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独特な世界観が魅力!映画好きなら観ておきたいフランス映画26
SF作品からアニメーションまで!大胆さと繊細さを持ち合わすフランス映画の代表作をご紹介。
多くの人がロマンティックで情熱的なイメージを持つ「フランス映画」。 豪華な背景に細かいディテールが合わさり、フランス映画が生み出す独特な感性が魅力の一つでもあります。
本記事ではフランス映画好きなら外せない、大胆で情熱的な作品をご紹介します。繊細でいて、どこか華やかな雰囲気にうっとりするはず。
『ロスト・チルドレン』(1995)
とある科学者が、自分の老化を食い止めるために、子供たちを誘拐して夢を奪うというSFファンタジー。近未来の科学技術とおとぎ話が混在する、不思議な世界観が見どころ。
・あらすじ
兄弟が科学者に誘拐されたことを知ったサーカス団の怪力男は、狂人の計画から弟を救おうと奔走。そして、道中で仲良くなった孤児の少女と共に旅に出ますが…。
『燃ゆる女の肖像』(2019)
2019年の第72回カンヌ国際映画祭では、脚本賞と女性監督では初となるクィア・パルム賞を受賞した本作。洗練された美しい映像と、切ないストーリーはフランス映画界でも注目の的になりました。
・あらすじ
舞台は18世紀のフランス。若い画家マリアンヌは、娘のエロイーズの見合いのための肖像画を任されます。ところが、エロイーズ自身は見合いを拒んでいました。
仕事を隠して近づき、こっそりと肖像画を完成させたマリアンヌですが、そのことを知ってしまったエロイーズに出来栄えを否定されてしまいます。
描き直すと決めたマリアンヌに、エロイーズは意外にもモデルになると告げ、キャンバスを挟んで見つめあう二人は次第に惹かれ合っていくことに――。
『ぼくの伯父さん』(1958)
フランスの映画作家ジャック・タチがメガホンを取った作品。フランス映画の魅力がともいえる、ユーモアたっぷりでコメディタッチに描かれています。ジャック・タチ監督はパントマイムの動きをいれることでも有名。不思議な動きをする登場人物にも注目してみて!
・あらすじ
アルペル夫妻は、息子のジェラールと一緒に超近代的な家で暮らしています。しかし、ジェラールは家にいるよりも、下町で気ままに暮らすユロ伯父さんと遊ぶのが大好き。
そんな中、アルペル夫妻はユロ伯父さんのことを心配し、彼の仕事や結婚相手のことまで世話をしてきて――。
『最強のふたり』(2011)
実話に基づいて作られた作品でもあり、数々の受賞歴がある本作。思わずクスッと笑ってしまうコメディシーンもありながら、フランスが抱える社会問題も描いています。
・あらすじ
スラム街出身で無職、妻と息子にも見放されたデルは、頸椎損傷により首から下の体を動かすことが出来なくなった大富豪のフィリップの介護人として働くことに。秘書のイヴォンヌをはじめとした周囲の人たちは、キャリアも教養もないお調子者のデルを雇うことに反対します。
しかし、お互いに1人の人間として接し刺激し合う二人は、忘れていた充実した日々に満たされていきます。しかしフィリップのには、誰にも言えない秘密が…。
『アメリ』(2001)
フランス映画が好きなら欠かせないこちらの作品。鮮やかな色彩が生み出す不思議な物語は、観ているだけでワクワクが止まらない!
・あらすじ
空想好きの少女アメリは、モンマルトルのカフェで働いています。彼女の好きなことはクレーム・ブリュレのカリカリの焼き目をスプーンで壊すことや、周りの人たちの人生を今よりちょっとだけ幸せにする小さな悪戯をしかけること。そんな彼女が、現代のパリで見つけた恋とは…。
『アデル、ブルーは熱い色』(2013)
二人の女性が激しく恋に落ちる姿を、リアルに描いた映画『アデル、ブルーは熱い色』。最高賞のパルム・ドール賞が主演女優の2人と監督に贈られた、カンヌ史上初めての作品。少女たちの止まらない思いや、成長していく姿に注目を!
・あらすじ
ある夜、少女がレズビアンバーで出会った年上の美大生と運命的な出会いを果たします。この出会いをきっかけに、二人は深い絆で結ばれていきます。しかし、情熱的な恋愛は複雑に変化していき――。
『軽い男じゃないのよ』(2018)
男女の立場が逆転してしまうことによって、ジェンダーギャップを理解していく登場人物たちを描いた作品。
・あらすじ
女性を見下す無神経な独身男性が、ある日頭を打って気を失ってしまいます。意識が戻ると世界が逆転。女性が上に立ちすべてを牛耳る社会で、主人公は傲慢な女流作家の助手となり...。
『ぺルセポリス』(2007)
マルジャン・サトラピ監督が、革命前後のイラン、そしてその後のヨーロッパでの生活を描いた自身のグラフィックノベルを原作として制作した本作。
モノクロでありながらも、登場人物の心情を細かく表現しており、イランの歴史も学べる作品。
・あらすじ
舞台は1978年のイラン。9歳の少女マルジは父や母、祖母に囲まれ、何不自由ない生活を送っていました。しかし、革命が起きてイスラム政権が誕生すると生活は一変。日常生活の細かいルールが設定され、さらにはイラン・イラク戦争が勃発。
そんな中、反抗心旺盛なマルジの言動が、自由主義の母を不安にさせます。そこで両親は、マルジをウィーンへと留学させることを決意し――。
『愛、アムール』(2012)
“愛”とは何かを問いかける、老夫婦の人生を描いた作品。
・あらすじ
パリの高級アパートで悠々自適の老後を送るジョルジュとアンヌ。満ち足りた夫妻の日々は、ある日、妻の発病で暗転する。妻の願いを汲んで自宅へ連れ帰り、献身的に支える夫。
避けては通れない「老い」と「死」を誇りを持って迎えるためには…。
『BPM ビート・パー・ミニット』(2017)
第70回カンヌ国際映画祭コンペティション部門で、グランプリと国際批評家連盟賞をダブル受賞。9カ月という時間をかけて行われたオーディションで選ばれた俳優陣が出演しています。
・あらすじ
1990年代初頭、政府や製薬業界に、エイズの危機を無視した行動をやめさせるよう求める提言団体「ACT UPパリ」に参加した1人の青年。そこで彼は、地域社会の中に「自分の居場所」と「愛」を見つけていき――。
『コーラス』(2004)
身寄りのない子どもを集めた寄宿学校が舞台の作品。心温まる歌声に注目!
