『エクソシスト』で、悪魔に憑依された少女リーガンを演じたリンダ・ブレアが、意地悪な地元記者の役で『スクリーム』にカメオ出演しました。

リンダが演じたのは、襲われたシドニーをデヴィッド・アークエット演じる副保安官のデューイが学校に送り出すシーン。

外には報道陣が待ち構えるなか、「シドニー、残忍に殺さそうになった気分は? みんなが知りたがっているし、知る権利があるんです! どんな気持ち?」と、シドニーに詰め寄りました。

さらに、高校での瞬きのシーンでは、ウェス・クレイヴン監督自身が『エルム街の悪夢』の殺人鬼、フレディ・クルーガーの中折れ帽とストライプのセーターを身につけ、気難しい清掃員として床を掃除しているというシーンも!

ゴーストフェイスという名前は一度だけしか言及されていない

スクリーム
REX/SHUTTERSTOCK

ゴーストフェイスという名前は、シリーズ1作目となる『スクリーム』の111分の上映時間の中でたった一度のみ言及されました。

このマスクをかぶった殺人鬼の名前は、まずテイタムがガレージで殺人鬼と対峙するときに、「お願い殺さないで、ゴーストフェイスさん、続編に出たいのよ!」と嘲笑したことから付けられました。


数々のトリビアが隠されている『スクリーム』シリーズ。知る前と知った後では、作品の見え方が変わってきて何度も楽しめそう!

※この翻訳は、抄訳です。
Translation: Risa Tsubakihara
DIGITAL SPY

ADの後に記事が続きます

映画

2024 oscar winners

アカデミー賞2024から、オスカー「初受賞」となった6人をおさらい

国際女性デー 映画 女性 フェミニズム ドラマ

国際女性デーに観たい、女性の物語を描いた映画&ドラマ24選

アカデミー賞 映画産業 女性 ダイバーシティ インクルージョン

ハリウッドにおける女性の活躍は後退?米映画界でいま起きていること

y2kファッションのヒントがいっぱい!今こそ観たい1990~2000年代の映画・ドラマ14選

Y2Kファッションに注目!今こそ観たい「1990-2000年代の映画・ドラマ」14選

ADの後に記事が続きます
ADの後に記事が続きます