・あらすじ
生徒と教員の対立が絶えない、フランスのとある寄宿学校に新しい音楽教師がやってきて、合唱団を結成。そこで彼は子どもたちと一から関係を築き、頭で考えてばかりの子どもたちに心のままに行動するように教えます。
この行動が、子どもたちにも学校にも大きな影響を与えることに――。
『エディット・ピアフ〜愛の讃歌〜』(2007)
本作のメガホンを取ったのは、当時新人監督だった ジャン・フォーレエ。フランスの有名歌手・エディット・ピアフをマリオン・コティヤールが演じ、アカデミー賞を受賞した感動的な伝記映画です。
・あらすじ
貧しい家庭に生まれ、娼館で育ったエディット。その圧倒的な歌声と代表的な歌で世界の注目を浴びるまでの人生を描きます。
『チキンとプラム 〜あるバイオリン弾き、最後の夢〜』(2011)
ファンタジーな世界観の中にもシニカルさが込められた、大人の忘れられない恋を描いた作品。
・あらすじ
音楽の才能を見出されたナセル・アリ・カーンは、有名なバイオリニストとなりますが、妻に大切な楽器を壊され生きる希望を失ってしまいます。
生きる気力を失った彼は、自らを閉じこめて死を待つことを決意し、夢と悪夢のような奇妙な世界に入り込むことで幼少時代に戻り、疫病神と対話をすることに――。
『失くした体』(2019)
第72回カンヌ国際映画祭批評家週間でグランプリを受賞したことをきっかけにユニークなストーリーが評価され、多くの賞を獲得した作品です。
・あらすじ
体を求めて街をさまよう切断された手と、ひとりの青年の心に芽生えた淡い恋心を描いたアニメーション作品。パリを舞台に、恋愛と謎が交錯する不思議な冒険を描いています。
『RAW~少女のめざめ~』(2016)
思春期の主人公を襲う、不安感や不満感をカニバリズムという描写と共に描いています。2022年公開の『TITANE』で注目を集めたジュリア・デュクルノー監督の長編デビュー作でもあります。
・あらすじ
16歳のべジタリアン、ジュスティーヌは、両親と姉と同じ獣医科大学に入学します。初めて親元を離れ、新しい環境である大学の寮で生活する不安に駆られる彼女。
ある日、ジュスティーヌは儀式の一環として生肉を食べさせられ、肉に対する「飢餓感」を覚えることに。このことがきっかけになり、誰も知らなかった彼女の本当の姿が見え始める――。
『バッド・シード』(2018)
コメディタッチで描きながらも、国が抱える社会問題についても提起している作品。
・あらすじ
つらい過去を抱えつつ、養母と一緒にケチな盗みを働いていた詐欺師の男。ですが、ひょんなことから問題児グループの面倒をみるようになり、彼に少しずつ変化が――。
『潜水服は蝶の夢を見る』(2007)
<エル誌>の元編集長ジャン=ドミニック・ボービーが、43歳のときに脳卒中で倒れた後の物語。時代を築いた編集長が患った病と、その闘病生活を描いています。
・あらすじ
<エル誌>の編集長として、幸せで華やかな人生を送っていたジャン=ドミニック・ボービーは、ある日突然、脳梗塞で倒れ、「ロックドインシンドローム(閉じ込め症候群)」になってしまいます。
身体的自由を奪われ、唯一動くのは左目だけ。ですが彼は、残された唯一のコミュニケーション手段を使って、自身の回顧録を書き上げることを決意し――。
『ザ・ゲーム ~赤裸々な宴~』(2018)
3組の夫婦と1人の男性を軸に繰り広げられていくゲーム。お互いの秘密が徐々に明かされていく恐怖が見どころ!
・あらすじ
旧友たちとの夕食会を盛り上げるため思いついたのは、携帯をテーブルに置いて、受け取ったメッセージを読み上げ電話に出るゲーム。そして、このゲームは悲惨な結末を迎えることに…。
『パリ20区、僕たちのクラス』(2008)
教師と生徒の悩みをドキュメンタリータッチで描いた作品。
・あらすじ
パリの都心部でフランス語と文学の教師をしているフランソワ・マリン。彼の務める学校は問題のある生徒が多いことで有名で、生徒同士の対立や適切な教育を受けられないといった、数々の問題に直面します。
そして今、彼の教師としての姿勢が試される――。
『目元が似てる君へ』(2016)
「養子縁組」をテーマに、人種や世間による偏見について考えさせられるヒューマンドラマ作品。
・あらすじ
長い間、養子縁組を待ち望んでいたフランス系アフリカ人の夫婦。しかし、養子縁組の許可が下りたときに、迎え入れる赤ちゃんが白人であることを知ります。それぞれの感情や試練を乗り越えていく姿を描いた作品。